難奴救無
カクタ
『こいつがレスキルなのか?』
カイザー
『そうだよ、早くレスキル様を助けないと!』
ブレイクを置いて地下まで来たのさ、大丈夫だといいが・・・。地下には鎖に縛られてどす黒い血を流すテールが居たのさ
レスキル
『カイザーと人間か・・・、こんな所になんのようだ?』
カクタ
『あんたを助ける為さ!』
鎖に爆薬を仕掛けて爆破するのさ
ドガーン!
レスキル
『無駄だって、この鎖はテールの鱗を加工したものだからな』
カイザーも鎖を引きちぎろうとしてるが、全くの無駄みたいさ
カクタ
『何か方法は無いのか?』
レスキル
『そんなのあるわけ・・・』
ガガガガ・・・!
カイザー
『島に誰か来たのか?』
レスキル
『まさか・・・、対視(竜眼心力)』
カクタ
『一体どうしたのさ?』
確かに尋常じゃない揺れだったさ、何かあるのか?
レスキル
『カイザーと人間!さっさとグランドの所に行け!!』
カイザー
『しかし、レスキル様は・・・』
レスキルはどす黒い血を流しているのさ、このままじゃ失血死・・・
レスキル
『キャハハ!私は悪名高いレスキルさ!こんなもんじゃ、くたばらねえよ!』
カクタ
『・・・、レスキル、お前も死ぬなよ』
ここに居ても解決しないのさ、グランドに交渉するしかない
レスキル
『対視(竜眼清力)、その人間には竜神の加護を付けてやるよ!』
カクタ
『??』
変化なんて無いのさ
カイザー
『レスキル様、後で助けに来ますからね!』
そして、カイザーと地上に向かうのさ
レスキル
『全く、レータの奴。そんなに竜神の力が欲しいのかよ・・・、これで奴の目論みも潰れたんだろうけどな』
・・・
カクタ
『流石に酷いのさ・・・』
カイザー
『酷過ぎだよ・・・』
地上に戻ると沢山のテールが血で真っ黒になりながら、地に倒れている
???
『うっ・・・、君か・・・。レスキルには会ったんだね』
小柄なテールが目を覚ましたみたいさ
カクタ
『大丈夫か?』
レータ
『僕はレータだよ。いいから話を聞きなよ。レスキルを捕まえるように指示したのは僕だ』
カクタ
『なんだって!?』
この小さいテールがあのレスキルを?何の為さ
レータ
『レスキルには、自由にしてやるから竜神の力を欲しいと言ったら、断られちゃってね。仕方ないから気が向くまで拘束しておいた』
カイザー
『・・・』
レータ
『さっき、リイユウに攻撃されてね。解放する為の鍵をとられちゃったよ。カイザー、僕が憎いかい?でも、分かるよね?テールは支配から逃れる事は出来ないんだよ』
カイザー
『・・・レータ様をどうこうしても何にもなりません』
カクタ
『おい!それでいいのかよ!』
あれだけ助けたいと思ってたレスキルが、ただ力が欲しいだけで捕まってたなんてさ!!
レータ
『ハハッ・・・、クロウもクロウだよね、グランド様の為だとか言ってれば、僕の言いなりなんだもん』
カクタ
『こいつ・・・!』
仲間を仲間と思っていないのか!
レータ
『だからさ、僕なんかの所に居ないで、早くグランド様の所に行きなよ。連れのブレイクだっけ?あいつは傷を癒やして向かったけど、あのままにしたら本当に死んじゃうよ?』
カクタ
『マジかよ!?』
あいつ、あの状態で向かったのか!?傷を癒やしたとしても限度があるだろ!
カイザー
『急いだ方がいいね、カクタ掴まって』
空に飛び上がるカイザーに掴まるのさ。そして、竜神の住処に一直線
・・・
レータ
『あーあ、自由になりたかったな。いーな、デュランは竜神の支配を受けなくて』
デュラン
『俺はさいきょーだからな!ストロングだぜ!』
レータ
『君も相変わらずだよね、昔から変わらない』
デュラン
『俺には時代の流れなんて意味ないぜ!さーて、そろそろ正義のヒーローの出番かな?』