第二回三期生コラボ1
「みんにゃー! こんばんにゃ、ノアちゃんの姉貴分の猫塚ニヤにゃ!」
「は? いつのまに、そんなことになったんですか? こんばんは、ノアちゃんと初めてコラボをした月夜ユイです」
:草
:さっそく煽り合うなw
あれから数日たって、第二回三期生コラボの時間がやってきた。
前回とは違い、少なくとも一度は顔を合わせていたおかげで、みんな遠慮なく話すことが出来ている。
……なんか、しょっぱなから火花を散らしている人たちもいるけど。
「えっと、その朝霧ノアです?」
「何故疑問形なのだ? 我は、黒木ユイトである」
「まぁ、ほっとかね。ちなみに俺は、近藤マサだぞ」
:疑問形w
:まぁ、しょっぱなから火花を散らしているし……
:その片方が一番真面なユイってことが終わってる
「にゃ? 何か言ったのかにゃ?」
「聞こえなかったんですか? もう一度言いますよ」
「……なるほど、まとめ役がいないのか」
「俺がしよっか?」
「絶対にやめてください。お願いします」
:まとめ役不在w
:マサがまとめ役になるのは、絶対にろくなことにならない
:ノアちゃん焦ってるw
「まぁ、ふざけるのはここまでにしておいて、前回作れなかった倉庫を作っていきますよ」
「そうにゃねー。罠付きの倉庫ってことは、赤石が必要にゃから、まずはそれから取りに行かないといけないにゃよ」
そういえば、前のコラボでボクが罠付きの倉庫を作りたいと言ったから、今回のコラボが成立したんだった。
でも、罠付きの倉庫を作るためには回路を作ることが出来る人が必要なはずなんだけど、この中にそんな人はいるのかな?
「この中で、回路が出来る人はいるにゃ?」
「ちょっとだけなら……」
「初心者なので……」
「俺は少しも出来ないぞ」
「フッ、さっぱりわからん」
:だめじゃねぇか
:たぶんニアも出来るんだろうけど、ちょっと不安
:男子二人は、何なら出来るんだ?
「なるほどにゃ。にゃーとユイしか頼れる人はいないってことなのにゃ」
「まぁ、予想はできていましたけどね……」
「まぁ、とりあえず掘りに行くにゃ。赤石がなければ始まらないにゃよ」
「了解です。じゃあ、みんなで洞窟探検ですね」
「フッ……闇に潜むのは我の得意分野だ」
:ユイトのテンションw
:闇に潜む(ただの洞窟)
「ノアちゃん、松明持ってる?」
「えっと……あ、持ってませんでした」
「それじゃあ、私達で一緒に探索しようか」
「あ、にゃーも一緒に行くにゃ」
「え? 俺たちも連れて行ってくれよ!」
「爆死させられそうだからいやにゃ」
:wwww
:まぁ、前回あんなことをしていたしな……
:マサが危険人物に認定されてるw
「ぜ、全員で一緒に行けばいいんじゃ……」
「それなら、マサさんとユイトさんはノアちゃんに近づかないと約束してくれるのなら、ついてきてもいいですよ」
「そうにゃ」
「……わかった、約束する! ノアちゃんには近づかない!」
「フッ、我も誓おう。闇に生きる者は、光を汚さない」
「いや、言い方が怖いんですよ!」
:信用できねぇw
:ユイトの誓い方ww
:ノアちゃん守られてるのか狙われてるのかわからん
「まぁ、あの二人程度なら、にゃーが余裕で抑えることが出来るし、全員で洞窟に突入するにゃよ!」
「おー!」
「我はなめられているのか?」
:w
:ユイトの扱いひどすぎる
:でも否定できないの草
:ニヤと初心者を比べるのは駄目だろw
そうして、ボクたちは珍しく、五人そろって洞窟の中にやって来た。
その洞窟はかなり広く、モンスターたちがたくさんいたが、あの時の地獄に比べるとずっと楽なほうであったし、五人も仲間がいたこともあって、ダメージを受けることすらなかった。
「ニヤさん、何を集めますか?」
「うーん、赤石だけでいいと思うにゃよ。前のコラボの時、地獄に行ったついでに鉱石を取って来たから、不足しているものはないはずなのにゃ」
「あ、あそこにありますよ」
「よし、俺がとってくる」
:ちゃんと役に立つところ見せないとなw
:名誉返上だ
:それを言うなら、名誉挽回か汚名返上
:名誉を返上してどうするんだw
「赤石は鉄ピッケル以上じゃないと、回収できないんで、注意してくださいよ」
「あ」
:もしかして……
:やらかしたか?
「もしかして……」
「べ、べつに石ピッケルで掘ったわけじゃないぞ……」
「それなら、採取した赤石をみせるにゃー」
「そ、それは……ほら、インベントリがいっぱいで……」
「それなら、すぐそばに落ちてあるはずにゃ」
「ぐっ……!」
:完全に黒w
:言い訳が苦しいww
:マサ、やっぱり信用できない
「……マサさん、正直に言ってください。石ピッケルで掘ったんですね?」
「……すまん。やっちまった」
「フッ、凡人の過ちは誰にでもある」
「いや、フォローになってないですから!」
:赤石消滅w
:汚名返上どころか汚名上塗り
:ユイトの慰めが逆に刺さるやつ
「……仕方ないにゃ。次はユイとにゃーで掘るにゃよ」
「はいはい。マサさんは後ろで見ててください」
「俺の立場がどんどん無くなっていく……!」
そんなやり取りをしながら、ボクたちは赤石を集めていった。
「よし、これで必要な分は集まったにゃ」
「思ったより早かったですね」
「俺たちの力だ!」
「いや、マサさんは後ろで見てただけですけどね」
「ぐはっ……!」
:マサの存在意義w
:ユイのツッコミが鋭い
「……あれ? ノアちゃん、どこ行ったの?」
「にゃ? 確かに、ここにいないのにゃ」
「ご、ごめんなさい。あっちにあるものを見つけちゃって……」
「ノアちゃん、何を見つけたの?」
「えーっと、その……。うまく説明できないので、案内します」
:なんだなんだ?
:説明できないって逆に気になる
:フラグの匂いしかしないw
「……嫌な予感しかしないにゃ」
「フッ、未知との遭遇こそ冒険の醍醐味」
「危険の匂いしかしないんですけど……」
そうして、ボクが見つけた先にあったのは――。
「これです」
「まさか……古代都市なのにゃ」
「古代都市って、ヴォーデンが出てくる場所ですよね」
:古代都市かよw
:ヴォーデンが湧いたら全滅不可避
:ニヤがいても?
:無理。逃げることは出来るかもしれないけど、今の装備だとどうやっても倒せない
「おぉ、面白い場所じゃんか。入ってみようぜ」
「待ってください! この装備だと全滅しますよ!」
「一応ベッドを持ってきたから、全ロスは避けられるにゃ」
「ならば行くのみ」
「ちょ、ちょっと待ってください! ヴォーデンが出たらどうするんですか!」
「フッ……恐怖を超えてこそ真の冒険者」
「いや、超えたら死ぬんですよ⁉」
「にゃーは別に入ってもいいにゃ。どうせベッドあるし」
「軽い! 命の扱いが軽すぎます!」
:命の価値ww
:ベッド万能説やめろ
:ユイの正論が一番響くのに誰も聞いてない
「……でも、せっかく見つけたんだし、ちょっとだけ覗いてみたいなって?」
「ノアちゃんまで⁉」
「ご、ごめんなさい……気になっちゃって……」
「よし、決まりだな! 突入だ!」
そうして、ボクたちは古代都市の中に乗り込んでいった。




