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TS転生したぼっちJK、陰キャの僕がVtuber事務所で仲間と成長していく話  作者: 月星 星那
三期生

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18/60

誘い

 ユイさんとのコラボから少し経ち、僕は今までしてこなかったFPS実況などをはじめ。着実とファンを増やしていった。

 それは、ユイさんも同じことであり、あの一件で自分の劣等感を乗り越えた彼女も、しっかりと登録者を増やしている。


「それにしても、アレには驚いたなぁ」


 アレとは、ユイさんの配信の切り抜きで見た、拳だけで敵を倒したあの瞬間のことだ。

 その切り抜きのおかげで、ユイさんは一気にチャンネル登録者を獲得し、僕とほぼ同じくらいのところまで追い上げて来た。


 正直、羨ましかった。僕はまだバズる瞬間を掴めていない。けれど、不思議と悔しさよりも嬉しさの方が勝っていた。


(ユイさんが前に進んでいるなら、僕も進まなきゃいけない。次にコラボするときは、ただ隣にいるだけじゃなく――肩を並べて戦える自分でいたい)


 そう思うと、自然と笑みがこぼれた。人見知りの僕が、もう一度誰かと会おうとしているなんて、Vtuberになる前の僕ならば考えられなかった。これはきっと、僕も成長しているってことだよね。


 そんなことを考えながら、PCが置いてある机の上に座ると、ディスコードに連絡が来ていることに気が付いた。


 ――――――――――――――――――

 猫塚ニア

 

 みんなで、コラボをしようにゃ

 ――――――――――――――――――

 近藤マサ

 いいな、そうしよう。決定

 ――――――――――――――――――

 月夜ユイ

 えぇ、勝手に決まってる。まぁ、良いですけど……

 ――――――――――――――――――

 黒木ユイト

 ああ、いいだろう。我はいつでもよい

 ――――――――――――――――――


「え? みんなでコラボ?」


 それは、NeoVerse三期生によるコラボの誘いだった。

 これまで個人配信や少人数のコラボはあったけれど、全員が揃うのは初めてだ。胸の奥がざわつく。緊張と期待が入り混じった、不思議な感覚。


(ユイさんと肩を並べたいって思ったばかりなのに……今度は、みんなと並んで立つチャンスが来るなんて)


 ディスコードの画面を見つめながら、自然と笑みがこぼれる。

 人見知りだった僕が、こんなふうに仲間と一緒に配信することを楽しみにしているなんて、少し前の自分なら想像もできなかった


「よし……やるしかないな」


 ――――――――――――――――――

 朝霧ノア

 ぜひ、参加させてください!

 ――――――――――――――――――

 

 送ってしまった。けれど、後悔はない。これは、僕が前に踏み出すことが出来た証であり、う一人で悩んでいた頃の僕ではないという証明だ。


 すぐに通知が鳴る。


 ――――――――――――――――――

 猫塚ニア

 やったー! ノアちゃんも来るにゃ! 楽しみだにゃ!

 ――――――――――――――――――

 近藤マサ

 これで全員集合だな。三期生初の大コラボ、盛り上げていこう!

 ――――――――――――――――――

 月夜ユイ

 ……ふふ、ノアちゃんが自分から参加表明するなんて。ちょっと驚いちゃったよ。

 わたしがサポートするから、安心してね

 ――――――――――――――――――

 黒木ユイト

 よかろう。我らが力を合わせれば、最強無敵の伝説が始まる……!

 ――――――――――――――――――


 画面に並ぶメッセージを見て、胸の奥がじんわりと熱くなる。

 もう僕は一人じゃない。一緒に歩んでくれる人達がいる。


 本当に、Vtuberになってよかった。


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