結果的に… 002
前回までのあらすじ。
僕、達也とその恋人カガリが訓練中に怪物に遭遇。
しかし戦うことを許されていない僕は、結局カガリに怪物を倒させてしまった。
男の癖に情けないこと、この上ない。
ちなみにあの怪物の報酬は6割がカガリ、残りの4割があの男のものとなった。
僕への報酬はおよそ300円だ。
またカガリに頼ってしまった。
そんなわけで僕とカガリはぐったりした様子で帰路についた。
あのあと別のボランティアの男たちがやって来て怪物を一撃(どのように倒したかは知らなかったみたいだが)で消滅させたカガリと勇敢に戦ったあの男を褒め称えた。
僕はあの場に倒れている人たちの保護しか、しなかったため軽くお礼を言われた程度だ。
倒れていた人たちも僕(とカガリとあの男)のことも覚えていなかったみたいだし…
そんな感じで軽くショックを受けている僕に対しカガリは無言であとをついてくるだけだった。
(それにしてもあの武器は…)
そんなことを考えていると…
「家、もうすぐみたいだな。」
携帯で現在位置を確認する。
手を繋いだままだったので、いささか操作しにくかったがカガリは極度の方向音痴のため、手を繋いでないとすぐ迷子になるので仕方ない。
そしてそのまま歩くこと5分、家の前までくると、
「達也、あれ…」
僕も言われて気づいた。
家の前に誰か立っている。
「よう、カガリ。」
そこには包帯を巻いた本屋で戦っていたあの男だった。
続く
キャラクター紹介
[諸星 達也]
年齢 17
好きなもの 掃除
苦手なもの お化け
使用武器 刀、弓、槍、銃、小型ナイフ、というか武器全般
目標 貯金
これからの決意 早く戦えるようにする。