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ハルの切腹

(……今話、残酷シーンがあります。オリジナルからは大きくカット・修正していますが、カットしすぎると話の繋がりに困りますのでこの辺りで御容赦を……)

 さて、最後はハルです。もう、自分の手でマミを送ってしまいました。後には引けません。完全に覚悟を決めた顔です。

 着物は既に血塗れですが、このまま続けます。どうせ、脱ぎますしね。


「ハルです。最後に私が切腹させて頂きます。どうか、どうか、後のニンゲンには十分なご配慮いただきます様、お願いします。決して苦しめない様、臥してお願い致します。では、私の命と肉体を鬼の皆様に捧げます」


 正座しお辞儀をしてから、ハッキリと最後の言葉を述べ、立ち上がって、マミの血で汚れている着物を脱ぎ、全裸になります。

 本来、赤首輪の子。容姿端麗で、女の子らしく麗しい肢体。アンダーヘアも既に整っています。

 あと一年もしないうちに繁殖母体…お母さんとなるはずだった。本来は、死ななくてもよかったのです。

 こんなことに巻き込まれ、憐れな子。嫌だ嫌だと泣き叫んでいるのが普通でしょう。私だったら、絶対そうしますよ!

 なのに、後に続く人間たちの為に自ら犠牲になろうとしているのです。…単に首を切られるだけだったら、一瞬のことで楽だったのに。


 ホントに強い子。そして賢い子。仲間思いの子。

 死なせるのは勿体無(もったいな)い。助けてあげたい…。

 でも私には、そんな権限ありません。

 リューサ様に頼んでみようか…。なんてこと、一瞬考えましたが……。


 いや、無理…。

 というか、ダメ!


 私の場合は、外から来た存在だったから、こんな地位を貰えました。

外部の貴重な遺伝子を持つ存在として。そして、同種族というだけで牧場内のニンゲンと仲間意識の無い存在として。

 でも、彼女は牧場内で産まれたニンゲン。強い仲間意識があります。ニンゲンを食用動物としての存在から解放させようと、仲間と活動しだしかねません。

 賢いということは、そういう危険性があるというか、そういう可能性は大。いえ、ほぼ確実。

 だから、助けるなんてことは、絶対にしてはいけません。鬼の為には…。


 私はニンゲンであってニンゲンでないヒトデナシ。鬼に内臓も貰っています。今更、鬼の皆さんを裏切れません。

 ゴメンナサイね。危険な芽は早めに絶たなきゃイケナイのよ。

私のすべきことは、ハルを助けることでは無い。鬼の仲間として、危険分子のハルを即座に排除することなのです。




 ハルは…。坐って刃物を取ります。柔らかなお腹上部に当て、そのままズブッと挿し入れます。

 苦痛の表情を浮かべながら、一気にお臍の下、下腹部まで裂き切り、刃物を置いて自分のお腹を両手で横からグッと押さえる…。傷口からは中身が溢れ出てきて、赤い血もボタボタ流れ落ちます。

 出て来た中身を両手で掴み、これまた豪快に・・・。


「ううっ、くうううう~!」


 出したのは小腸。お腹から分離させ、前へと並べるように整えて置き、更に右手を傷口に入れて、お腹の左上の方を探ります。

 今にも吐きそうな顔をしながらググっと次に出したのは、胃…。強く引っ張り出して、左手の刃物で切り出しました。

 うわ、スゴイヨ。ここまでする?!


 すぐにまた手を突っ込み、今度は下腹部から大腸を・・・。

 途中で刃物を持ってお腹の中へ入れ、大腸末端の直腸部分で切り取って、完全摘出。彼女の胃・小腸・大腸といった食べ物を消化吸収する為の器官は、彼女自身の手によって全て外へ取り出されて仕舞いました。

これで胃の内容物を吐くことも、汚い排泄前のモノを漏らし(さら)してしまうことも有りません。お見事です。

 ただ、色々切っちゃっていますので、出血が酷い。顔色もかなり悪くなっています。そろそろ限界でしょうかね。


 ええっ!まだするの? お腹の上部を探るってことは、肝臓?

 ああ、やっぱり。

 大丈夫なのかな。途中で倒れると、介錯が出来なくなっちゃう…。

 うわ、大きく立派な肝臓、取り出しちゃったよ。並べた腸の向こう側に置きます。

 よし、介錯ね!


 ちょ、ちょっと待ってよ。まだ何か出すの?!

 ハルは、今度は下腹部の方を探り、刃物を中へ入れます。取り出したのは……。

 子宮と卵巣。女の大切な生殖器を摘出したのです!

 彼女は元々赤首輪。繁殖母体となるはずの存在でした。その繁殖の為の重要な器官も取り出して見せたのです。凄まじ過ぎですよ。


 そして、そこまでして、やっと、前に手を着きました。


「か、介錯を…。お、お願い…します…」


 カリさんがスッと進み出てスルーッと刀を抜き、そのまま流れるように滑らかに振り下ろします。


 ズビュッ!


 ハルの首は一刀で切断されて、クルッと空中で回転。前へ綺麗に並べられた腸の中央に、上を向いてグチャッと落ちました。

 胴体は、そのままの姿勢を保って平伏(ひれふ)すように床へ落ち、大きく痙攣しながら血を吹き出します。その血は、腸の中のハルの顔面に容赦なく降り注ぐ……。


 自らの血が次々降りかかり、真っ赤に染まったハルの顔。しかし、その凛とした表情。シッカリ見開いたままの目。とても切断されている首の顔つきには見えません。


 こ、これは…。凄絶過ぎる……。


 三人のニンゲンの切腹。特に、最後のハルのは途轍もなかった。

 ここまで凄いの見せられたんだ。私も覚悟を決めなきゃね。カメラを私の方へ向けさせました。


「スデイワイサ、トスマケダタイイメウヒョウドンサ・・・・・・

…(ご覧の皆さま。見事な切腹だったと思いますが、どうでしょう。このニンゲンの最後の願い。私は叶えてやりたいのです。以後はニンゲンを肉体的にも精神的にも苦しめず、最後を迎えさせてやりたい。御賛同いただけませんでしょうか? 御賛同いただけます方は、リューサ牧場に賛同表明を頂けますと幸いです)」


 これで撮影は終わり。カメラが止められました。

 カリさんが不安顔で話しかけてきます。


「美玖、最後の言葉、大丈夫か?

反発を招くようなことにならないだろうか、心配だが…」


「大丈夫。私の締めの言葉の部分は絶対カットしないで編集してね。責任は私が取りますから」


「そ、そうか? う、うう~ん、しかし……、い、いや、いい」


 何か言いたそうでしたが、カリさん、そのまま三人の部下さんと一緒に退出しました。すぐに動画の編集をしないといけませんからね。


 私はその後、切腹した三人の体内の残りの内臓を摘出し、全てを綺麗に洗って冷蔵室へ入れ、処理を終えたのでした。



 切腹が二人増えてしまったことは、その晩にリューサ様に事後報告しました。


「仕方ないわね。まあ、良いんじゃない?」


だそうです。顧客の要望である切腹の動画は十分に取れましたのでね。叱られる事は有りませんでした。安堵です。

 でも、あの動画、変態社長の思いっきり好みのモノになってしまったような…。

あのニマニマしたキモイ顔が浮かんできて……。


 なんか、ホントに、ムカツキます!!


(カット・修正していないオリジナル版はピクシブさんで公開していますが、R-18G指定です。グロ表現モリモリですので、苦手な人は決して読まないでください。気分が悪くなるかと思います。

なお、次話が最終話となります)

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