三期生コラボ2
そうして、ボクとユイさん、そしてユイトさんは一緒に物資を集めていた。
何故このメンバーかというと、ニヤさんは「にゃーを止められるものは、どこにもいないにゃ!」とか言って一人で何処かに行き、マサさんは「火薬を集めてくる!」とか言って何処かへ行ってしまったからだ。
ユイは、それを止められなかったことに、深いため息をついていた。
「はぁ……ほんとに、あの二人は……」
「フッ、混沌は常に形を変えて訪れるもの。止めようとしても無駄だ」
「無駄って言わないでください! まとめ役としての立場が……」
:ユイちゃん苦労人すぎるw
:ユイトのポジティブ(?)解釈草
でも、この現状で、一番の被害を被っているのは、きっと……。
「そんなことより、何故か我が焼かれているような気がするのだが……」
:あー
:草
:百合の間に挟まれてるから……
そう、まだマサさんがここにいたのならば、何とかなったのかもしれないが、今は女二男一になっており、ファン?の人たちにはそれを許さない人もいた。
「あー、大丈夫ですか?」
「我が地獄に行くべきだったか……」
「で、でも……ユイトさん、一緒にいてくれて助かってますよ」
「あ、それ逆効果じゃ……」
:草
:ノアちゃんw薪を焚べないであげてw
一応、マネージャーさんがモニタリングをしてくれているおかげで、チャット欄が大きく荒れることは無い。けれど、それはこのチャット欄だけの話であり、SNSとかでは荒れている可能性がある。
でも、それはボクたちではどうしようもないことであり、マサさんたちが出来るだけ早く帰ってくることを願うしかない。
「そういえば、二人はブロクラをやったことは……」
「ないな」
「うん、ボクもない」
:ないのかよw
:どうして未経験なのに、地獄に行こうとしていたんだ……?
「えっ、初心者だったの?」
「一応、先輩方の配信で、どういうゲームなのか知ってはいるがな」
「うんうん」
「どうして地獄に行こうとしていたの…?」
ユイが、困惑の声をあげている。確かに、初心者があそこに行こうとしてたなんて、予想できないか……。
でも、何とかなると思ったんだけどなぁ。
:www
:この二人には、常識ってものが無いのか?
:NeoVerseだぞ
「フン、我に不可能など無いからな。地獄程度にやられるほど、貧弱ではない」
ユイトさんが、自信ありげに言った時だった。
背後から、緑色の箱型モンスターが、じりじりと近づいてきていた。
「……っ。ユイトさん、後ろっ……!」
「フッ、我に死角など――」
――「シュー……」
「「あ」」
ドォォォンッ!!!
:あああああああああ
:ユイト爆散www
:フラグ回収早すぎて草
:必要な犠牲でした
画面の左下に【kurokiyuitoは爆死した】と無情な文字が浮かび上がった。
「手遅れだった……」
「油断は駄目ってことだね。彼はわたしたちにそれを教えてくれるために、尊い犠牲になったんだ」
『にゃー! 最初に死ぬ役を取られたにゃ!』
『よし俺も――【konndoumasaは爆死した】』
「何やってんの、あの人は……」
「ユイトさんを一人にさせないためなのかな……?」
「それなら、単独行動なんてしないでしょ」
:草
:友情爆死www
:いや、友情じゃなくて、ただのノリだろ
:必要な犠牲で……いや、無駄な犠牲か
「あっ、ユイさん! 向こうにトウヒの森がありましたよ! あの木はかなり建築に仕えたはずです」
「ノアちゃん……。まぁいいや、ユイトさんのことは、マサさんに任せよう」
:爆死組は放置で草
:尊い犠牲からの切り替え早すぎw
:ノアちゃんの冷酷さ好き
:ユイちゃんも戸惑ってる
その時、画面の左下に新たな文字が浮かんだ。
【kurokiyuitoはkonndoumasaに殺された】
「本当に何やってんの、あの人たち」
「あ、ユイさん助けてっ。洞窟の中からゾンビが出て来た!」
「あぁ、うん。今すぐ助けに行く」
:もうアレらに触れること諦めたでしょw
:向こうで何が起きてるんだろうw
そうして、ボクたちはユイトさんたちのことを無視しながら、ある程度の物資を集めることが出来た。




