守護騎士
ガルシルド視点
イークルズは壊滅し私は世界を放浪することになる。守るべき主を見つけなければならぬのだ。
ここは世界ハチェング、最近異変が続くためかここに生息する狼が狂暴化している。現に今、狼に囲まれてしまっている
狼
『ガルル・・・ガウッ!』
狼は飛び掛かって来るが
ガルシルド
『無駄だ』
バコン!バコン!
狼達を盾で弾きながら体制を立て直す。剣を手にとり
グシャッ!
狼を何匹か始末する。他の狼は恐れをなしたのか逃げられた。
とりあえず、始末した狼は血抜きをしておくか、重要な食料源だ。この世界は木の実がなかなか手に入らない世界自体が荒れているのだろうな・・・何だあれは?赤い物が落ちている
あらかた血抜きを済ませ赤い何かが落ちている場所まで向かう・・・あれは血か?
赤い物の正体は・・・
本来ならば人であったのでは無いかと思われる・・・赤く染まった肉塊が存在した
あらかた狼にでも襲われたのだろうな。たが、散らばっている鳥の羽は何故?
ガルシルド
『死者よ、安らかに眠れ』
黙祷を捧げ立ち去ろうとしたとき
グジュ・・・
死体が動いた?死体をよく見ると何かを抱え込むような姿だ。死体を退かしてみるか・・・
死体が抱えていたものは・・・赤子だ
スヤスヤと寝ているな、抱き上げて何か名前の書いてある物でも無いかと赤子の服のポケットを探してみると・・・手紙
・・・
・・・成る程な、この女性は守るべき者のため身を断ったのか
ガルシルド
『気に入った、後は私に任せろ』
残りの一人か、一つの種族は私の手に、騎士として守りましょう
誰かが近づいて来ているな、いきましょうか異形の赤子
・・・
カクタ視点
とりあえず食料と水を確保しといたのさ・・・何だろあれ?
カクタ
『ブレイク、アーク、あそこに何か赤い物があるんだけど?』
何か向こうに赤い何か?があるんだけど遠くてよくわからないのさ
ブレイク
『・・・よくわからん』
アーク
『あれ誰かの死体みたいだよー』
えっ!?
カクタ
『アーク!?あれ見えんの?そして何で死体なのさ!?』
アーク
『あそこまでいけばいいでしょー?』
カクタ
『わかった、それもそうだな』
とりあえず、死体?に向かって歩き出す。
アーク
『さっきまで死体の近くに居たみたいだけど居なくなってるね』
赤い何かはアークの言う通り死体だったのさ、かなりのグロテスク。マジでさこれ人だったの?みたいな感じだからさ
ブレイク
『・・・旅を終えたか孤立の種族よ。願わくばその眠りに安らかな一時を』
ブレイクは死体に何やら祈ってるのさ、知り合いなのか?
アーク
『このままは良くないから火葬してやるよ。火魔法』
アークは火の玉を作りだして死体に火をつける。
ボウッ・・・!
カクタ
『ブレイク、あの人は知り合いなのか?』
ブレイク
『・・・無論だ。短い運命を呪わず、加害者を責めず、ただ自らの道を歩いていた』
カクタ
『うーん・・・何か凄い人って言う事はわかったのさ』
ドカーン
ブレイク
『守るべき者のために自らの命すら投げ出したか・・・』
ドカーン
カクタ
『守るべき者のた・・・』
ドカーン!
カクタ
『アーク!うるさいだろ!!』
さっきからアークは魔法の乱れ撃ちをしてるみたいで爆音がうるさいのさ
アーク
『おまえらなー、狼に襲撃されてんだよー火魔法』
ドカーン!
アークの周りには沢山の狼が居る。あっ一斉にアークに飛び掛かったぞ。
アーク
『ふざけるなー!火魔法』
ジュッ!!
アークの周りは高熱に覆われて・・・
狼達は上手に焼けてしまった
カクタ
『えーと、とりあえずよかっただろ?』
自分で何を言ってるかよくわからないのさ
アーク
『何がだよー』
カクタ
『怪我とかしないだろ?』
黒族だし大丈夫なのさ、多分
アーク
『言っとくけどさー、さっきので魔力使い過ぎて、もうあまり魔法使えなかったりすんだよねー』
カクタ
『それマジか?』
アーク
『多分大丈夫でしょ、いざという時にはブレイクが居たりするしさー』
一応そういう事にしておくのさ。今はアークによって焦土になった場所は無視してさ、先ずは世界を脱出するために鏡を探そうか
カクタ
『じゃあ行こうか、早くこの世界から出ないとだからな』
・・・そして
ガラガラガラ・・・!!
巨大な地震が世界ハチェングで発生した