遺跡に持っていけるおやつは300円まで。バナナはおやつに入りませんからねっ
うん、ごめん。軍資金集めのために一月経過したわ。おかげで領主が会いたそうにしてるらしいとの情報も耳に入ってきた。まあ東の重要な交易物各種薬草を毎月大量に納品してるからね。領主なんてまっぴらなのでうまく逃げ切りたい。フラヌリアの領主だったら話は違うけれど。
言い忘れていたというか繊細なので触れにくい話題なんだけど、この4ヶ月の間生理が一度も来なかったのよ。
ナノマシンのせいかなって思ったんだけど、ナノマシンは模倣している生体を忠実に再現するから性欲生理は普通にあるんだって。つまり狐化万歳!これで毎月だめな週間があって長期遠征が出来ないなんてことがなくなるわ!ただ
@繁殖期に入ったらとんでもないことになりそうですね
うん…やべーな…
や、槍は作ってもらったわ!オォオークという硬い木材があるんだけど(@オークの木の品種改良品でしょうか)それで柄を作ってもらい、武器によく使われる、強度がある綿繊維(@これも改良品でしょう。古代文明はよく改良しましたね)
でできたロープをぐるぐる巻きつけてニカワで固めたもの。繊維のおかげで滑りにくいよ。強度もあるってさ。ただ「お前ほどの怪力持ちでは思いっきり振り回すのはやめておけ」と注意された。まあそうだね。
そして穂先は普通の穂先で、鋼鉄製。25cmにしてもらった。一応しっかり刃をつけてもらったけど刺すだけだね。
遠征のためにリュックなどの入れ物や、野営道具なんかも揃えたよ。身長の関係でリュックが小さいものしか装着できなかった…ぐぬぬぬぬぬ
一応奥行きは最大限あるやつにしたけどね。2週間位なら大丈夫だと思う、アイちゃんが自制すれば。ピザは食べられないからね、アイちゃん。@ぐぬぬぬぬぬ
ちなみにナノマシンはエネルギーさえ取れれば後は何でも変換しちゃうから水はいらないといえばいらないんだってさ。すご過ぎ。水確保は遠征するときの最大の難点だというのに。しかも重いしかさばるし。訓練教官泣いてそう。一番泣いてるのは強すぎるナノマシンを作った作者だろうね。ばーかばーか。
この一月の間に遺跡の情報は集めたよ!
この東の都市「ヒガッシー」には3つの遺跡が確認されてるみたい。幸いなことにどこも管理されてないってさ。盗み放題じゃん!ひゃっほい!
一番簡単なのはここから南に一週間ほど歩いた場所。そこの周辺だけ草しかなくて、中心に下に続く階段があるんだって。ホラー?コワイ!
一週間というと長く感じるけど途中に村があるからそこで食料を買うことはできそうじゃない?ってピザ食べてる飲食店のお姉さんが言ってた。村かあ…いい思い出が少ないよ…
注意情報として村から先にはゴブリンが出るらしい。ついにこの小説にもファンタジー要素が!!!!!
いや、アイちゃんが居れども多数に無勢になればピンチだろうから、気を引き締めねば…らんらんらん♪
次に簡単なのは南東の、ゴメスの懺悔を抜けて草原を4日ほど歩いたところにある、大きめの丘の頂上に立ってるところだそうで。いや、ゴメ懺結構広いからなあ、見つかるかなあ…何度か足を運ぶ覚悟が必要だね。
そういえばピーマンさんから「ああいう目標のない場所を歩くときは距離感に注意するといい。人は普通に歩いているつもりでも利き足のほうに曲がってしまってぐるぐる歩いてしまうんだ。あ、出来ればまたしpp「貴重なアドバイスありがとうございます!」
ということを教えてもらったよ。会館の酒場では、遺跡の南に村の後なら今でも残ってるかもしれない、という情報が。幽霊怖いな。
最後の個所が東にあるそうなんだけど、ジュテームとゴメスの間をまっすぐ抜けて5日ほど歩いたところにあるというとのこと。
ただ、魔物が巣を作ってるから行くな薬草が出荷できなくなると止められてしまった。うーむ、さすがにアイちゃんが居るからって突っ込むのは無策だよねえ。まずはここ以外で強化かなあ。いいの見つかればいく、という方針だね。5日も歩くとなると食料持つかなあ。また犬系食べるか……
え、いつもの調子が全然ないって?そりゃ、真剣にならないと死ぬかもしれない場合はまともなしゃべりになるよ。常にぎゃーにゃーぴゃーしているわけじゃないよ、たぶん
さて、まずは南に行ってみますか!!!
