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TS転生したぼっちJK、陰キャの僕がVtuber事務所で仲間と成長していく話  作者: 月星 星成
最愛の君へ

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99/120

【99話記念】スパチャ

 これは、少し前の話。

 

「みんなー、今日は重大発表があります!」


:え、なになに?

:準備してるよ

:何なのかたのしみ!


「……ついに、僕のチャンネルの収益化が決まりました!」


:おめでとう!!!

:やっとここまで来たか

:泣きそうなんだけど

:ユイとニヤも絶対喜んでる

:マサ、ユイトもな

:三期生では二番目?


「そうだね、ニヤさんが一番で僕が二番目だね」


:ユイが心配

:負けず嫌いだからな……

:でも、ノアだったら喜びの方が勝ってるでしょ。ニヤ? 知らない


「たぶん、そうじゃないかな? 一番最初におめでとうって言ってくれたし。……ニヤさんの時は、結構遅かったんだけどね」


:注意、あの二人も仲いいです

:どっちの方がニヤから信頼されているか勝負している節があるからな

:たぶん、ニヤがユイの立場でも、同じことをしている


「確かに、僕もそう思う。……ついでに言うと、ユイトさん達もニ十分以内におめでとうって言ってくれたよ」


:すぐに反応してくれるのは愛されてる証拠だよ

:ユイトはそういうとこ律儀だからな

:マサも絶対、自分のことのように喜んでる


「そう? それならよかった」


 本当にそうならいいんだけど……でも、あの人たちのことだから、本当に喜んでそうな気がしてきた。


:ノアはもっと自信持っていい

:ここまで来たのは努力の結果だよ

:ユイも絶対誇りに思ってる

:あれ? まだスパチャできるようになってない


「あ、それはね。今回の配信が収益化の発表だけじゃつまらないから、ある挑戦をして、それに成功出来たらスパチャできる設定にしようと思っているんだ」


:???

:な、なんで……?

:もし、失敗したら?


「また次の挑戦まで、スパチャできる設定にするのはお預けかな」


:!?!?

:ノアが壊れた……

:ノアもNeoverseだったか


「え? そんなにおかしいかなぁ? ま、とにかく挑戦していくことを発表するよ」


:何をするんだろう?

:がんばれ!

:楽しみだ


「今から、マレオブラザーズをパワーアップ禁止で挑戦してみます! これをクリアできなければ、スパチャは解禁しません!」


:おおー……???

:何か言わなかった?

:パワーアップ禁止って聞こえたんだけど…


「あ、パワーアップっていうのは、きのことか取ることだよ」


:は???

:縛りプレイ?

:ノアはこのゲームやったことあるの?


「ううん、一度も無いよ。だから、とっても楽しみなんだ! あ、もちろんセーブは禁止ね」


:????

:なんか変なことを言ってる

:【月夜ユイ】ノアちゃんが壊れた……

:あ、ユイもいる


「あ、ユイだ。配信を見てくれてありがとね」


:【月夜ユイ】あ、うん……

:ユイ、頼むからノアを止めてくれ!

:たぶん、俺たちじゃ止めることが出来ない!


 あれ? この縛りプレイって、かなり鬼畜なのかな? やったことないからわからないや。

 でも……これには理由があるんだよ。


「あのね、これにはちゃんとした理由があるんだよ」


:ほんとに?

:納得できなかったら全力で止めるよ


「ふふっ、みんな心配してくれてありがとね。でも、これは僕なりのけじめなんだよ。ほら、前の三期生コラボで僕は遅刻したでしょ。なのに、何事も無かったかのように収益化を祝われるのは違うって思っているんだ。だから、みんながそんなことないよと言ったとしても、僕自身が納得できるようになるために、この挑戦を取りやめる気はないんだよ」


 これは僕の本心、この配信で自分自身に定めた、唯一のルール。


:……全力で止めたいけど、ノアがそう言うなら応援するしかないか

:遅刻のけじめってw 真面目すぎるだろ

:でもそういうところがノアらしいんだよな

:【月夜ユイ】ほんとに頑固だよね……でも、そういうところも、ノアちゃんのいいところだから止めれないよ


「うん、みんなありがとう。どうか僕のことを見届けてほしい」


:【月夜ユイ】それなら、全力で応援する

:がんばれ!

