あり、ほんばんはいりまーす。
そしてー!ついにナカマチに到着しましたー!結構大きいー
討伐・傭兵ギルドに真っ先に行って登録と宿聞き込み
「ちゃーっす、ここにきましたパールアイ・ピザ・ライトです(@えっ?)」
「おう、PDAかざしてくれ…あい了解。今は色々出てるよ。洞窟型ダンジョンが発掘されたんでそれのメンバー募集してたな。」(@えっ通った?)
「お、いいですね。参加しようかな。あ、まだ宿決めてないんで宿教えてもらって良いですか?魔道具みたいしある程度滞在したいなあ。」
「んーここは治安も良いから自転車同好会で十分だろう。100ユロル前後で止まれるはずだ。」
「おお、そうですか。後聞きたいんですけど、どうの買い取りってここの細工師さん達にも売れるんでしょうか?」
「あー、うん、売れると思うぞ。純度が高ければ良い値段だと思う。でもやはり北のアムッテルダムで売るのが一番だろうな。」
「うーんそうですか。じゃあアムッテルダムまで持ち込んでみるかなあ。ありがとうございました。
街並みをぐるっと回ってみたんですが、アイ・図書館にある近世に近い感じがしました。魔道具で文明を持ち上げてる感じですね!銃はないですけどね。首都が楽しみだなあ
雑貨屋さんでちょいちょい必需品を買ったあと、魔道具屋さんの通りに来ました、ワクワクしますねー。あ、アレを一応聞いておこう
「こんにちはー、魔道具見に来たんですけれども、ギルド員しか買えないとかって言う制限はありますか?」
「いんや、ないよ。そんなんじゃ明かりに使う魔道具すら庶民が買えなくなるからな。まあ、色々とみて行ってくれ。まがい物もあるから気をつけるんだぞ。それでうちの品は…。」
さすがたくましい商人です。お、この伸び縮みするロープとか役立ちそうですね。
「おじさん、このロープ面白そうですね。」
「おお、これは良い物でな、20メートルほどあるんだが、絡みつかせたい所を念じて合い言葉を唱えると、早くはないが遅くもないスピードでそこに向かっていき、しっかりと絡みついてくれるんだよ。重さは1.4トン位までは大丈夫だから、途中で落ちてもよほど荷物を持っていない限りちぎれることもないんだ。昇り降りしやすいように結び目を作りながら絡みつかせることも出来る。どうだい、良い品だろう。洞窟型ダンジョンでは必須さ」
。
「はぁーすごい。まるでNINJA道具ですね!ちなみにこれでおいくら位するんですか?」
「NINJA道具か!HAHAHA!うーんこれで30,000ユロルってところだなあ。ちょっと紐が太くてかさばるからな。」
「たっ…お値段するんですねえ。ちなみに家庭用のランプの魔道具はどれくらいなんですか?」@こういうときパールちゃん強いよねーわたしぴざのことかんがえてよーっと
「あの魔道具かい?質が悪い奴で300ユロル、、よい奴で600から1,000ユロルだよ。燃料コアが50から100ユロルだな、どれも七日は持つようになってるぜ。」
「ふーむ、なるほど。そうですね、600から1,000でまぁ使える冒険の品ってどんな感じですか?あ、お金はあるんですけどね。」
「ん-、消耗品だな。投擲だと煙幕に、投げると爆発する一般的手投げ爆弾、光りと音がする手投げ閃光爆音弾。後はポーションじゃない、軟膏タイプの各種薬だな。傷や毒、魔力なんかにも効く。どれも500ちょいだ。いいのは三倍以上するがなHAHAHA!」
「AHAHAHA!じゃあ煙幕と手投げ爆弾、毒の軟膏を3つ3つ1つでください。」
「あいよー、じゃあ1つまけておくよ。ついでに斥候の鍵開けセットを買っておかないかい?これは魔道具だけあって消耗しにくいから失敗してもそうそう壊れないぞ。これつけて4,,000ユロルでどうだい。」
「それいいですね、じゃあそれでお願いします。逃げるのが一番重要ですからね、そういう消耗品は手に入れておかないと。」
「あいどうぞ、お姉ちゃん見掛けによらずベテランだねえ。若い奴は逃げることを知らずに突撃して死んでいくからな。」
「風来の旅ですのでどうしても身につきますよ。ありがとうございましたっ」
ふう、いい商品と情報をてにした。さてここはボスAの時のコアをここで売ろうかと言うくらいの規模の魔道具屋なはずなんだよね。何軒ももあるからちょっと巡ってみましょうかしらね。
ふーん、ここは高級魔道具店ね、手が出ないわ。筋力倍増の指輪、80万ユロル。レベルが違うわ。
ふふんふーん、ここは武器が置いてあるわね。なになに、ミススルなる鉱物でできた武器?
