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切腹の後…

 気が付くと、朝。

ベッドに寝かされていました。


 うん? 夢? 昨夜のあの悲惨な出来事は…。

 夢……。


 二人が切腹した辺りの床。何も痕跡はありません。


 夢…だったのよね……。

 そう、夢……。


 い、いや、床は綺麗に掃除されているみたいですけど、オカシイよ!

 だって、なんか、変な臭いがするもん。これ、血と内臓の臭いよね!

 それに、私、裸のままよ。あの時のまま。

 寝るときは、ちゃんと着物を着てたもん!


 イマさんカリさんに脱がされて、舐め回されて、で、処女膜が破れちゃって…。

 二人は責任取って、切腹……。


 死んじゃった…、のよね……。

 だって…、あんなに血が出て…、内臓までいっぱい出て……。


 思い出すと、吐き気が込み上げてきます。


 カチャッと扉が開く音。こわごわ顔を向けると…。


 へ?! イマさんとカリさん?


「おはよう。起きたか」

「おはよう。もう朝だ」


「へええええ! お二人とも、無事だったの?!

へええっ?? でも、切ったよね、お腹! ここで!」


「うん切った。とっても痛かった」

「切腹、もう御免。痛すぎる」


 ど、ど、ど、どういうこと??

 切腹は、したのよね。

痛かったって、そんなの痛いに決まってるでしょうよ。

 でも、じゃあ、何で生きてるの。平気そうな顔して!

だって、あんなに血が出て、あんなに内臓もグチョグチョッて……。


「大丈夫か、美玖。顔色悪い」

「私たちの所為(せい)か? すまなかった」


「だって、だって、お二人が私の所為で死んじゃったって思っていたから!

よ、良かったよ、生きてて!! ふえええ~ん……」


「泣くな美玖。悪いの私たち。美玖の所為じゃない」

「そう、美玖は悪くない。美玖は、とっても優しい」



 ……あの後、どうなっていたかと言いますとですね。

切腹してお腹の中の内臓を掴み出し、最後に首の頸動脈を切って果てようとしたところで、リューサさんに止められたんですって。

 そして、治してくれたそうです。秘密の薬で。


 リューサさんは若い頃、偉い薬学者の鬼さんのところで働いていたんですって。

だから、色々な特別の薬を作れるんだそうです。

 その中の一つに、傷を一瞬で治してしまうなんてチートな薬があるんだとか…。

 一般には一切公表されていません。リューサさんの師匠とリューサさんしか知らない極秘薬です。

イマさんカリさんも、今回初めて知ったとのこと。だから、私も薬のことは内緒にするようにって言われました。


 リューサさんは、その他にも色んな薬を作っていて、一部の極秘薬以外は販売もしているとか。けっこう手広く商売されていますね。

 だから、こんな凄いお屋敷に住めるんですね。納得です。


 あ、リューサさんの薬、病気を治す薬もありますが、成長促進剤なんてのもあるそうです。これは牧場でも使っているとか。

 えっと、それ、飼育している人間に、ですね……。

 そんなんで無理やり大きくされて食べられるってのは、どうなんですかね…。

せめて、普通に大きくなりたいような…。

 まあ、家畜の気持ちなんて斟酌されませんよね。


 それからですね。お二人の発情期ってやつのことです。

 鬼の女性は、定期的にその発情期ってのが来るそうです。排卵があるんでしょうね。

 この時は、性的に凄く興奮してくるんだとか。それが抑えられなくなってしまうんだそうです。

 間隔は個体差が非常に激しく、年齢でも変化するみたいですが、このお二人は、現在半年に一度くらい来るみたいですね。

 で、今、丁度その時期。オマケにお二人曰く、私みたいなのがタイプなんだと…。


 えっと…。お二人は、間違いなく女性ですよね…。なのに、何で私?

と問えば、男はガサツで嫌いだとのこと。

 あんなモノに抱かれたいと思うヤツの気が知れないとのことで…。


 ♡レズビアンさんだったようです~♡


 いつもは二人で慰め合っていたとか。でも、好みのタイプの私がやって来たので、抑えきれなくなってしまったということでした。


「美玖は、とっても可愛い。嫁にしたい」

「だけど、美玖以上にリューサ様の方が綺麗で好き。憧れ」


 うわ~、それは……。

嫁ってのも困りますけど、それ以上にリューサさんが好きだったとは……。

 それが一番の理由で、ここで働き始めたんだそうですよ。


 その「想い」は秘密にしていましたが、今回、こんなことになりまして、切腹して死ぬ覚悟を見せまして、リューサさんに治してもらいまして、優しくしてもらいまして、グッチャグチャに泣き崩れまして、ついにその想いを告白してしまったんだそうです。

(私は気絶してましたので、聞いた話ですよ)


 結果、以後は、憧れのリューサさんが体を慰めてくれることになったとか! ワオ!♡♡


 てなことで……。


「美玖は、私たちの大恩人」

「うん、可愛くて素敵な大恩人」


「だから、私たち、美玖を守る」

「困ったことあったら、何でも言え」


と…。頼りになる味方が二人、出来ました。


お読み頂きありがとうございます。

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「美玖、ガンバレ!」「美玖、やったね!」とお感じ頂けましたら、評価・感想・いいね、お願い致します。

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