:俺らはずっと応援するからな!


「それじゃあ、今から始めるよ!」


 そうして、僕は画面を開く。

 目に映ったのは、綺麗な草原。空中に浮かぶブロックと、きのこの敵が何体か存在していた。


 「よし……ここからだね。パワーアップ禁止だから、絶対にキノコは取らない」


:最初から小さいままw

:一撃死の緊張感やばい

:初心者がやる縛りじゃないぞ

:【月夜ユイ】……ほんとにやるんだね


 そうして、僕はゴールに向かって走り出す。

 1-1は難しくなく、何事も無くクリアできた。けれど……。


「うーん、操作は慣れて来たけど、パワーアップ出来ないせいで、緊張感が違うね」


:それはそう

;一回でもやられると、そこで終わりだからな

:セーブ禁止って言う所も終わってる


「ははは……でも、言ったことを取り消すつもりはないよ」


 このゲームの操作方法にも慣れて来た。これなら、どれだけ時間が掛かったとしても、いずれクリアできるはずだ。

 そして、次は1-2。

 このステージは地下のステージで、先ほどと同じくキノコの敵に、緑の甲羅の敵が僕のことを襲ってくる。


「よし、これなら大丈夫そう。あ、この床はちょっと難しいかな」


:リフトは確かに難しいかも…

:難しい(クリアできないとは言ってない)

:やっぱし、ノアも万能なんだよな


 そうして、僕はどんどん次のステージへと進んでいった。


 ――――――――――――――――――


「あれ? これってこれでクリアできない?」


 今のステージは1-4。ここには、ボスであるクッハがいたんだけど、なんかその上を跳び越えるだけでクリアできた。


:あっ……

:え、そんな簡単に!?

:クッハさん仕事してw

:【月夜ユイ】……え、今のってアリなの?


「ま、クリアできたから、それでいっか」


:悲報、クッハ無視される

:可哀そうに

:戦いの様子が描写すらされないとは……

:このリハクの目をもってしても……


 ――――――――――――――


 そして、やっと壁というべきステージがやって来た。

 場所は2-3。下から、とある敵が襲ってくるステージだ。


「え? 何これ?」


:ふくふくだ

:これむずいよな

:しっかり見極めて!


 そうして、 僕は最初からやり直し、またここまで戻って来た。……一回、凡ミスをしてしまったけど。


「……結構大変だったね」


:セーブ禁止はこれがあるから難しいんだよな

:ハックンのタイミングが最悪だったな

:どんまい。次こそクリアを!


 ふくふくが上から勢い落ちてくる。

 

「うわっ!? 近い近い近い!」


:あぶない!

:注意しないと!

:危険すぎるよ


 でも、タイミングさえつかむことが出来たら、きっとクリアできる。

 僕は、注意深くふくふくの動きを確認して、一気に走り出した、


:おおー!

:うまいうまい!

:その調子!


「よし、これで2-3クリア。さぁ、次のステージに行こうか」


 ――――――――――――――――――――――

 

 そして、次は7-1。

 このステージは、フロスとギラーがいるステージだ。フロスは無数のハンマーを投げてきて、立ち止まっているとギラーが飛んできて、やられてしまいそうになる。


「うわっ、危ない!」


:ナイス回避!

:こえぇぇ!

:フロスやばすぎ!


