改心新開
メンデル
『元々、ローグさんの力は自分の身体を魔力に変換すると言う力なのです。魔力変換体質を人工的に作り出す事に失敗して出来た力です』
・・・
メンデル
『カーグさんは二人目の実験体として長い間地下に閉じ込められていました。ローグさんが救出するまでは一人きりでした』
・・・
メンデル
『あの二人は沢山の薬物を使われて、頭を良いように弄られて・・・ただ実験のために永い間生かされた存在です』
・・・
メンデル
『ローグは言っていました。せめて、死ぬ前には平和への糸口を掴みたいと・・・それは犠牲を払ってでもです。そして、最後の犠牲は自身となりました』
・・・
メンデル
『ローグさんにとって長い間閉じ込められた者にとって・・・世界はどのように見えたのでしょうか?』
・・・
メンデル
『・・・せめて、私の記憶に残しましょう・・・罪を知った私の記憶に・・・』
・・・
カクタ視点
カクタ
『痛たた・・・ここはどこさ?』
周囲は鏡だらけ、後は変な湖があるのさ
ブレイク
『・・・世界ミテレク』
カクタ
『うおっ!!・・・ブレイクも居たのか』
後ろからいきなり話し掛けるのはやめてほしいのさ、マジで驚くだろ
アーク
『私も居るよー』
アークも居たのか、ていうか状況がわからない
カクタ
『状況説明を頼む』
アーク
『あのローグって奴は自らを魔力に変換して短縮化呪文を使ったみたいだねー、あいつは死んだよ』
カクタ
『・・・そうか』
結局あいつは何を考えていたのか・・・どうこう考えてもわからないだろうけどさ
ブレイク
『・・・誰か来る』
ああ、本当だ奇妙なおじさんと子供じゃないか、知らない人さ
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『ルドルフー、本当にリアルワールドに行けばその病気が治るの?』
ルドルフ
『ごほっごほっ・・・デュランから聞いた話だと医療とやらが発達してるらしいぜぇ。トランスは心配しなくていいって』
トランス
『だって情報源がデュランだから心配してるのに』
ルドルフ
『あいつは何だかんだ言ってもいい奴だぜ、常識外れはご愛嬌だ』
トランス
『それにしたって常識外れ過ぎだと思う』
ルドルフ
『わりいなデュラン、弁解出来ねえぜ・・・ごほっごほっ』
トランス
『ん・・・誰か居る』
ルドルフ
『おお、ホントだ。うおーい、そこの三人組』
向こうも気づいたみたいなのさ
カクタ
『こんな訳解らない世界に何しに来たのさ?』
ルドルフ
『こっからリアルワールドに行けるんだぜぇ』
トランス
『唯一の抜け道って所だね』
アーク
『私知ってるよ、現実を映す湖に飛び込むと行けるらしいねー』
へー、この世界からリアルワールドに行けるのか、面白そうなのさ
ブレイク
『・・・行くな』
カクタ
『何でさ?』
行くなってなんで拒否さ?面白そうだろ?
アーク
『そーいえばー、ブレイクはリアルワールドに行った事あるんだよねー?』
ブレイク
『・・・行った。場所により向こうはかなり危険だ、戦争というものらしい』
トランス
『それさ、どういう事?』
ブレイク
『・・・地域そのものが大勢で他の地域に攻め込む』
アーク
『なにそれヤバいー』
何かよくわからないが、大人数での争いか
ルドルフ
『お前らはどうすんだ?』
そういえば、これからの事を決めて無かったな。何かやることはないけどな
ブレイク
『・・・世界アニュルドだ』
アーク
『ブレイクそればっかじゃん』
何でそこまで世界アニュルドに行きたいのさ?
ルドルフ
『そういや、世界アニュルドへの鏡を途中で見かけたぜぇ?向こうに100歩ぐらいじゃねえか?』
トランス
『この世界はいろいろな世界と繋がってるみたいだね、他にもイエロザとかイズンプとかあったよ』
周りが鏡だらけだと思ってたけど、いろんな場所に行けるのか
ブレイク
『・・・行くぞ』
って、ブレイクはさっさと行ったのさ
カクタ
『アークはどうするのさ?』
アーク
『別にやることも無いしー、ブレイクに着いていってみようかな』
カクタ
『確かにやることは無いのさ、一人より多人数の方が何かと有利だし着いて行くか』
世界アニュルドか、確か(メタルテールドラゴン)とかいう奴が住んでる世界だったはずさ、ブレイクが何でそんな世界に行きたいかは知らないが、一人よりはいいだろ
・・・
トランス
『行っちゃったね』
ルドルフ
『ごほっごほっ、とりあえずリアルワールドに向かうぜぇ・・・トランス気をつけろ!』
トランス
『何!?』
ルドルフ
『何か厄介な奴が来たみたいだぜぇ・・・』