ということで会館と宿の大家さんだけに報告して南に向かったのでした。
道中は順調順調。何せ村があるから道があるんだよね。ただ歩き始めて割とすぐに槍の弱点を痛感したよ。
持ち運びがちょっと悪いのです。すぐに取り出せるように布の鞘にした1/3くらいを収めて、肩にひもをひっかけて持っているんだけど少々安定性が悪い。もっと鞘に柄を納めれば安定するんだろうけど(もしくは木の鞘)それだと取り出しにくい。リュックがあるから背負えない。出し入れと携行性のいいバランスが取れない。帯に短し襷に長しとはまさにこのことだと思うよ…
一応私の耳と鼻、アイちゃんソナーがあるから奇襲遭遇戦はないと思うけど…
とか思ってたら明らかに異臭と足音が聞こえてきた、アイちゃんもソナー感知したみたい。アクティブに切り替えるって。二つ足っぽいなこれ。複数か。ついにゴブリンさん登場?あ、作者のゴブリン像は下のほうに書いておくね。
でも村に行く前にいるのはおかしいな、村襲われてる?
鞘から自慢の槍をするっと取り出して異臭の方向に向かっていく。実戦をしておきたかったんだ。
異臭のするところの死角になるように回り込んで、アイちゃんのセンサーに頼る。相手は小さな丘の向こうにいる。
@3体を感知。二つ足で道具を持っている模様。データベースにはありません。
「なるほどありがと。これはゴブリンでビンゴかな。」
さて3対1だと数的不利だ。奇襲で一体はつぶしておきたい。死角から近づいてチャージ?それとも丘の上から?やはり実戦してないから判断がつかない。
@死角からのほうがいいでしょう。上からチャージは技量がいります。
「なるほど分かった。もっと回り込もうか。」
しかしなんであんなところに?丘の上なら斥候してると判断できるんだけど。意図が分からん。
さてそんなわけでゆっくりと回り込みながら近づいていく。
図書館の化物図鑑によるとゴブリンは鼻が利かないらしい。目と耳か。
「サイレント何たらかけてもらっていい?」
@わかりました
これで音はほぼ消えたのでずんずん進む。今の距離は相手まで10mくらいだと思うんだ。頃合いだろう。一気に飛び出して目の前にゴブリンを見据える。
すこしリンクシステムを稼働させて3体をよく見る。盾と剣を持っているのが一人、こん棒らしきもの持ってるのが一人、剣持ち一人。どれも長さはない。一番近いのは剣持ちのやつ。狙いはこいつだ。
突っ込んできた私を感知していなかったようで、びっくりして動きが止まってる。チャンスなのでそのまま槍を剣持ちに突き刺す。アイちゃんサポートもあるので心臓を狙った。
ズボッと入って吹っ飛んだ。これで一体。しかし臭いなこいつら。
ゴブリンは動揺しながらも体勢を立て直し、二人で私を囲むように動いてくる。こちらも囲まれないようにしてるけど、案外ゴブリンは素早い。倒しやすいのはこん棒だが、それは相手も狙ってるよね。盾剣を牽制できれば…
(アイちゃん盾剣を牽制できない?)
