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第百十二話 際立つ速度


 ……なるほど、今からタスクに向かうことは出来るけど日付は変わるってことか。それじゃあ休息を取ってから出発するのと何ら変わりは無いね。別に急ぎのタスクは持ってないからのんびりタスクを進めるとしようか。預けた虹の設計図も気になることだしね。それじゃあ自室へ戻りますか。


――

格納庫

――


 さて、休息もしっかり取った事だしタスクを進めていこうかね。今日は申請してから大分経っちゃってるエリーダ高原での納品タスクを進めようかな。


 クロードの言うタスクとはランクDの鉄×1、闇水晶の欠片×3の納品タスクである。納品するアイテムは普通に採取すれば手に入るアイテムなのだが夜のエリーダ高原に行くことが無かったために長い間タスク一覧に残されていたタスクである。


 エリーダ高原のタスクだから陸戦用E・L・Kだよな。ルブール改は今極化作業中だから使えないとして他の機体で行くしか無いな。ロックファルコンも相手にする訳だから武器パーツもしっかり選んでおかないとね。


 ……まあメテオライフルが安定択だから結局それにしちゃうんだけどね。今どの機体がメテオライフルを装備しているんだっけ? ……あれ? もしかしてやっちゃってる?


「……ルピウス、ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ」


「なんだい?」


「今ルブール改って極化するための作業中じゃない?」


「そうだけど、それがどうかしたの?」


「作業中に装備させてる武器パーツって変えられたりする? 今装備させているメテオライフルを他の機体に装備させたいんだけど」


「あぁ、それは無理だよ」


 ……ですよね。うん、今自分で言いながら無理だろうなって思っていたもん。


 ……そうか、強化や極化をする時には武器パーツのことも考えないといけないね。となるとメテオライフルは一旦極化が終わるまで使えないな。……どの武器パーツでタスクに向かおうか。トレントアローか下手するとノーマルバレットも選択肢に入ってくるな。


 武器パーツを何にするか悩みながらクロードは現時点で搭乗可能な陸戦用E・L・Kを一覧で眺めていた。極化が終わるまでエリーダ高原に行かないのもアリかと考え始めていたその時ある機体が目に止まったのだ。


 ……ヴァッシュMk−II? あぁ、そう言えば強化していたな。たしか攻撃と速度がめちゃくちゃ高くて代わりに装甲がかなり低い機体になったんだっけ?ええと、ステータスが、……攻撃が300⁈ 速度も240⁈ え、こんなにステータス高かったっけ? ……まあ代わりに装甲が800でめちゃくちゃ低いんだけどね。


 そうか、装甲の低さに気を取られていたけどこの攻撃と速度のステータスは魅力的だぞ。相手はロックファルコンだからこのステータスなら武器パーツがそれほど良くなくてもなんとかなるだろう。これはちょっと、いやかなりアリに思えて来たな。


 クロードは早速ヴァッシュMk−IIを呼び出した。実は強化してから一度も呼び出していないためヴァッシュMk−IIを実際に見るのはこれが初めてである。ヴァッシュ時代から引き続いてボディの色は白なのだが、装飾として金がところどころに縁取られておりかなり格式高い見た目に仕上げられていた。


 あまりのかっこよさにクロードは声に出してしまいそうなほどであった。それは恐らく装備されている武器パーツがただのノーマルバレットだからであり、もし仮にメテオライフルなんかが装備されていた時には確実に声に出ていただろう。


 ……うん、かっこいい。とてもかっこいい。絶対これでエリーダ高原に行こう。……しかし惜しいなぁ。なんで今メテオライフルが使えないんだ? 絶対似合うじゃない? これもう確信持って言えるよ。


 まあ、ひとまずそれは置いておくか。武器パーツ込みでステータスを確認してみよう。


――

搭乗E・L・K

ヴァッシュMk−II

攻撃 300 速度 240 装甲 800

ノーマルバレット(銃)

拡張スロット:【エレキチャージ】

――


 ……全然記憶に無かったけど俺ノーマルバレットに【エレキチャージ】なんて装着させていたの? むしろ助かったよ。スキルがあるならノーマルバレットの性能が多少低くてもなんとかなるからね。トレントアローって言う手もあるけど、今回は別にノーマルバレットで良いかな。それじゃあタスクへ向かうとしますか。


 ややテンションが高くなったクロードは勢いよくヴァッシュMk−IIに乗り込むと納品タスクのためにエリーダ高原へ向かったのである。


――

エリーダ高原

――


 いやぁ、良いね。めちゃくちゃ快適。……マズイな、速度が速いってのは癖になりそうだ。


 クロードはエリーダ高原に到着してまずヴァッシュMk−IIの試運転をしていた。採取するだけなら必要は無いが一応ロックファルコンとの戦闘があることから動きを確認するための試運転である。


 これと言って大したことはしてはいないのだがそれでもヴァッシュMk−IIの速度の高さが際立っていることは明白である。何しろ移動速度がまず違うのだ。タスクを進めるためにはある程度の移動は仕方がないという面がある。そのため移動速度が思っているより早い場合、移動にかかる時間のロスが少ないためストレスがかなり軽減されるのだ。



 読んでくださりありがとうございます。

 強化されてはいたものの出番が中々なかったヴァッシュMk−IIがついに出陣です。速度が高い=快適です。高いステータスは全てにおける解決策の一つです。

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