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イマの仕事1

 翌日。屠殺予定時刻。


「美玖、ホントに見るのか? きっと、想像してるのと全然違うぞ」

「そうだぞ。止めるなら、今だぞ。止める方をお勧めする」


「いや、見ます。大丈夫です」


「そ、そうか? 警告はしたからな。きっと後悔すると思うぞ。じゃあ、カリ、頼む」

「分かったイマ。任された」


 イマさんは作業に専念し、解説はカリさんがしてくれます。

 場所は住居区域内の、専門の建物。繁殖施設は牧場にも農場にも隣接していましたが、こちらは、どちらとも少し離れています。何故か…。

 それは、最後の叫び声が聞こえたりしないようにとの配慮だとか。防音にはなっているようですけど、念のためだそうです。


 今日みたいに二人同時というのは、年末以外には珍しいとのこと。一人は12歳になった男の子で、もう一人は17歳相当(実年齢13歳)の女の子です。

 最初に処理されるのは男の子の方。イマさんに連れられ、農場の通用口から住居区域に入れられ、施設の方へ入室してきました。既に首輪は外されています。

 当然本人は、自分が殺されるなんてことは知りません。そして、送り出した仲間たちも…。

 本人は、それで良いでしょう。いや、その方が良いでしょう。でも仲間たちは、帰ってこなければ不審に思います。


「牧場勤務になると説明されているのだ。

これは名誉なこととされて、皆に祝われて出て来ている」


 お祝いされて出て来て、食肉にされる…。やっぱり、可哀想……。


 私とカリさんは特殊ガラスの監視室内にいます。繁殖施設と同じで、こちらからはハッキリ見えますが、向こう側からは見えない仕組みです。

 小声でなら話しても大丈夫だそうですが、大きな声は控えるように言われました。

カリさんが小声で説明してくれています。


「牧場勤務に入る前に、詳しく体の検査をすると説明されている」


 男の子は、自分で裸になりました。今のところ、不安そうな素振りはありません。

 奇妙な台が用意されています。ベッド状ですが、端に近い方に縦長の大きい木枠がついています。


 屠殺場の方からの声。イマさんです。

向こう側の音は、こちらでも聞き取りやすい構造になっているようです。

 そのイマさんは、いつの間にか手術着のような格好に着替えていました。


「今日は、牧場勤務前の大切な検査だから、念入りにする。

いつもより器具を中まで入れるから、動かないように首を固定するぞ」


 男の子、不安そうな顔。


「大丈夫だ。たぶん、いつもよりもずっと気持ちイイ。

気持ち良過ぎて動くと危ないから、固定するだけだ」


「そ、そうですか」


 全裸の男の子は自分から台に乗っかります。四つん這いになるようにして、首は木枠下部の半円の凹みに置く感じです。

 お尻を突き出した結構卑猥な格好。お尻の穴が丸見え。あ、当然男の子の部分もです。

年下の男子とはいえ、私、ちょっと赤面です…。


 木枠の上部から半円の部品が下ろされ、首が丸い穴に入った状態で固定されます。


「えっと、あれ、もしかして、ギロチンですか?」


 直ぐ隣のカリさんに小声で訊きました。


「そうだ。木枠の最上部に刃が隠れている。でも、本人は、そんなこと知らない。検査されるだけだと思っている」


「検査?」


「そう検査。美玖もやられなかったか。肛門に器具を突っ込んで、大便を抜き取る」


 むううっ…。ナユさんにやられた、あ、あの屈辱的な検便!

 そう、やられたんですよ、検診時に。検査の為だって言われて、お尻からウンチを抜き取られました!

「今、自分で排泄しても良いよ」って言いますけどね。そんなの直ぐに出るもんじゃないんですからね。

「それなら抜く」って言って、何かクチュクチュお尻の穴に塗られて、ズブズブズブッて、変な器具をカナリ奥の方まで突っ込まれて、中身をグググ~ッて抜きとられたんですううう~!

 入れられたモノは硬くなかったから痛くはなかったけど……というか、ちょっと、気持ち良かったけど……。


「白首輪の男は、ときどき、あの検査を受ける。美玖の場合は本当の検査だったろうけど、アイツらの場合は検査自体に殆ど意味はない。あれに慣れさせるためだ。

自分であの台に乗らせるため。首を固定されても、違和感を抱かせない為。そして、あの気持ち良い検査を期待しながら楽に死なせる為。更には処分後の腸内汚物処理の都合」


「へ? 腸内汚物処理?」


「そう。死ぬとニンゲンは失禁するし、大便も漏らす。汚い。

ここに来る前に尿は排泄させてある。後は大便。

すべては抜けないが、あれで出口近くにある分は除去できる。

後は速やかに解体してハラワタを抜けば、外に漏れ出ない」


 う、うへえ~、そんな理由……。


「見ろ、美玖。あいつの顔。明らかに検査を期待している。

ナユはイカレテいるが、こういう変態的器具を考えたり作ったりするのは天才」


 あ~、これもナユさん作か。こういうので気持ち良い思いをさせて、更に手なずけているのね。なるほど変態的だけど、確かに天才かもね。


お読み頂きありがとうございます。

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「美玖、負けるな!」「美玖、ガンバレ!」とお感じ頂けましたら、評価・感想・いいね、お願い致します。

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