 なんとか、僕はそれらを躱していく。

 何回か当たりそうになってしまうけど、ぎりぎりハンマーを避け、ギラーの軌道をすり抜ける。これなら、なんとかクリアできそう……。


「あ」


 つい油断してしまって、画面の端から飛んできたキラーにあたってまう。

 パワーアップ禁止しているから、即座にやられてしまい、僕は1-1へと戻されてしまった。


:wwww

:どんまい

:油断大敵だよ

:がんばれ!


「これ、もう一回するの?」


:うん

:セーブも禁止しているからね

:がんばれ!

:(そっか、初心者だからワープの存在を知らないんだな)


「……自分で決めたことだから仕方が無いか。なら、もう一回頑張ろう」


 ――――――――――――――――――――――


 そうして、何回かやり直しになりながらも、僕は8-4へとやって来た。

 ふくふくにやられたり、フロスにやられたり、フロスにやられたり……疲れのせいでキノコの敵にやられてしまうこともあった。

 けれど、僕はとうとうここまでやって来たんだ。


「はぁ……はぁ……ついに、ここまできたよ」


:がんばれ!

:あとちょっとだよ!

:油断はしないように!

:でも、初心者どころか上級者くらいの実力になってるよ!


 8-4のステージの特徴としては、ダミーの土管に入るとスタート地点に戻されてしまう所。

 そのせいで、僕は何回も何回も戻されてしまい、そのたびに深呼吸をしてコントローラーを握り直した。


「あと、ちょっと……」


 でも、それは何回も試行回数を重ねて言ったら答えの土管がわかってくる。

 中には、隠しブロックを使わないと入ることが出来ない土管もあったけど、その方法も理解できた。

 そして、僕にとっては最大の壁が現れる。


「来たな……」


:フロスだぁぁぁ!

:ハンマーに気を付けて!

:クッハもハンマーを投げてくるけど、何故かフロスのほうが苦戦してるもんな……

:いったい、何回やられたことやら


 ハンマーが頭上をかすめる。そのたびに、心臓が締め付けられるような感覚に襲われ、冷汗が全身から溢れてくるけど、ここまで来たんだから、諦めるわけにはいかない。


:がんばれノア!

:ここが最大の壁だぞ!

:ハンマーの雨やばすぎるw

:【月夜ユイ】ノアちゃん、呼吸を整えて! 焦らないで!


 フロスが跳ねる瞬間を見極め、僕は一気に前へ走り抜ける。背後でハンマーが飛び交い、ほんの一歩でも遅れていたら、確実にやられていた。

 

「……っ、抜けた! やっと……やっとここまで来た!」


:ナイス突破!

:奇跡の回避w

:【月夜ユイ】……ほんとに頑張ったね。さぁ、最後はクッハだよ


 そうして、やっとクッハの目の前まで到達する。

 クッハは、僕に向かって火の玉を吐き、さらに無数のハンマーを投げつけてきた。橋の上を跳ねながら、進路を完全に塞いでいる。


 でも……。


「いまだっ!」


 ハンマーが途切れた一瞬。僕は、クッハの頭上を跳び越え、ゴールの斧を掴んだ。

 斧を掴んだ瞬間、橋がガラガラと音を立てて崩れ落ちる。

 クッハは驚いたように目を見開き、無数のハンマーを投げながらも、足場を失ってマグマの中へと落ちていった。

 

「……やった……! ついに、クリアだ!」


:クリアきたぁぁぁぁ!!

:ノアがやり遂げた!

:初心者なのに、こんな縛りプレイで……

:【月夜ユイ】……ほんとにすごいよ、ノア。最後までやり切ったね


「ということで……今日の配信は、ここまで! みんな、またね!」


:お疲れさま!

:五時間ぐらい?

:三期生最長じゃね?

:いや、最長はユイと狂狼のコラボ

:ユイノアが1,2なのなんかいいな

:でも、スパチャ解禁するの忘れてね?

:あ…… 

:【月夜ユイ】ノアちゃん、帰ってきてー!

:あ、完全に忘れてる……



【重大発表!】みんな集合!

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