崩壊結末
ローグ
『ククククク・・・覚悟して下さいね』
カクタ
『相手はお前か、ものすごく嫌なのさ』
ブレイクの相手はカーグ、アークの相手はメンデルか
ローグ
『さあ、かかって来なさい』
カクタ
『言われ無くても』
ヒュン!
とりあえず二本程ナイフを放り投げる
ローグ
『当たりませ・・・何?』
グサッ
カクタ
『ナイフが何で二本か考え無かったか?』
ナイフには細い糸が張ってあり、この糸で切り傷を作る、糸には毒が塗ってあるのさ
ローグ
『・・・厄介ですね』
カクタ
『どんどん行くのさ』
ヒュン! ヒュン! ヒュン! ヒュン!
ナイフをバラバラにちらばして所々に突き刺す、このナイフにも見えない糸が張ってあり不用意に動く奴を切り刻むのさ
ローグ
『ほっとくと厄介なので・・・』
ローグは何かを振り払う仕種をすると・・・
ドカーン!
ちらばして置いたナイフが爆発しただと!?
カクタ
『マジかよ』
ローグ
『さあ、行きますよ?』
ドカーン
足元が爆発した!?瞬時に後ろに下がって回避したのさ
カクタ
『ヤバいのさ』
ヒュン!
ナイフをローグに放つ
ローグ
『ククククク・・・』
ドカーン!
ナイフはローグまで届かずに爆発したのさ
ドカーン!
ドカーン!
ドカーン!
足元がドンドン爆発していくので少しずつ後ろに下がっていく、ローグは少しずつ近づいでくる
ブレイクの様子は・・・
ブレイク
『・・・飛べ』
ブレイクはあの巨大な剣で払うのさ
カーグ
『魔法』
うん?剣の動きが止まったのさ?
ブレイク
『・・・』
カーグ
『反射しきれないなんて・・・魔法』
ブレイクの動きが止まったのさ、あれは拘束系か?
ブレイク
『・・・無駄だ!』
カーグ
『魔力の拘束まで効かないなんてわたくし困りますわ、魔力』
今度はブレイクに向かっていくつも岩の塊が飛んできたのさ
ブレイク
『・・・』
ザキッ ザキッ
ブレイクは無言で岩を切り捨てまくる、向こうは大丈夫か
アークの方はどうだ?
メンデル
『何故闇魔法を使わないのでしょうか?水魔法』
アーク
『私は謎だからね、火魔法×20』
アークはメンデルの水流魔法を避けて飛び跳ねる火の玉をばらまくって・・・危ないのさ!?
メンデル
『火事になったら大変ですよ、水魔法』
雨を降らせて消火してるのさ、ていうかこの雨痛い
アーク
『私の芸術を見せてやるよー、火魔法×15』
所々に火柱をって、だから火事になったらどうすんのさ!?
メンデル
『じっとしていて下さいよ、草魔法』
アーク
『火魔法』
アークに飛んで行った植物のネットは火の壁で燃え尽きたのさ、こっちも大丈夫みたいだ
ローグ
『まだまだですよ?』
ドカーン!
ドカーン!
ドカーン!
実際はただ下がっていただけでは無いのさ
カクタ
『雷魔法』
雷の塊をローグには投げないで、手に持っていた見えない糸に電気を流すと
ドカーン!
ローグの足元が爆発するのさ、実は下がっている間にこっそりと火薬を落として置いたのさ、火薬には糸で繋がっていてローグが火薬の上まで来た時に電気を流して爆発させたと言う事さ
ローグ
『小賢しい・・・、イライラするので塵になって下さい』
ドカーン!
ドカーン!
ドカーン!
ドカーン!
ドカーン!
ドカーン!
場所もなんもなしに爆発しまくるのは止めろ!!塵に何てなりたくないので逃走するのさ!
カクタ
『塵に何てなりたくないのさ!では、さらばだ!』
ローグ
『ククククク・・・逃がしませんよ?』
ドカーン!
ドカーン!
ドカーン!
ドカーン!
いやいや!?ローグは追って来てないのに爆発だけは追ってくるのさ!
カクタ
『うわわっ!!』
ドカーン!
ドカーン!
ドカーン!
ドカーン!
目の前に枯木が!隠れるのさ!
ローグ
『隠れても無駄です』
カクタ
『えっ?』
ドカーン!!
ローグ
『枯木を爆発して塵にしましたが・・・居ませんね。威力を強め過ぎて塵にしてしまったのでしょうか?』
・・・
カクタ
『どんな状況でも、暗殺者が消えたら警戒しないといけないのさ』
グサッ!!
・・・バタリ!
あの枯木の裏には既にいなかったのさ、隠れる振りをして実は枯木から離れたところで土色の布を被りしゃがんでいたのさ、その後の爆発に紛れて・・・カーグの後ろに回り込み心臓を短剣で突き刺したのさ
ローグ
『カーグ・・・』
カーグは絶対に助からない、暗殺者はしとめ損ねるなんて事は無いのさ
ガラガラガラ・・・!!!
アーク
『世界の崩壊が始まったー』
ローグは死んだカーグを抱き上げ
ローグ
『私はね、この世界が好きだったんですよ。醜い争いなんかで大好きな世界を壊されたくなんてありませんのでマジックアシストなんて組織を立ち上げたぐらいにです』
・・・
ローグ
『このままでは種族の壁を越えられずに大きな争いが起きます、私の大好きなこの世界をそんな醜い争いで壊さないで下さいね』
カクタ
『ローグ・・・!』
まさか・・・
ローグ
『そろそろ行きましょうか・・・、私はいつもカーグの側にいますよ、もう一人になんかさせませんから。さよならです・・・ミラーワールド』
そして、カーグとローグの姿は消えて・・・辺りは光に包まれた