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プロローグ
この作品は、他サイトでも投稿している作品で、そのサイトからの移転です。
「寒いねー!」
「雪、降りそうっ」
暗い夜道を手をこすりながら歩く三人の少女達。
少女達の向かう道の先に、人影が一つみえた。
「あれ、誰かいるよう?珍しいねぇ」
「ホントだ。あっ、雪だー」
「早く帰ろう、寒いわ」
三人は小走りで人影に近づいて行った。人影の正体は、背の高い男の人だった。
そして三人がその人とすれちがった。
その時だったーー
「ちょっと君たち」
低い声で声をかけられた。
「はい」
1人の少女が振り返った瞬間…
グサッ……
「え…?」
少女の体には、刃物が刺さっていた…。
刺したのは紛れもなく声をかけた男性
さらに男性はその刃物を少女から抜くと、恐怖で立ちすくむ二人の少女を刺して逃げた。
「た…す…けて……」
倒れた少女達の体からは、止まる事のない血が雪をとかしていった…。