表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛国者たち  作者: TDN
1/1

プロローグ

【神聖歴1789年4月某日:帝都リュテス=パリシオルム】

 華の都、そう呼ばれるこの街は春の陽気に包まれて朗らかな雰囲気で満ちていた。晴天の空に鎮座する太陽からの温かな光に照らされた通りは活気に満ちあふれ、街を漂う匂いを嗅げば、視線を向けなくても花々が咲き誇っていることがわかる。人々の銀髪は照り映え瞳は青く輝いている。来週に迫った新皇帝即位の儀が既に始まっているようだ。そう思いながら一人の女性が歩いていた。青みがかった銀髪と碧眼、透き通るような白い肌の彼女が身に纏うのは純白の軍服。白百合の紋章をあしらったスモールソードを帯剣する彼女は近衛軍所属の士官であった。彼女の名はマリオン・カッセル。若き近衛大尉である。


 若くしてその能力を評価されたマリオンは情報局に配属されている。情報局員として入手した情報を脳内で整理しつつ、マリオンは楽観していた。現状では危険な要素は何一つとして発見されていない。すべての儀式は平穏に終わるだろう、と。


 今上帝の退位に若干の寂しさを覚えつつも、マリオンは目的地に向けて軽やかに歩みを進めていた。目指す先は第七区、官庁街に存在する近衛軍本部である。情報局長とともに、譲位に伴う一連の儀式に関する会議へ出席するのだ。と言ってもマリオン達の仕事は万事順調と報告することだけである。儀式が終われば少しは休暇も取れるだろうし、カフェで紅茶でも飲みたいなあ。マリオンは来週以降の展望に希望を抱きつつ華やかな街並みを歩く。

挿絵(By みてみん)

簡単な地図です

青:フラガリア帝国

自然国境論を完成したフランスです

緑:アルマーニュ諸国

未統一のドイツ諸侯です

赤:連合王国

ヘプターキーが合同した王国です

橙:エルトリアン諸国

未統一のイタリアです

黄:イスパニア王国

イベリア連合みたいな感じです

※今後国が増えるかもです。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