「お兄さん、ここに140cmのミススル製槍ってあるかしら?私短めの槍使ってるのよ。」
「うーん250mからしかないなー。ちなみに素材はどんなのだい?」
「特殊チタンで作ってもらったわ。高かった…」
「ああーじゃどんな質のミススル鉱石でも超えるのは難しいかもな、多分特殊チタンよりは安いけど、軽さと強度のバランスがね。後ここじゃダンジョン産出品しか武具が出てこないからねえ。」
「ああ、そうなんだ。それは残念。少し見させてもらうわよー。」残念というか特殊チタンが凄いというか。
素材はわからないけど、魔法の品で、きっとマナコーティング想定してるんだろうなあって品が3万4万で売っていたわ。こういう産出品は自分に合った武器にめぐり合わせるのは至難の業ねー。あれ、物によっちゃある程度自動サイズ調整するんだっけか。魔法のリュックが自動サイズ調整したよね。
防具も見たけど似たようなもんで、バランスと身体合わせに相当苦労しているみたい。
魔法の品といっても万能じゃないのねえ。防御力は確かにありそうだったけど。
ということで装飾品よ!見た目綺麗になるし、ぽぽこちゃんみたいなプロテクト効果も期待できるじゃない!あ、私単体じゃ使えないか…15歳パールちゃんいないと
「こんにちはーここは……メガネ屋さんじゃないですか!まだ技術残ってるというか、遺跡が近くにあるんですか!?(メガネは製造が難しいからちょっと失われ気味なのよね。文献にはあるけど、って感じ。)
「ああ、そうだよ、ここは普通の矯正眼鏡と老眼鏡も取り扱っているのさ。ほかにも魔道具眼鏡もあるけどね。」
「すごいー普通なら国が独占しますよ、さすが自由の国ですね。さて私は視力がいいので魔道具の眼鏡を拝見したいのですがー。」
「意外と安いやつから高級な奴までそろってるよ。これとかは1,000ユロルだ。ダンジョンで見つけたアイテムは呪いの品かを見分ける、そして何となく概要が分かるかもしれない。それだけの機能しかない眼鏡だからな。」
「え、重要じゃありません?なんでそんなに安く?」
「消耗品だが簡易鑑定する品物が出回ってるからね。そして呪われていても御祓いする人が大体パーティについているからね、祓っちゃうのさ。だから無価値に等しいんだよ。」
「もったいない。それ購入したいんです、もうちょっと他にもつけたりしてみていいですか?」
というわけで許可をもらって、魔法関係は使えないんだけど、話の種にと魔法眼鏡つけてみたんですが……効果が出ました。遠くまでピントが合う眼鏡ということなんですが本当にかなり先まで見えます。
ほかの魔法の品がかかってる物には靄がかかる眼鏡を試させてもらった所、靄がかかりました。
えっ?15歳パールちゃん稼働してないんだけどね。おかしいな。私には魔力が無いから、中文明の魔法的効果は作用しないはずなんだけど…
「すごいなーこれ。これって魔力が無いような特異体質の人や亜人にも効果出るんですかね?」
