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7話 誤解

 いつの間にか白色の陽光が刺し始める朝を過ぎ、昼になっていた。


「キャー! この変態⁉︎」


 朝っぱらから大きな声が響く。実際には昼だがそれはおいておこう。


 なぜ今僕がエルシーにここまで言われているのか見当もついていない。


「ペチン!」


 そんな僕に勢いよくビンタの手が僕の頬をめがけてとんでくる。


 起きたら何があったのか、全く状況を理解できないまま辺りを見回す。


「エルシー、何かあったの? 」


 僕は決してふざけているわけでもなくとぼけ顔でエルシーに聞く。


「何かあったのじゃないわよ! 」


 その一言で僕はエルシーをさらに不快にさせてしまった。


「えっ、どうかしたのか? 」


 しかし、僕の頭の中には頭には疑問しかなかった。


「何で仁が私の上にいるのよ! 」


 正直、寝起きで頭が回っていない。


 だが、エルシーの一言で瞳孔が開き、目の神経を目覚めさせる。だが、昨日はエルシーが僕にのしかかっていたはず。



 あ、そうだった。


 何かを思い出す僕。


 僕は寝相がかなり悪いことを今思い出した。


 そして、自分が相当の変態野郎であることを今の状況証拠で理解してしまった。


 慌てて謝るが、許してもらえるだろうか?


「エルシー、ごめん。僕は寝相がかなり悪いんだ。疲れが溜まっていてそのことについて言うのを忘れていた。本当にごめん」


「そう、でも、びっくりしたのよ! 朝、起きたら仁が私の上にいて。私、寝ている間に嫌らしいことでもされたのかと思ったんだからね! 」


 僕の期待を裏切るかのようにエルシーは優しかった。こんな罰当たり変態野郎に対してもしっかりと人間として扱ってくれている。


 普通、こういう場面になると人間としての尊厳やら何やらが全て無くなり、最低というレッテルを貼られこの先を生きていかなければならない。


 この優しさを無碍にしないように僕は再び心から謝った。


「本当にごめん。嫌らしいことは一切してないから。これは本当だから」


「じゃあ、仁を信じるわ」


「ありがとう......」


 こうして、誤解が解けたのだった。


 だが、異世界に来て1日目だったのにあんなに疲れていたなんてな。やはり、慣れない世界だから適応するのに時間がかかるのかもしれない。


 とりあえず、とてつもない一件が片付いて良かった。よし、気を取り直して行くか!


 誤解も解けたこともあり、僕は昨日以上の元気を出す。それがかえって怪しまれるかもしれないが気にしない。



 異世界生活2日目。


「エルシー、今日は何をする予定なんだ? 」


 僕は異世界に転生したものの何をしていけば良いのかも正直よくわかっていない。


 対して腕があるわけでもないし、ようやく装備が出来た新参者が何をするとかを考えても時間の無駄だと思う。


 それなら、この世界に慣れている奴の行動を真似して、徐々にレベルアップしていく方が効率的だと、ゲーマーの僕は思っている。


「今日は、この部屋でくつろいでいたいわね」


 エルシー曰く、今日はお休みらしい。


「そうか。じゃあ、僕はまだ行っていない店にでも行こうと思うんだが、一緒に行か? 」


 でも、僕は変な好奇心からかこの世界を知ろうと思い、まだ行ってない店などの探索をしたいと考えていた。


 さっきは、ゲーマーの血が騒ぐみたいなことを思っていたが、実際この世界に来ると色々と知りたいことが山のように出てきて夜も眠れない。


 僕としては面白くて仕方がない。


「やめとくわ。何か、私も疲れちゃったから」


「わかった。じゃあ、出かけてくる」


 僕は一人で出かけた。


 エルシーは乗り気でないのもあり、無理に誘うわけにもいかない。


 昼の一件といい、一人で少し落ち着く必要がある。


 早速、リープハリスンから出ると街は相変わらずにぎわっている。



 さて、どこへ行こうか。


 ワクワクが抑えられない僕は辺りをキョロキョロと見回す。


 そういえば、今は朝なのか?


 ふと時間が分からなくない僕は街の時計を見る。


 すると、午後1時だった。


 僕はかなり寝ていたんだなと自覚しつつも何屋に行こうかという好奇心が騒ぎ始め、スタスタとサーファリアルを歩き始めた。

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― 新着の感想 ―
[一言] とても興味深く拝読させていただきました。 もしかしてスマホで一から書かれているのでしょうか。 小説を読むフォーマットとして、これからスマホのような縦長の画面に横書きで表示される流れはくるでし…
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