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暗殺識亜

カクタ

『時間が無いってどういうことさ?』


ネーグル

『そのまんまの意味だよ。俺の命はもう保たないんだ』


えっ・・・?どういう事さ!?どうみてもネーグルさんは二十代にも見えない、キラーさんのように機械化している訳でも無いのさ


カクタ

『いったい、どういう事さ・・・?』


ネーグル

『俺が毎日薬を飲んでいる事は知ってるな?あれは本来成長を阻害して長生きをする(抗老化薬)だ』


カクタ

『それは知ってるのさ』


ネーグル

『本来は長生きをする為の薬だが、俺はあの薬によって成長を止めないと、癌によって死ぬ、でももう時間切れだ。数年前には末期だったんだ。抗老化薬で無理やり寿命を引き伸ばしてただけ、既に癌は体中全身にまわってたんだよ』


カクタ

『そんな・・・』


この人は何だかんだと言っても、キラーさんの友人さ、それなのに・・・


ファイバー

『私はある人の劣化コピー品、試作として創られた存在です。元々は完成品を守るための存在でしたが、短い人生ぐらい自由に生きないと損ですよ。私は組織崩壊を起こしているので、寿命は後数時間もありませんね』


カクタ

『・・・そんな』


先の短い二人を相手にするなんて・・・出来るわけ無いのさ・・・


ネーグル

『どうしたんだ?カクタ、お前の度胸はその程度なのか?俺達を止めに来たんだろ?』


ファイバー

『私達は自由に行動しています。あなたも自由になってもいいのですよ?』


カクタ

『そんな事言われても・・・』


ネーグル

『カクタ!戸惑うな!俺達を最後まで楽しませろよ?』


カクタ

『それでも・・・』


ネーグル

『お前の仕える相手は俺の親友なんだ、役割を忘れるな!!』


そうさ・・・役割は、キラーさんの手駒として、願いを叶える事さ!


カクタ

『わかったのさ、ここで負ける訳にはいかない!』

ネーグルの首もとにナイフを投合するのさ


ネーグル

『ダークミストアート起動しな!』


ナイフが転移され消えたのさ


ファイバー

火魔法ミニフレイム


何でこんな所で下級魔法さ?そんな小さな火の玉じゃ、軽い火傷をする程度なのさ

その火の玉を下に落とした?


ボウッ・・・モクモク


ファイバーの足元にあった粉に引火して、煙だらけになったのさ、煙幕か


ネーグル

『電気技術を見せてやるよ!スイッチオン!』


ガチャガチャ・・・ ギーガタンガタン・・・


煙が晴れると金属の棒がそこら中から出て来ていたのさ


カクタ

『これは何さ?』


ネーグル

『これらは避雷針だよ、少し違うけどね』


どっちだよ


カクタ

『とりあえず、翻弄させるのさ』


走りながら、避雷針と避雷針を糸で張り巡らして罠を作り出す、この糸は不可視で不用意に動こうものなら足を切り取るのさ


ネーグル

『お得意の糸トラップかい?起動しな!(空想回路)』


バチッ!


避雷針に張り巡らしていた糸が焼き切れたのさ、多分この避雷針には高圧電力が流れてる


カクタ

『触れなければいいのさ!』


ネーグル

『俺の空想回路はそんなに単純じゃない!』


バチッ!


カクタ

『うぐっ・・・!?』


見えた・・・、電気が避雷針から避雷針へと渡ってきたのさ・・・


ネーグル

『気づいたかな?逃げ道はないよ』


また電気が避雷針を渡ってきた!


カクタ

雷魔法エレクトフォン


突出に天井に張り付いて回避


バチッ!


カクタ

『ぐあああぁぁ!!?』


回避出来ない!?この部屋は避雷針だらけだ、床も壁も天井も

いや、まださ


カクタ

『まだ負けないのさ!』


ネーグル

『どんな方法を使うんだい?それともはったりかな?』


また電気がきたのさ、ナイフを投げ電流をねじ曲げる、このナイフは電気を通しやすい。つまり新しく電流の道を作ってそらすのさ


カクタ

『今さ!』


ネーグルが驚いている間にナイフを投げるのさ


ファイバー

『私を忘れないで下さいよ、火魔法ファイア


ドカーン!


とっさに爆発を避けたせいで、ナイフは外れたのさ


ネーグル

『成る程、そのナイフは電気を通しやすいんだね、対策は簡単だよ』


何言ってるのさ、今度も回避・・・


バチッ!


カクタ

『うぐっ!??』


今度は後ろから!?流石に方向が分からないと対処出来ないのさ


ネーグル

『人間の反射速度では無理だね。最も、あんな回避したのは驚きだよ』


カクタ

『まだ方法はあるのさ!、雷魔法エレクトフォン


周りの磁場を歪ませて上手く電流を誘導するのさ


ファイバー

『その方法は動きながらでは無理ですね?火魔法ファイア


ドカーン


とっさに避ける!


バチッ!


カクタ

『ガハッ・・・!!!』


動きながら電流を誘導するなんて出来ないのさ、方法は尽きたのさ・・・


ネーグル

『どうした?次はどんな方法を使うんだ?』


カクタ

『数あるうち撃って当たるのさ!!』


ナイフをまばらに放り投げる、ナイフに仕掛けられた糸に引っかかりすればそのままバラバラにしてやるのさ!


ネーグル

『残念無念、ダークミストアート起動!』


放り投げたナイフは一つ残らず消えたのさ・・・


カクタ

『・・・もう、方法は無いのさ』


ダークミストアートによって直接的な攻撃は出来ない、相手の空想回路は避けられない、策を練れば爆発の魔法で妨害される・・・もう、本当に万事休すさ・・・


ドガガーーン!!!!


何か凄い音がしたのさ


ファイバー

『ダークミストアートが故障してます!使用出来ません!!』


ネーグル

『おいおい、ヤバいな』


これはチャンスかも知れないのさ


ラバース

『ちょっと!ネーグルは私の獲物だからね!!』


カクタ

『ラバース!?何で居るのさ!?』


後ろに振り向くと何故かラバースが居たのさ


ラバース

『依頼だから仕方ないでしょ!本当はあんまりいい仕事じゃ無いけど、やらないといけないの!』


カクタ

『いや、だからさ。別にきにした訳じゃ・・・』


本当にやりにくいのさ


ネーグル

『ふーん、暗殺者が二人か、面白いじゃないか!ダークミストアートは壊れたけど俺の知ったことじゃないしね!最後は派手に行こうじゃないか!!』


暗殺者が派手にか、確かに面白いかも知れないのさ。それに、派手になら・・・あの力を使っても問題は無いのさ



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