「うーん無理だと御思うな。魔力なしでも扱えるかという実験があったはずだ。駄目だったと記憶している。」
「ふむー。南で効果がなくなったら泣いちゃいます。ファンタジーの素が少ないですからね。」
後で参謀に聞いてみるとして、とりあえず物色再開。ショッピングってなんて楽しいのでしょうか。
「おお、これなんですか?視界がぼやけますよ?」
「ああそれは微細な作業をする人向けの耳掛け式の拡大鏡だよ。魔法の品ってわけじゃないが装飾品作る人なんかに出回ってるよ。」
「よし、よし、これとさっきの呪い見分け眼鏡、合わせて買いますから安くしてくださいドゲザー」
あんまり交渉することもなく拡大鏡が2,500で呪いを見分けるのが500、合わせて3,000ユロルで購入できました。
73,000か、残金。少し稼いでおきたいところですね。討伐傭兵ギルド行ってみましょうか。装飾品系統は買えないのが目に見えてますからね。
「こんにちはー。それでダンジョンのパーティ募集情報なんですが……」
というわけで集まりました8人パーティ。前衛3人の斥候1の弓2魔法2です。レアモンスター討伐が聞いて私も前衛になりました。
洞窟型ダンジョンは本当に洞窟のように内部が出来ていて、罠が少ない代わりに横道が多い構造で、そこにわんさかモンスターがいるという配置だそうです。
ダンジョンコア・ボスさえ壊せばモンスターは自然と死んでいくらしいのですが、バックアタックは御免被りたいですからね。多めの食料などを積んで一つ一つの横道を攻略していく、というわけです。
「マルチロールなパールアイです、よろしくお願いしますー。」
「今回は後衛魔法色の私がリーダーを務めるわ、ランフです、よろしくね。」
といわけでダンジョン攻略が始まりました。ファンタジーですねー。ダンジョン攻略等という、無限に沸いてきて兵士じゃなくても対処出来るものに、われわれ討伐ギルドが派遣されていくわけです。全滅しても国としては痛くないもんね。世知辛い。
今回は本当に洞窟で暗いです。アイ・レーダーを使って横道無いか調べていきましょう。あ、私が殿務めることになりました。一人だけって怖く無いかなー。
……まあ順調でしたね、横道に行って虫系に襲われ射線を見て8mmを撃つ。これの繰り返しです。傷も私が治しちゃいますからね。
奥までどれくらいかはわかりませんがPDAでみて二時間もたっていたので休憩をしました。集中は長くは持ちませんからね。
「パールアイさんのおかげでかなり捗ってるわね。」
「ああ、射撃は威力が凄いし、回復も完璧だ、傷跡すらねえ。気を抜かなければ最深部まで行けそうだ。」
「うれしいのですが、私が麻痺とかで動けなくなると戦線が崩壊しそうなので気をつけてくださいね。」
「まあそうだが、ルクセンブルクでかったというその装備見ちゃなあ。あはははは。」
「まあちょっと異質ですよねえ。防御力は良いんですよっ」
@あの、ちょっといいかな?
攻略し終わってからで良いかな?
