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3/3

Dream

 「再開」と西海と再会と祭会とさいかいおまけに3回ものがたり(笑)。

 

 えーそれから、いろいろありまして・・・。

 ・・・中略。


 環率いるご当地アイドル3人組ユニットCMLz(ちぇんじまいらいふゾンビィorゼータ)は、柳川市民会館で初ライブを迎えようとしていた。

 ご存じゾンビィ明石環とその友人白石静、環の海苔店でバイトするこちらも訳ありゾンビィ流星綺羅々の3人は控室でぶるぶると緊張で震えていた。


 そんな3人を眺めやり、それまでじっと腕組をしていた碧は柏手を打つ。

「はい、はい。なにを緊張しているんだい。今、この瞬間を楽しまんば、損ばいっ!」

 環は今にも泣きそうな顔をして訴える。

「アオちゃん何なのこの茶番?」

 彼は首を傾げる。

「茶番だって・・・お前達、青春したいって言ったでしょうがっ!」

 静は首を振って、

「違う(そういう事じゃない)」

 碧は不服で両手広げ首を振る。

「夢をみたいって言ったよな」

 綺羅々はパイプ椅子から立ち上がり、

「そうじゃない(そういう意味じゃない)」

 と、訴える。

「お前たちが違うんだ!」

 碧は皆に怒号と共に宣言する。

「何を怯える!俺は決めたんだ。お前達と生きる、生きた証を残したい。命を魂を越えて変わるんだ。さぁチェンジマイライフっ!」

 碧は右手をさしだす。

「・・・・・・」

 戸惑いを隠せない3人。

「賽は投げられた。あとは楽しむだけ・・・だろ」

「・・・・・・」

「お前達は一度死んだ身だろっ!」

「・・・・・・!」

「だったら、なんでも出来るはずだ」

「ええ~・・・」

 ドン引きする3人。

「死んだ気になりゃ、なんだってやれば出来る・・・ましてお前たちは」

「死んでいた」

「そう」

「心も身体も・・・」

「だけど、魂は」

「ここにある」

「それでいいじゃないか」

「・・・・・・」

「何を躊躇う?何を怖がる?」

「・・・・・・」

「俺もお前達も今生きている。だから楽しもう」

「・・・・・・」

「俺がついている。そして皆がいる」

「よしっ!」

 環の目が輝く。


「みんな、アオちゃんに結局ほだされたけど、やってみよう」

「ええ」

「そうだ。皆のちぇんじまいらいふは、今はじまったばかりだ」

「はい」

 3人と碧は円陣となり手を合わせる。

「俺がプロデュースしたんだ。俺は胸を張っている。じゃあお前達も胸を張れっ!」

「はいっ!」

「環っ!」

「うんっ!」

「いくよCMLz、レッツ!」

「GOっ!Enjoyっ!」

 3人は駆け出し煌めくステージへと飛び出していく。


 環は満席の客で沸く、眩い光景をステージで見た。

 みんなで頷き合うと、彼女はすうっと息を吸い、

「聴いてください。CMLzで「ちぇんじまいらいふ」です!」

 碧と環とCMLzの夢がはじまった。


 


 こういうのもあってよかろうもん(笑)。

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― 新着の感想 ―
昔から「死ぬ気になれば何でもできる」とか「死んだ気になってやり直す」とはよく言いますが、この場合は一層に説得力が御座いますね。 まさしくセカンドライフという訳ですか。
ぎゃぁぁぁぁぁなんじゃこりゃぁぁぁぁあ! と笑いました。 ゾンビなのにハジケすぎ! しかも増えてるし。 ホラーとコメディを混ぜたらすごいことになってますね。 でもアリと思える。 いやもう、朝から笑…
>>>「命を魂を越えて変わるんだ。さぁチェンジマイライフっ!」 こういうノリ私大好きです(笑)。どんどん変わってって、人生(ゾンビィ生)を楽しんでいってほしいです。 ゾンビの生態に詳しくないので恐…
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