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修行を忘れて

「1月ほどしたらゴブリン帝国の襲撃が予想される。その後にアテナイとの戦いがあり、さらに強敵との戦いも想定している。皆にはその期間内にさらなる力をつけて欲しい。」

皆を前にしての宣言である。未来の事を確定しているかのように話すのだ。購入した奴隷達もキョトンとしている。

「今は理解できなくていい。ただ、今は力をつける時なのだと理解してくれ。」

それだけしか話せない。2回目の人生だからと説明しても信じて貰えないだろうから。


後は戦力をどこまで公開しておくか、の問題もある。貴族や金持ちの譲渡要請があったりするだろう。中には持ち主を殺してでも欲しがる者もいるかもしれない。大天使のミッシェルに至っては神殿が大騒ぎするだろう。天使の降臨など何百年ぶりかも解らないのだから。

人間族は問題なく公開できる。ハーフエルフのヌーラも問題ないだろう。人間族とあまり変わらない魔族のロッテもバレないだろう。だが、他の者はなんらかの擬装が必要だし、奴隷としての価値も高い。

つまり、大天使のミッシェル、真祖のセリア、龍人の伊予、鬼人の時雨、九尾の狐は秘密の戦力としなければならない。

そして竜人は見た目そのものが竜の顔と鱗を持っている。亜人規制のあるグルーンでは都市の門近くの宿までしか入場を許されない。外で狩った獲物を自分で売却する事もできないのだ。


オルファンの判断はクレアと女騎士、ハーフエルフのヌーラは公開し、カトリーナとメイド達、他の女性は幻影の館に入ってもらう。6人の竜人は幻影の館経由でダンジョンに入らせる。その後は戦力として公開する事だった。


入るダンジョンは戦士マッシュがいないダンジョン。あんな化け物と戦えるか。まずはクレアと女騎士、ヌーラとオルファンの4人でダンジョンに入る。今のオルファンは魔力が有り余っている。1リットルのバケツに毎分10リットルの水を注いでいるようなものだ。魔法を使い続けて魔力自体を成長させるか、レベルアップでの魔力増加をさせないと魔力が暴走しそうだ。今は魔力を身体に循環させる身体強化魔法を常に練習する事で消費している。


女騎士キッカとクレアを前衛にしてヌーラとオルファンが魔法や弓で援護をする。そのはずなのだが、オルファンはある実験に没頭していた。

有り余った強い魔力を空間に叩きつけたりして魔力を消費しようとしていたのだが、魔力の塊にも破壊力があるのだ。魔力を打ち出したりと遊んでいたら

「純魔法レベル1を入手しました。」

新しい魔法を手に入れました。魔力は可能性の塊だ。楽しくて仕方がない。魔法を使っての遊びにクレアやキッカは呆れているし、ヌーラはオルファンが使用している魔力量に驚愕している。オルファンも目的がダンジョンでの修行だと忘れそうになっていた。ならばと触れた状態で相手に魔力を流し込む。流し込んだ魔力で相手を強化しようという実験だ。

自分の身体強化魔法の付与版だ。実験は成功するが、必ず強化する相手に触れる必要がある。使い勝手が悪い。まだまだ改良点がありそうだ。

あっ、いけない。また目的を忘れていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


名前:オルファン

称号:迷い人

レベル:38

状態:記憶消去

時間遡逆

小型魔力炉搭載

スキル:ガチャ(ユニーク)

大器晩成

電脳 (ユニーク)

???

剣 レベル5

槍 レベル4

棒 レベル4

斧 レベル2

棍棒 レベル4

長柄 レベル4

弓 レベル3

投擲 レベル4

体術 レベル2

火魔法レベル3

水魔法レベル3

風魔法レベル3

土魔法レベル3

光魔法 レベル1

闇魔法 レベル1

純魔法 レベル1

身体強化魔法 レベル1

灼熱魔法レベル1

魔力操作

並行発動


加護:

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

かつてのスキルを取り戻しつつあるが、刀は入手していないためスキルはない。幸運に至ってはどうやって取得するのか想像もできない。まだまだ力が足りない。

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