@うん、わかった。
のんびり瞑想をしていながら御飯食べてる離れ業ををして中休止はやり過ごし、探索を再開しました。虫ばっか。
ただ、奥につれてギ酸を出すような虫が多くなってきて、前衛の金属武器は控えないといけなくなってきました。私?特殊チタンだからまあまあ余裕です。生成ちゃんで補修出来るでしょう
「むー、ギ酸をよく出す虫と言えば蟻ですよねえ。」
「そうなのね、蟻が奥にいるのかもしれないわ。前衛をどうしても控えないと行けない分魔力量とマナの消費が激しいわね…どこかで野営も視野に入れなくてはいけないかも。」
「ぐえー虫ばかりのところで野営は御免被るぜ!」
「じゃあサブウエポンも用意しときなさいよ!」
「あ、後ろ壁を破ってきます!!!」
壁を破ってきたのは予想通り \アリだー!/
飛び散ると後衛にギ酸が降りかかるので暴風スポットクーラーを放って凍ってもらうことに。そのあと頭を削いで終了。
「ふう、まだ1体だけでなんとかなりましたね。これ連続だとギ酸飛び散る覚悟で乱戦になりますね。」
「お前さん何処まで出来るんだよ!」
「どっかまで。」
下手に動くと危なくなってきたので、遠見というなのドローン偵察をします。物体が必ず発する赤外線、黒体放射を受け取るタイプのセンサーを取り付けて遊覧飛行です。発案はパールライトちゃんです。頭がどんどんよくなっています。
「あ、この歩いてる道を普通に進むと宝箱がありますね。アリの穴はそんなに入り組んでないです。まだアリの卵がふ化してないのかな?」
「遠見は拙者の得意分野だというのにorz。」
とりあえず宝箱に進もうということでお宝の間へ。斥候が注意深くあたりを見回しながら宝箱に接近していきます。…道中に罠はなかったようですね。
宝箱に張り付きました。罠がないか慎重に調べてゆきます。失敗すれば死ぬかもしれないのによくやるよねえ。罠は無事に解除出来たようです。次は鍵開けです。
たいへんだよねー宝箱って。防衛ちゃんで削っちゃ駄目なんだろうか。風情がないか、無念。
「おし、開いたぞ。」みんなが宝箱に近づいていきます。
ぱかーん。中身は首飾りでした。チェーンに青い石がついただけの。チェーンミススルなのかなー。
「呪いあるかもしれねえから、お祓いの護符で祓っちまうか。」護符の出番です。ペタッと貼り付けておしまいみたいですね、便利かもしれない。呪い鑑定の眼鏡はまたの機会に。
「おしこれで大丈夫なはずだ。リーダーが保管しておいてくれ。取り決め通り売って分配だな。」
「良い効果がついてると良いわねえ。1,000ユロルを分配とか、護符の代金だけで赤字じゃない。」護符たけぇ。お金を全て武装に突っ込む貧乏パールには手が出ないかもしれません。
お宝タイムは終わりまして、また探索です。ここでこの後どういうルートを取るかちょっと意見が分かれました。
アリが作った道を行くか、今まで通りの道を進んでいくかです。どっちも利があるんですよね。
アリの道は恐らくボスのアリに直行します。ただしアリがわいてくるかもしれませんし、道に迷う危険があります。そして逃げるのは厳しいでしょう。
翻って今まで通りの道はバックアタックや不測の事態を避けながら、かつ迷わない道のりを歩むことが出来ます。まさかの時でも逃げられます
うーむ。まよいますね。私は「冒険の基本として、死なないことが重要です、逃げられない道に進む必要は無いと思います。今までの道が良いと思います。」と主張しときました。
リーダーの判断は
「今まで通りの道を行きましょう、そして一度野営をしてマナと魔力の補充を図る。遠見である程度の距離まで見えたら交代の中休止、これでいいわね。」
ということです。もんだいありません。多数決も1つの案ですが、リーダーの判断力に従った方が良い場合もあります。事前の作戦決定の時ならいざ知らず、いざ動くとなって多数決で動く軍隊とか、お笑いものですね。
