ルーミアに、、、
「捕まえたのだー」
そう言うと金髪で赤い目をしているルーミアというやつが馬乗りをしてきた。
「あなたは食べられる人類?」
そう聞かれた、俺はすぐに
「いや、無理だが」
と答えた。しかしルーミアは
「いやって言われてもおなかがすいてるから食べるのだー」
「第一馬乗りされている時点で逃げられないのだー」
と言ってきたがそれは想定内だった。
俺は昔少しばかり柔道をしていた、なので馬乗りをしているルーミアから抜けられると思っていた。
が、しかし
「あれ、抜けない?」
現実はそう甘くはなかった。
びくともしなかったのだ。
想定外の事だった、しかしよく考えるとルーミアは妖怪だそういう事があっても仕方がない。
とか冷静に考えてると。
耳が食べられていた。
俺はその現状をすぐには受け入れることができなかった。
「は?なんで?」
しかし受け入れなければいけない
受け入れた時には激しい痛みが襲ってきた。
「痛い痛い痛い痛い」
「あはははいいのだーその悲鳴が人をおいしくするのだー」
ルーミアは笑いながら言った。
「次はどこからがいいのだー?」
「耳?鼻?目?」
相変わらず笑っている
俺は黙ることにした、何故ならば悲鳴が人をおいしくする
と彼女自身が言っていたからだ。
そんなことを考えてると鼻が食べられていた。ですよね~
そんなことを言っている場合ではない。
この状況をどう切り抜ければよいのかを考えないといけない
が、常に激痛が走っているこの場面で考えるのは不可能に近い、とか考えていると
「何を難しい顔をしているのだー?」
「どうせ全部食べられて死ぬんだからそんな顔してないでもっとおいしくなるのだー」
と言って俺に見えるようにわざとらしく耳を引きちぎった
俺は苦痛の表情を浮かべた。
その表情が気に入ったのかうんうんとうなずいている。
ルーミアが何かを言っているがもう聞こえない
俺は諦めた、、、
その後意識はあるまま食われ続けた。