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第百八話 ペレグリン


「タスクの報酬として空戦用E・L・Kであるペレグリンを贈呈している。ペレグリンは極限まで速度にこだわったE・L・Kだ。射系統しか装備出来ないがそれでも性能は高水準。どのタスクでも一定の活躍をしてくれるだろう。……説明は以上だ。さて、どのタスクを申請するんだ?」


 レオはクロードに報酬として渡したペレグリンについて説明をしていた。……が、当の本人は上の空であまり聞こえていない。何しろ受け取った報酬が豪華すぎるのである。


 ……ええと、状況を整理しようか。まず教官が言ったことを踏まえれば、前回のタスクの報酬を渡すのを忘れていたから含めておいたってことだよな。前回のタスクは……、あれか。トライアイズの討伐タスクだな。


 ランクAのスペシャルタスクだったはずだ。そして今回のベルウッド撃墜タスクもまたランクAのスペシャルタスク。……なるほど、道理で報酬が桁違いにヤバいはずだ。


 それじゃあ1個ずつ確認しよう。まずは、ルブールの極化書。……表示の見間違えじゃ無いよね? いずれはどれかの極化書が手に入るんだろうとは思っていたけど、こんなにも早いとはな。今強化している機体は無いから早速ルブールを極化させよう。初めての極化だからね、結構楽しみだよ。


 それから所持金が大分増えたな。タスクの報酬で50000Gも手に入るとは思わなかったよ。これで合計して所持金がいくらになった? ……108000Gか。これで虹の設計図を預けるだけの資金が確保出来たね。これも初めての虹の設計図だからね、結構楽しみだよ。


 それに新しい機体も手に入ったと。名前はペレグリン。……多分教官が説明してくれたと思うんだけど空戦用E・L・Kってことくらいしか覚えて無いや。まあ、後で確認すれば良いし、分からないことがあればルピウスが何か教えてくれるでしょう。


 ええと、それで……やらなきゃいけないことは何が残っているんだ? ……あぁ、タスクの申請だな。まだやれてないタスクがちょっと溜まって来ているから今回は申請しないでおこうか。


 ようやく状況を整理し終えたクロードはタスクの追加申請はせずにレオに軽く挨拶をしてから教官室を出ると格納庫へと向かったのである。


――

格納庫

――


 ……さて、ルピウスはどこにいるかな? ……お、いたいた。


「ルピウス! これをお願いするよ」


「……これはルブールの極化書だね。それじゃあさっそく極化に移行するよ。極化に必要な時間は……5日かな。5日の間ルブール改が使えなくなるけど良いかい?」


「……5日? 結構かかるんだな」


「なんて言ったって極化だからね。それなりに時間はかかるさ。むしろルブール改の極化は短い方だよ。極化書の実物を見た訳じゃ無いから何とも言えないけど、7日とか10日以上かかるものもあるんじゃないかな」


 ……へぇ、そうなのか。確か強化には4日以上かかるものは無いんだったよな。強化のさらに上の極化だからこそ時間もかかるのか。……ふふ、その分結果が楽しみになって来るや。それじゃあ5日後を楽しみに待とうか。


 それじゃあ次はペレグリンの性能を確認しようか。今ところ空戦用のE・L・Kって事しか知らないからなぁ。とりあえず最初は見た目の確認だな。


 クロードはペレグリンを呼び出した。アクィラに比べてさらに鋭利なデザインをした機体は極限まで速度にこだわったことがありありと伝わって来る。まだ性能を正確に確認してはいないクロードだったが少なくとも速度が高いと言うことは見ずとも見た目で理解していた。


 ……もう速度が高いです! って言ってる機体のデザインだな。これでテレジコ空域を華麗に操縦しながらレーザーを撃ちまくるのはさぞかし楽しいと思うね。……ただ、この手のタイプの機体はヴァッシュやフィウムと同じく装甲が犠牲になっていることが多い。まあ間違いなくこいつも装甲が他と比べてペラペラなんだろうな。


――

ペレグリン

攻撃 190 速度 240 装甲 1100

――


 ……お? 思ったより装甲がペラペラじゃ無いな。確かアクィラの装甲が1400だから、まあ低いことは低いけどぶっちぎりで低いって訳じゃ無いな。これはタスクによって使い分けしても良いレベルの性能だね。


 そもそも空戦用のE・L・Kは空を飛ばなければいけないという関係で速度が高く装甲が薄い機体が多いのである。そのため特別な機体でも無い限り、少なくとも強化前の機体では装甲に大した差は生まれないのである。それを知ってか知らずかクロードはペレグリンの性能を喜んでいたのであった。


 さてと、ペレグリンの性能確認が終わったから残っているのは設計図を預ける事だな。……と言っても陸戦用の武器パーツには別にそこまで困っていないからなぁ。ルブールが極化された時に手に入ってればそれで良いかな。それじゃあピクトさんのところには明日のタスク帰りに行くとしよう。今日はひとまず休息を取らないとね。


 こうしてクロードは激動の1日を終え休息を取るために自室へと戻り、深く深く眠ったのである。



 読んでくださりありがとうございます。

 ペレグリン 高速で空を駆ける。その速度は他の追随を許さない。

攻撃 190 速度 240 装甲 1100

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