@5秒いただければ牽制の風を出すことくらいは。
5秒かー結構長いなー。しかし他に方法も考えつかないのでお願いする。
とりあえず5秒稼ごう。こん棒に牽制の突きをして、飛び込んできた剣盾に振り回しの打撃を流し込む。まあ盾で流されたけど。でもだいぶ体制崩したな。槍で殴ってればよかったのかも?
とまあそんなわけで5秒経過し準備が整う。
作戦としてはもう一度牽制をこん棒にし、飛び込んだ剣盾にノールックでカウンターの牽制風を当てて数秒の時間を稼ぐ。数秒あればこん棒は殺せるだろう、防具もないし。
というわけで牽制する。見事に剣盾飛び込んでくる。二度同じことするって…えぇ…。んまあそこに風、というか空気の塊が当たって剣盾吹っ飛ぶ。そしてこん棒に早い突きを出して頭をドカッと。多分頭割れて、痙攣して動かなくなった。さあ剣盾だ。
実は超速怪力の突きは出してないのだ。あれ多分熊も殺せるからね、それだけで勝っちゃうから切り札にしといた。
リーチを生かして早い突きをポンポン出すが盾で防いでくる。結構技量がある。木製だからボロボロになってきてるけど何回か抜けなくなりそうなときがあった。これ狙ってたかな?
あ、いまさらだけど盾は肘と手で支える、いわゆるミドルシールドだったよ。心臓が狙えん。
こうなると一撃は無理なので、リョーマ・サカモトが実践していたという手法に切り替える。アイちゃんの言うことだからこれは使える手法なんだろう。
狙いを徹底的に剣を持つ指先に切り替えた。えいえい。当たらん。でも相手も攻撃できん。
そんなこんなしたら相手の指が切れて数本飛んだ。よし。これで相手は握力はなくなって、失血でどんどん衰弱していくということだ。むふふ。
もう後はとどめなのでアイちゃんにまた風を準備してもらう。相手はピンチなので焦って攻撃するか、逃げようとしてくるとのこと。リョーマさんすごいね。
で、逃げようとした。風をぶち当てた。転んだところを後ろから心臓をグサッと。エターナルフォースブリザード、相手は死ぬ。
というわけで最初の実戦はなんとかできました。ゴブリンは討伐報酬があるんだけど、基本的にどの獣化物も証は右足首。耳とか冒険譚によくあるし嵩張らなくていいと思うし、実際各種人だと耳か首がそうなってたりするけど、耳は燃えて炭になっちゃったり、ちぎれ飛んだりしちゃって残りにくいらしく、首はでかいしグロすぎるということで割と残る足首を証にするようになったんだって。お姉さんが言ってた。へぇー。
そんなわけで足首ほしいけど、ちょーっと積載満載の私だと持っていけないねー。
二つ足を殺す嫌悪感もこっちからあえて殺しに行く躊躇もなくはなかったけど、まぁまぁなんとかなったよ。アイちゃんほめて。
@よくできましたよしよし
でへへでへへ。
ぷっはー!アイちゃん水うめー!
実際は私の体なんだけど、アイちゃんが指先から水を出してくれてるのでそれを飲んでたの。
ナノマシンには水いらないかも知れないけれど、「私」にはやっぱり水は必要。きっと感覚的な問題なんだろうけどね。完全にナノマシンというのも味がないじゃない。ピザマシンもいるわけだしね☆
水のんで一息ついた後、周辺を探ってみたけど特にめぼしいものはない。奴ら何だったんだろ?
村が本当に包囲されてるのかな?そしたら逃げるんだけど。私はアイちゃんという強い存在と一緒にいるけど英雄じゃないからね。高すぎるリスクには近づきませんよ。
ゆっくり進んでまた反応あるなら逃げよーそうしよー。
で、反応はなかったよ。イノシシらしき足音や鹿っぽいのを検知したりとかしたけど。
村に到着して警戒しながら入ってみたけど、幸いにも厳しいけど生きていけてる村だったので悪い歓迎はなく、村長に話聞いてみると
「最近ゴブリンは増えたが襲撃される気配はねえ。狩人が言うには周辺に大規模な巣もないとのことだ」
だってさ。組合に掃討依頼も出してるってさ。増えてたからはぐれゴブリンだったのかしらね?
