暗殺識卯
カクタ
『ラバースはファイバーを相手にするみたいさ』
ネーグル
『じゃあ、俺の相手は俺だ』
カクタ
『負けないさ』
また、電流が流れてくる。それをネーグルに打ち返す
バチッ!
ネーグル
『痛っ!?いったい何をしたんだ!!?』
カクタ
『この右腕を見せてやるよ』
暗殺者特有の長い袖をまくると、金属の右腕
ネーグル
『キラーの発明品か』
カクタ
『そうさ、失った右腕の代わりにキラーさんが作ってくれたのさ』
キラーさんは命の恩人さ、依頼に失敗して返り討ち、右腕をもぎ取られて失血死しそうな所を助けてくれたのさ。
ネーグル
『それがおまえの、キラーについて行く理由なんだな?』
カクタ
『そうさ!ワー・カクタの名に誓って、キラーさんの為に行動するのさ!』
キラーさんの為にこれまでも行動してきた。ある時は誘導、そして世界の管理者となりイークルズを動きやすいようにする。世界ノズィンダにキラーさんの工場があるのも、それが理由さ
ネーグル
『それじゃあ、ここで負ける訳にいかないな!』
カクタ
『当たり前さ!』
ネーグル
『俺の技術とキラーの技術、どちらが上が見せてやるよ!!』
色んな方向から電流が流れてくる、それらを右腕で受け止めてネーグルに打ち返すのさ
ネーグル
『おんなじ方法が使えると思うなよ!』
打ち出した電気は避雷針によって帰ってきた。戻ってきた電気は右腕で吸収するのさ
カクタ
『簡単には負けないさ!』
部屋を走り回りながらナイフをなげる
ネーグル
『機械兵達いきな!』
ネーグルの近くに現れた機械兵によってナイフは防がれたのさ
現れた機械兵は全部で20って所だ
カクタ
『そんな単純だと、暗殺者相手じゃあ裏を取られるのさ』
走っている間に張り巡らした不可視の糸に機械兵が5体引っかかるのさ、そのまま糸を引っ張り上げて縛るのさ
機械兵
『排除シマス排除シマス』
近づいて居た機械兵三体を吸収しておいた電気を発射して破壊、後12体さ
ネーグル
『なかなかやるね、でもこれはどうだい?』
ネーグルは銃を取り出したのさ、流石に右腕じゃ銃撃は防げない
ドカン!
機械兵の一体を盾にして防御さ、あの銃機械兵を粉砕してる・・・凄い威力さ
カクタ
『流石にあの銃ヤバいだろ』
ネーグル
『さあ!どうするんだい?』
カクタ
『雷魔法』
避雷針を利用してネーグルの隣に居る二体の機械兵まで(エレクトフォン)を届けるのさ
ネーグル
『何をする気・・・』
カクタ
『こうするのさ!』
エレクトフォンで機械兵を無理やり動かしてネーグルにぶつけるのさ
ネーグル
『痛った!!』
カタン
ネーグルの落とした銃を拾うのさ、これで形勢逆転だ
機械兵
『排除シマス』
ドゴッ!
カクタ
『うぐっ・・・!』
カタン
機械兵に殴られて銃を落としたのさ、周りは9体の機械兵で囲まれている
カクタ
『参ったのさ』
機械兵達は一気に近づいてくる
機械兵
『排除シマス排除シマス排除シマス排除シマス』
カクタ
『排除なんてされたくないのさ、雷魔法雷魔法』
天井の避雷針にくっついて回避、二体の機械兵がぶつかり合って倒れたのさ
その後、一体を痺れさせて6体さ
でも、もう魔力切れさ・・・
機械兵
『排除シマス排除シマス排除シマス』
とりあえず、機械兵の動きは鈍いのさ、一体の装甲をナイフで引き剥がし、中に爆薬を放り込むのさ
カクタ
『ほら、仲間を返すのさ!』
爆薬を仕込んだ機械兵を蹴飛ばして倒す、それを無視して近づいてきた機械兵ごと
ドガーン!!
反対側にいた機械兵一体だけが残ったのさ・・・
バキューン!!
グシャッ!
ネーグル
『機械兵とやり合ってる間に銃は拾ったよ』
カクタ
『左・・・う・・でが・・・』
ネーグルの銃撃は左腕をぶっ飛ばした、不思議と痛みはないのさ
ネーグル
『機械兵つかまえろ!』
一体倒しきれ無かった機械兵に掴まれ身動きがとれないのさ・・・
カクタ
『動けないのさ・・・』
ネーグル
『これで終わりかい?』
カチッ・・・
近づいてきたネーグルに、頭に銃を向けられたのさ
カクタ
『確かに、動けないしその銃撃一発で終わるのさ、それでも』
ネーグル
『まだ、方法はあるのかい?』
カクタ
『方法があるとかじゃない、暗殺者はどんな方法も使うのさ』
そして、左腕を自爆させた