責任の取り方
「さてと、責任は、どうとるつもり?
私の大事な美玖を、こんな傷物にしてしまって!」
いや、そんな、責任とるだなんてね。もう二度としないってことで良いと思いますけど。
でも、余計な口出しするのは控えた方が良いような雰囲気……。
「も、申し訳、ありません。せ、責任……、とります。切腹、します」
「私も、切腹、して、お詫び、します」
はあああ?! せ、切腹~!!
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ! いくらなんでも、切腹だなんて!
もっと、冷静になってください!」
そこまで酷いことされてませんし、同性間の戯れなんですしね。
「黙りなさい、美玖。これは、この世界のケジメなのです。
主のモノに手を出した。決して許されることではありません。切腹は当然です」
う、ウソ…。こんなことで死ななきゃいけないの??
こ、この世界、変!! 変過ぎる~!!
二人は脱ぎ捨ててあるネグリジェから短刀を取り出し、裸のまま坐りなおします。
そんなところにも、短刀入れていたのですね。
…ってか、えええっ!
今するの? こ、ここで?!
「ちょ、ちょっと、ホントに止めて!
切腹ですよ、切腹! 切腹って、お腹切るんですよね?!」
「うん、切る。スッパリ切る」
「そう、切る。お詫び。ケジメ。当然」
「だ、だから! そんなことしたら、すっごく痛いよ。
血がたくさん出ちゃうよ。死んじゃうよ」
「うん、痛い。血もハラワタも、全部差し出す。そして死ぬ。死んでお詫び」
「主のモノを傷つけた。お前に怪我させた。切腹して死ぬ。これ、ケジメ」
「だ、だから~!! そこまでしなくても!
リューサさんも止めてくださいよ!」
「さっきから、うるさいよ、美玖。黙って見てなさい。
主の大事な持ち物を傷つけたら、死んで詫びる。これは、この世界では当然のコト。
この子たちのケジメよ。静かに最後まで見守ってあげなさい」
う、うそ~!! 傷つけただなんて、私の股間のうっすい膜一枚のことで、二人が切腹して果てる…。な、何て命の軽い世界……。
二人はその引き締まったお腹の左の方に、鞘から抜いた短刀の切っ先を付けます。
ちょ、ちょっと待ってよ~。そんな、痛いって!
ダメだって、刺さっちゃうから!
二人、同時…。
切っ先がスッとお腹に入って行ったかと思うと、一気に右へ一文字にズバッと引き切った!
「ウウウウウウグ」
「アアアアアアガ」
切り口からは、赤い血液がタラタラと流れ出て来ます。
でも、二人はまだ短刀を離しません。更に同時にお腹上部中央にすっと挿し込み、一気に下へ切り裂いた!
「アアアアアアグ」
「ウウウウウウア」
血で真っ赤になった短刀を置きます。かなりの出血。流れ出る血液で、床が赤くなってゆきます。
二人はお腹の十文字の切り口にそれぞれ手を突っ込んで…。グチョグチョッと中から管状の血みどろのモノを前に引きずり出して……。
ひいいいいいいいい~!!
と、ここで私の意識は飛びました。
あまりの凄惨な光景に、気を失ってしまったのです。
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