私が少々お金あるということで村特製の味わい深い料理と、村長夫人の寝床に寝袋引いて寝かせてもらったよ。おいしかったしよく眠れた。ピザの怨念は聞こえてきたけど。
日が明けて私が遺跡見学してると言ったら、遺跡までの道のりとどこまで進むと灰にされるとかを教えてもらった。行っても中は見れないから意味ないし、危険だから注意しろってなんども言われた。心配してもらっちゃった☆
教えてもらった道を歩いて、アイちゃんのおかげでぐっすり眠れる野営を繰り返して4日、ついに遺跡が見えました。ゴブリンは一回だけ2匹いたのを討伐しました。本当にそこだけ刈り取られた芝生見たくなってる…
本当に大丈夫なのかよアイちゃん…
おっそるおっそる進んでみるとある地点を超えたところで
*ナノマシン生命体を確認、現在管理者権限レベルでの封鎖中です。管理者権限がない場合は引き返してください
というーことばがーきこえましたー!!!!アイちゃんなんすかこれーーー!
@落ち着いてください、パール様は管理者権限をお持ちです。毛を桜色にしてください。
「なんたら権限もってるんだ私…。ええと桜色にするには…リンクシステムを最大にすればいいんだよね、今もできるかな。」
というわけでーリンクシステムをフル稼働させたら、一気に桜色まで行きました。リンクシステムはすぐ解除したよ。
「これでいいのかな」
*管理者権限を確認。入口の封鎖モードを変更してください
入口の…封鎖モード?
@進みましょう、入口に行けばわかります
というわけで恐る恐る進んでみると、灰になるというところでも反応がなく、遺跡の入口まで来れました。
するとアイちゃんが勝手に
@スキャン開始…特定。管理者権限提示…確認。モード変更…開放。これで中まで入れますよ
とまあ意味不明なことをやってですね、中に入れと強要してきたんですよ。いや怖いからこれ。入った瞬間灰になるんじゃないのこれ
@大丈夫です、行きましょう
お、おう。そこまでいうならいってやらぁ!
で、中に入りますと、灰にならず、明るくて広い空間が広がってました。四角くて中が空洞になってる奴や、取っ手がついてる入れ物らしきものがあるよ。
「なにここ…ごんずい…」
よくわからない単語をつぶやきながら周りを眺めていたんだけど
@ここはスーパーマーケットですね
スーパーマーケット?なにそれ
@大規模な食料品日用品の小売り店ですね。昔はこういうところでピザを買って食べたものです。
20万年以上ピザが好きというのが分かったところで物色を開始するよ。スーパーマーケットは食い物とフライパンの店なんだね。
物色といっても中身はないし、規則正しく並んでるから探しやすかったけど、めぼしいものは見当たらなかった。遺跡といってもそんなものだよねー。
@事務所に行ってみましょう。機械が置いてあるはずなので溜りもあるでしょうし。
と進言が来たので事務所を探すことにしたよ。どこだろ。しかしいまでもすぐ使えそうになってるんだなあ。古い素材はないし埃もない。これがナノマシンの力か。
素材を見て興奮しアイちゃんにたしなめられることを繰り返して事務所を発見。扉の上に古代語で「事務所」って書いてあった。世界統一語だっけ?まあいいや。
事務所に入ったら、おお、あったわ、光る真珠が。これが強化のための「溜まったナノマシン」か。宙に浮いてるのね。
「アイちゃんあったねー」
@はい。とりあえず一つずつ手に取ってください。解析しますので。
ほーい。じゃあこれっと。
@解析開始………確定、人格システム。強化しましょう強化しましょう強化しましょう!!!!!
