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全てを失う

迷い人の育成計画を立てなければならない。

北野舞の持つスキル「英霊降臨」は英霊を自分に降臨させて戦わせる事ができる。英霊と言われるだけあって強力なのだろう。だが、デメリットや制限もある。英霊降臨中に得られる経験値は10分の1になる。さらに英霊の能力は舞の限界がリミットであり、降臨解除をすれば舞は筋肉痛や激しい疲労に襲われる。


司馬 ねいのスキルは「式神女帝」。己の力量に関係なく式神を使役できる。ただし、式神を使役できる時間だけは魔力によって決まる。


アラル・エル・アダトのスキルは「ティアマトの化身」と「アスタルトの力」。ティアマトと言えば神話の女神であり神々と怪物の母である。それにちなんでかスキル「ティアマトの化身」は非常に能力の高い子供を産む能力である。そして己の命に危険が迫った時に龍に変化する。

スキル「アスタルトの力」は多産豊穣である。完全に戦闘には向かない。迷い人にはこんな能力もあるとは思っていなかった。


ソフィアのスキルは「戦乙女」。ヴァルキリーに変身して戦う。しかし、変身中には経験値が得られないうえ、変身時間は魔力による。つまり、レベルアップのためには変身しないで戦う必要があるのだ。


ンバのスキルは「身体変化」と「精霊化」。身体変化は身体を自由に変化させられる。獣の足に鳥の翼。身体の変化は自由自在。リスクは体力は変わらないため、ンバ自身が自滅する可能性がある事か。

精霊化はその名のとおり精霊になれるのだが、現状は精霊となって佇むだけだ。成長次第で変わるのだろうけど。


二条弥生のスキル「自己改良」はチートの極み。

自分が改善したいと思った事を必要なだけ自分を変えられる。魔力が足りなければ魔力を。腕力が足りなければ腕力を。ただし、過ぎたるは及ばざるが如し。加減を間違えれば膨れ上がった力に押し潰される。スキルに頼り過ぎない事が大事になるスキルでもある。


大村すみれの「傀儡女王」「人形制作」の2つのスキル。人形制作は作ろうと思った人形を作れるようになるスキル。そして傀儡女王は人形達を操って戦わせるスキルだ。糸繰りや自動も人形によって違う。


そう、皆がオルファンと違ってチートなのだ。

アラルは戦闘向きではないが彼女がいれば豊作が約束される。農業チートが約束されたスキルを持っているのだから。

だが、好事魔多しと言う。

ンバが精霊化していた時の事だ。

精霊化していたンバの様子がおかしくなり始めた。

慌てて駆け寄る。「ダメ。」

オルファンは光につつまれた。


気付くと周りは森に変わっていた。何故か出張用のバックとスーツケースと傘が置いてある。私物は自在収納リングに収納していたはずなのに。服装はこの世界に来た時のものに変わっている。自在収納リングも聖者の腕輪もない。

まさか、まさか。

慌ててステータスを確認する。


名前:

称号:迷い人

レベル:1

状態:記憶消去

時間遡逆

スキル:ガチャ (ユニーク)

???

???

???

加護:


間違いない。この世界に来た時に戻されている。

今のうちにパソコンに触っておく。

「パソコンの電源が入りました。スキル『電脳』が解放されました。」

声が聞こえた。本来ならこの時点で電脳を得ておくべきだったのだろう。

さっそくメールを見る。現時点ではスキルの説明だけだ。


この先にある明るく拓けた所に旧き狼オルファンがいるはず。だが、今会う必要があるのか?今の自分がオルファンに会って不審者と見られないか。正直今の身体は重い。身体が意識についてきていない。

そんな状態で敵と見られたら生きてはいられない。

まずは森を離れよう。

明るい方と逆に進む。


「ヒトノコヨ。ナニユエコノモリニハイッタ。」

見つかってしまいました。

求めた力の中に扱いきれない爆弾がありました。

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