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◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 夏季休暇である。

 二コラとの最初の約束はまだ2週間先で、シャルルは予定通り現在毎日公務に追われていた。しかしシャルルにとって想定外だったのは、思ったよりカロリーヌと会う時間が確保出来ないということだった。

 原因は『聖女』だ。

 当然カロリーヌが聖女であったということは両親の耳にも届いており、喜ぶ彼らにカロリーヌが不安を打ち明けたところ、マクシミリアンが心配しなくてもいいと彼女を歴代の聖女たちが残したものを保管している部屋へと連れて行った。

 不安を感じていたと同時に、元から聖女大好きだったカロリーヌである。キラキラと目を輝かせて、空いた時間はほとんど全てその部屋で資料を読んで過ごすようになってしまった。


(夏季休暇中のイベントもあった筈なんだけど)


 言わずもがな、好感度アップのイベントだ。このイベントも特に危ないことは無く、特定の時間に特定の場所に行くと場所毎に攻略対象がおり、それぞれのイベントをこなすことで好感度を上げることが出来た。エリックの過去の話が出たのも確かこのイベントだった筈。

 しかしカロリーヌは聖女の部屋に引き籠っている。これではイベントは起きない。


(実際のところ攻略対象からカロリーヌへの好感度って今どうなってるんだろう? ゲームではこの時期はマイナスから少しプラスに変わったくらいだった気がするけど、そもそも現実では攻略対象たちは元からカロリーヌに悪い印象は持ってないしなぁ。寧ろ僕が事ある毎にカロリーヌを褒め称えてるからどちらかというと好印象の筈。ならゲーム的に見ても順調ってことで良いんだろうか?)


 既にゲームとキャラクターが剥離し過ぎていて順調かどうかすら分からない。


(まあシナリオ崩壊は大歓迎だから良いことにしとくか。それは良いんだけど、カロリーヌがびっくりするほど恋愛をしてなさそうなんだよなぁ。本人は好きな人と婚約したいって言ってるのに……ゲーム抜きにしても、これはいいんだろうか?)


 兄として心配になったシャルルは決意した。


(よし、カロリーヌをイベントの場所に連れて行って反応を見よう)


 そうと決めたら予定の調整が必要だ。

 シャルルはイベントの起きた時間と場所を何とか思い出し、ずらせない予定が無かったことに安堵しながらそれに合わせて無理やり空き時間を確保した。

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