うおおお、なんかすごいものらしい。あーアイちゃんの人格を設定したときにこれが足りないって言ってたかなー?あんまり覚えていない。で、どうやって強化するの?
@直接左胸に当てると取り込みが開始されます。血液を通して全身にこれが廻り、30分ほどで終了します。体が書き換えられるので意識がおぼつかなくなると思います。その間はお休みになったほうがよいでしょう。
なるほどー。んじゃ左胸に当てて、椅子に座って待ってようか。この布の服とハードレザーぴっちりしてるから左胸に当てるの厳しいな。脱いじゃうか。よし、じゃあ当ててっと。
左胸につけると真珠が身体に入ってゆき、意識が混濁していく………
「…ちゃん、…るちゃん、…-るちゃん!、…パールちゃん!」
なんか人格の元が揺さぶられるような感覚になり、心地よいわけでもない眠りから起こされる。
「ふへえ、おはよう。うまくいった?」
@ぱーーーーーーーーーーーーるちゃああああああああああああああああああああああああん!
人格に突っ込んで抱きしめられたような感覚を味わった後身体も椅子からずり落ちる。
「なんぞーーー!?!?!?」
@あーパールちゃんだーパールちゃんだーパールちゃんだーちゃんと会話したかったよお姉ちゃんに。
「え、あ、うん。ん、お姉ちゃん?」
@そーだよパールちゃん設定で15歳ってしたじゃない!18のパールちゃんはお姉ちゃんだよ!
「あ、したかも。13か15に。勘違いもあるから15ってことにしてね。お、お姉ちゃんか…ふへへふへへ。」
そうなのよ、私末っ子だから妹弟居なかったのよね。そっかーお姉ちゃんかー。ぐふふふふふふふふ。
「そうだよー私はお姉ちゃんだよー♪なでなでなでなで」
@キャッキャッキャ☆
という脳内人格でキャッキャウフフを十分堪能した後
「つまり性格は15歳妹その他もろもろになったけど、他は変わってないわけね。今まで通り頼りにしていいんだね。」
@そだよー。頼れる妹だよ!
「@ふへへ」
………というわけで次の真珠いってみましょう。
まず手に乗せてっと。
@アナライズ開始!………確定コアスロット。1コア2スレッド。うわーやったねこれはなかなかレアだよ!
ほう、そうなんだ。コアスロット、なんか前説明してたね。
@そう、これで一度に動く従人格を増やせるんだよ。ちなみにお姉ちゃんと私もコアに乗ってるんだけど、外せないんだ。今まで1スレッドだったから3スレッドになったよ!3コア3スレッド!。
スレッド………
@表現が難しいんだけど、一度に動かせるナノマシンの量が近いかな。いっぱいスレッド使えばすっごい風の塊出せたり、塊出すのが早くなったりするみたいな。お姉ちゃんのスレッドも増えるからナノマシンを動かしやすくなるはずだよ。
そして便利なのが従人格のスレッドは従人格同士で受け渡せることだよ!二人の従人格があって3スレッド持ってたら6スレッドまで一人で使えるの!人格が乗って無いコアにもスレッドはあるけど、それは使えないんだー
ほほう、強く巧みになるってことか。あと従人格スレッドなんたら。早速取り込んでみよう。
先ほどみたく左胸に当てて意識が混濁し………
おきた。これは違うわ。表現できないけどこれは違う。これが頭ではなく体で理解したってやつだね。
@私も強くなったよー!風の塊以前の強さなら、いまなら1秒かからないんじゃないかな
あれが連射できるのはすごい!以前のってことはもっと力込めて撃てるんだね。
@そうだよー!!!!!、ついでにリンクシステムの最大力の稼働可能時間も増えてると思う。
まじかー、後で調べてみようね。しかしあれだね、おなかすいてきた気がするね
@あー取り込むと身体が書き変わるから、すごくエネルギー使うんだよん。てへぺろ。
それは事前に言ってほしかった……ここ食品店ということだし保存されるのあったりして笑
