心理滅裂
カクタ
『一体なにが・・・!』
大地がひび割れていく!多分ヤバい状況なのさ
アーク
『時間が無いよ、予想を超える速さって』
ブレイク
『・・・回避』
この辺りのひび割れの進行は速い、とりあえず安全地帯まで移動するのさ
アーク
『この辺りはまだ崩壊してないよー、うん?先客が居るね』
確かに三人居るのさ、多分全員魔族だろ
ローグ
『ククククク・・・、私はクラウ・ローグです。おや?久しぶりですね、ブレイクさん』
ブレイク
『・・・あの時のガキ!?』
珍しい事にブレイクが驚いているのさ
カーグ
『お兄様にガキなんて言うのは許さ無いわよ!』
ローグ
『いいのですよ、カーグ。ようやく道が開かれるのですから』
カクタ
『何言ってんのさ?』
道が開かれるって脱出出来るのか?
メンデル
『それはですね、この世界は既に閉じられているので脱出する方法は一つしか無いのです。後ですね私はレイ・メンデルです』
アーク
『やっぱりこの世界は分断されたかー、でも方法って何?』
いや?何言ってるか解らないのさ
カクタ
『どういう事さ?』
アーク
『この世界の崩壊に巻き込まれ無いように、他の世界との繋がりを切っちゃうんだよねー、だから鏡での移動はもう無理』
カクタ
『・・・多分わかったのさ』
まあ、鏡で移動出来ないのはわかった・・・えっ!?
カクタ
『どうするのさ!?脱出出来ないだろ!!?』
ローグ
『ククククク・・・、私は天才だよ?方法はある』
アーク
『私にはわかんないなー』
ローグ
『誰かの命を全て魔力に変換して、その多大な魔力でなら世界の転移も可能です』
アーク
『・・・そんな事が出来るのか?』
ローグ
『ククククク・・・私は天才だよ?いや、そのように改造されたと言ってもいいが』
カクタ
『お、おい!人の命を犠牲にするとか改造されたとか何普通に話てるのさ!!?』
命を犠牲にするぐらいなら他の方法を探した方がいいだろ?それに改造ってなんなのさ?
ローグ
『私の親が呪術士でね私の身体の所々に呪印を施してあるんですよ、おかげで魔法は使えず代償に半端な魔力変換を手に入れました。呪いのせいで身体は痛いし頭まで弄られてるから感覚は鈍くなっているし』
カクタ
『えっ!?お前どうも思わないのか!?』
だって親だろ?そんな事許されるはずが・・・
ローグ
『気づいてましたし、私に堕神の名前とつける程気に入らなかったのですね。まあ、カーグまで改造しようとした時には殺して逃げ出しましたけど』
気に入らないって・・・
しかも、殺したのかよ
アーク
『でさ、脱出って具体的にどうすんの?』
ローグ
『この中の誰かの命を魔力に変換します。この場合黒族でも再生出来ません、抵抗されると変換出来ないので・・・殺し合いになりますね』
アーク
『ああ、私はそれでいいよー』
おいおい、待てよ!?
カクタ
『何普通に納得してるのさ!?殺し合いだぞ!?』
アーク
『わかってますよー、あなたたちはこの世界が滅べば死んで楽になるかも知れないがー、私は黒族だよ?永遠に虚無の空間をさ迷うなんてヤダからねー』
・・・
カクタ
『犠牲が自分になってもいいのか?』
アーク
『永遠にさ迷うよりはマシじゃね?黒族にとっては時間が天敵なんだよねー、不死身故にって感じ』
反論出来ないのさ・・・仕方ない。どちらにせよ負ける訳にはいかないのさ
ローグ
『さて、私はまだやる事がありますのでまだ死ぬ訳にはいかないのです』
カーグ
『わたくしもお兄様の側に一緒に居たいのよ、死ぬ訳にはいきませんわ』
メンデル
『私もまだ死にたくはありませんので、すみませんね』
ブレイク
『・・・まだ、守るべき者が居る』
アーク
『何かダークな感じだね、暗いのは嫌だなあ。死ぬのもまだヤダけどねー』
カクタ
『結局こうなった。まあ、死ぬのがやなのは同感さ』
・・・そして、崩壊する世界での殺し合い