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1話
※作中での架空国家(勢力)の名前
・朝日帝国
・アルム合衆国(通称亞国)
・真国
・民国党
1941年12月8日、朝日帝国
その日朝日帝国は混乱の極致にあった。事の発端は1941年12月7日、帝国は、正確には帝国上層部は世界最強の国家アルム合衆国との戦端を開こうとしていた。
しかしそれも宣戦布告直前にして余りにも予想外の形で中止となる。12月7日午後13時、突如として目を覆わんばかりのまぶしい光と天がひっくり返るような揺れに帝国本国と亜国領瑪瑙湾近くにて奇襲作戦のため待機していた帝国海軍第一航空艦隊は襲われた。不思議なこと地震による直接的被害はなかったが異常事態に襲われる。
なんと本国の軍港に第一航空艦隊が戻ってきていたのだ。それだけでなく外国との連絡が取れなくなってしまった。原因、状況何もかも不明の事態に対し帝国政府は四方に偵察隊を組織して送り込んだ。そしてある偵察部隊の一番機から信じがたい報告がもたらされた。『我、謎ノ陸地ヲ発見セリ。ナオ、極メテ高度ナ文明ヲ確認ス。』と。