@どうだろうねー。……あ、データベーススロットがある。こっち来て来て。
というわけで「データセンター」なる部屋に入りました。単語の理解が追い付かない。
@あーこれこれ。ちょっとココに座って手をかざしてくれるかな
ほいほい、これね。はーどっこいしょ。んでかざすっと。すると
@統一ネットワーク接続開始。接続…Deny。衛星リンクシステム接続…Deny。地域ネットワーク接続…success。統一監視システム接続…success。ダウンロード開始します。
おーなんかやってる。いやーアイちゃんに嫌われたら私死ぬねこりゃあ
@嫌いになれない仕組みです!とりあえず周辺の情報と私が封印されてから今までの情報をほぼ網羅できました。新種の獣やゴブリンみたいな二つ足、化物の特徴とかもまぁまぁわかるようになりましたよ。
へぇーここに手をかざしただけで。データベースが増えたんだねー。
@はい!環境補正ナノマシンって実は今でも稼働してて散布しているんですが、同時に周辺環境も記録しているんです。それでまあちょろちょろっと。
ちょろちょろっと…本当に人間らしくなってる。いろいろとごまかしませんように。頼んだピザの枚数とか。
データ室や事務所がある通りは重要物資が多いというので詳しく物色することにしたよ。
な"に"か"え"え"も"の"ね"え"が"ー
食べ物はありませんでしたが、「袋」と表記されてるらしい部屋に入ってみると、布っぽい素材でできたずた袋?でも紐ついてて背負えそうだな、簡単な背負い袋を発見しましたよ。
@を、これはエコバックだ!懐かしいかもしれない!
もう完全に聞き役だけど…エコバック?
@未来…じゃない古代の買い物袋だよ。この中に入れると質量は残るけど実体が消えるからすごい量を運べるんだよ。といってもスーパーのだから100キロくらいかなあ。試しにスモールソード入れてみてよお姉ちゃん
ええええ…いやアイちゃんは信じてるけど…
@お姉ちゃーん(涙目
わかったやろうではないか!!入れようとすればいいんでしょどれどれ…ぎゃあ!スポっと吸い込まれた!
え、どうやって取り出すの?
@手を入れると中に入ってるのが脳に直接転写されるから、脳で取り出したいものを念じるように選択して手を抜けば、いい感じな状態で手に持たれた状態で出てくるよ。いい感じだから刃先もってスモールソードが出てくるとかはないから大丈夫。一気に出したいときは逆さまにすればいいよー
なるほど。手を入れて…お、確かに「脳でわかる」わ。スモールソードを選択して…おー柄頭握った状態で出てきたわ。なるほどーこんな感じか。グリップ握った状態で出てくるとかじゃないから武器仕舞っておくのはあんまりよろしくないか。
@ま、スーパーのだしね。軍隊用のなら最高の状態で出てくるよ。スーパーのでも中身は時間止まってるからピザ入れ放題だからね。中身入ってるバックを違うバックに入れちゃうと中身出てきちゃうから複数使用するときは気を付けてね。入ってないバックなら別に何枚でも入るからね。繰り返すけどピザ入れ放題だからね。
今日何度目かわからないけどなるほどー。
私は一枚で十分として、数枚持って帰って組合経由で古代遺産品扱ってるところで売ろうか、ピザ何枚でも食べられるお金が手に入ると思うよ。
@たぶん強度無いから3~4枚確保したほうがいいと思うけどぴあざああああああああああああああああぴざああああああああああああぴざあああああああああああああああああお姉ちゃん最高!!!!
アイちゃんの叫び声を聞きながら数枚のエコバックを手にするとさっきの食料品があったらしい場所に戻りました。
なんかないかなーお腹すいてるよ。アイちゃん性能上がったんならソナー…じゃなくってサーチだっけ?それで探索出来ないものなの?
@やってみるー…………ない!新たにモップが見つかっただけ!
そっかー…モップ?それって古代の素材のモップだよね?それに穂先つければ…
@古代の素材に太刀打ちできる職人はいないと思うよ…
あーそっか。んじゃあモップの柄の部分だけ持ち帰って棒として使おうよ。棒術棒術。
@なるほどん。案内するねーこっちこっち。
というわけでモップを手にしたんですが、古代らしく軽いけどそんなに強度がない素材でできているとのことで棒にするのはあきらめました。すごいぜ古代、私たちは硬くて重いオォークやブブナナとかで柄を作ってるのに…
もう探すところはない!とアイちゃんが宣言したので帰ることにしました。入口をどうするかいろいろ考えたけど封印が解けてない遺跡に人が自由に入れるのはよくないということで入口とかは再度封鎖しました。
私達?特別だから。特別だから!!!!
帰りは村に二日間留まってゴブリン狩りを少しだけ手伝って、おいしい料理でエネルギーを回復させた後、事故もなく帰還できました。今なら右足持ち帰れるしね。あ、強度がないということなので背中とリュックの間にエコバックを背負うことにしました。
で、組合にエコバックとりあえず1枚持ち込んだんだけどこれが大騒ぎになりまして
基本的にこういうのは遺跡から出るんだけど、普通は出所が判るもんなんだってさ、基本開いてるところはどこかしらが管理してるから。
だからといって南の遺跡開けて取ってきましたとは言えないわけで。開いてないからね
個室であのお姉さんにも厳しく尋問されました。私は悪いことはしてない!遺跡から拝借しただけだ!
しどろもどろになっていると、「領主に献上すればあるいは身の安全は確保できるかもしれませんね…」とまで言われてしまい、それ最悪のパターンや!ということで正直に話しました。
南の遺跡の芝生から掘り出したと。うそではない!南の遺跡の芝生の地下 (のスーパーマーケット)から掘り出(物として拝借した)したんだよ!
とりあえずこれで逃げ切ったけど、値がまだつかないからお金にはなりませんでした。不条理な世界だ。
また薬草で遠征とピザ代賄うか…エコバックどうやって捌こうか…と悩んでたんだけど、ヒガッシーの近くで男爵だけどすごい頭の切れるカミソリ頭の人でなぜか私派だった人がいたので、ちょっとそこに顔出してみることにしました。戦争そして併合後だけどまだ領地と家あるかな?
組合に問い合わせたら居ました。子爵になってた。おおーこれで爵位を受け継げるじゃない。
槍をエコバックに仕舞い、ヒガッシーの外なので深いローブを身にまとい、乗合馬車に乗って子…男爵家の領地に向かうのでした。
________________ゴブリンについて____________
体長は100-120cm体重は30キロ前後。黄土色の皮膚を持ち人が嫌う独特の体臭をもつ。雑食と思われている。
ヒト系統ではないが「知能」を持つ。そのためか社会性を獲得しているグループも報告されている。
集団戦では知能的な連携をしてくる。ただし高い知能で、ということではない。
動きは割と素早く、相手多数で攻め込まれると負傷は出ることは避けられない。
自分たちの身体に見合った武具を装備していることが多い。知能を持っているためどこかで鍛冶をしているものと思われる
鍛冶の性能は低く、「新品でもボロボロ」と揶揄されたりもしている。
非常に高く素早い繁殖能力を持っており、「1ゴブみたら10ゴブいると思え、殲滅できなきゃやり直し」などと言われている。
互助組合ではグループで討伐に行くことを強く推奨している。
著者 互助会員 体魔物ランク8 ピエール・ピエール・フッドマン
2018/01/25 20:18 子爵を男爵に変更
2018/02/10 今 街を適切な文字に変更