今までの道をゆっくりと進んでいきます。ついにアラクネとか出てきました気持ち悪い。久しぶりのギ酸なしなので前衛が張り切って糸くずにしてました。糸吐くだけに。
「横道が減ってくねくねしてきたわね、出会い頭の遭遇に注意よ。少し下に降りてるかしら。」
リーダーが言ったとおりちょっと変化してきています、ドローンをガンガン飛ばしましょう。ぶいーん
「……というわけで、下に降りて、大きい部屋が二つくらい、また降りていって部屋が二つくらい、というかんじですね。蟻の巣みたいです」
「そう、じゃあちょっと引き返してあの広めな所で野営するわよ。マナ魔力なしでギ酸を放つ蟻の巣に突入したら穴あき装備に穴あき人間になるわよ。」
みんなして野営に入る準備をしたわ。といってもダンジョン内なので、火を焚く所と上部に鍋数個、周りに敷物3つがある程度。空気の流れが薄いから火は最小に。酸素の概念が残ってるかは国によるけど、さすが近世に入るような所の人たち、ある程度の理解はあったわ。十分な野営ね。ただ、うずうずしてる人が二名いたわ……
((@山岳店の複数人向けキャンプ道具が使いたい!!))ぱーるとあいというこどもふたりです。
「あ、あの、簡単に作れるんですけど、休息まえに飲むと休息の質がよくなるお茶があるんですけど、いかがですか?燃料は自分がもってますので。」
「配分に困っちゃうからそんなに提供しなくても良いのだけれど。」
「大丈夫ですよ、フラヌリアでは簡単に作れるお茶なので。2人くらい用のコンロの準備もありますから空気も使いません。」
「本当なんでも持ってるわね…じゃあお願いするわね、少しでも回復出来ればそれに越したことはないわ。」
「はいっ(@焚き火コンロ!直に飲むお茶!山岳野営!この世は山岳だぜえ!)」
というわけで許可をもらったので火の近くにライトな山岳キャンプで使うちヤカン1つが乗るような折りたたみコンロを設置したよ。。コンロはナノ金属製、超軽いんだよ。
どこからか(リュック)持ち出した木くずと薪をセットして魔法っぽくして着火!。ひゃっほい!煙突効果ですぐにメラメラメラーかつ火力が出てる。そこで山岳ヤカンをセット。ナノ金属で、炙られてるとそこだけ熱伝導率がよくなって、そのほかの部分はは伝導率が悪い保温に優れた特別製、今回は0.6l入るやつにしたよ。200ccを三回の予定
水はさすがに常に40l持ち歩いてるとは言えないので魔法使いさんに出してもらったよ。後は沸騰したらヤカンに生成ちゃんの特性リラックス効果のあるお茶の葉を作って入れるだけ!¥そこ私まかせっすかー!?だってもってねーし。生成ちゃんに敵うお茶なんてねーし。
10分もしないうちに沸騰したのでリュックから出す振りしてお茶の包みを手にし、だばーっと投入。沸騰のお湯だから苦くなるのでそんなに入れてないけどね。数分抽出したらシェラカップに均等に注ぐ。この茶っ葉も一緒に出ちゃうのがこの時代らしくて良いよね!
「はい、出来ました、シェラカップをたくさん持ち歩いてはいないので2個しかありませんので順番に飲んでくださいね。」
「おう、じゃあ俺と中衛Aだな。…ほう、さすがに苦みがあるがなかなか美味しいな、これだけでもリラックス出来るぜ。」
「しかしパールアイさんは見た目の容量以上に物を持っていますねえ。あんまり詮索しまんけれども。」装備の奪い合いが始まったりするので、どこの国でもこういう即席パーティではあんまり詮索をしないのが共通マナーだったりする。なぜかみんなそんな感覚を持っている。中文明のせいかもしれない。
「ああ、えーと、うん、南でレアモンスター2体倒した経験がありまして、魔法の入れ物を賜ったんですよ。(リュックの中から取りだして)これです、絶対売りませんからねっ。」
そんな事しねーよと笑い合いつつ3人飲み終わったので仮眠を取ってもらったよ。私は2回目の仮眠組なので待機、ということは地べたに座ることが多いんだけど…
「チェア持ってたな……あった、これに座って待ってよう。」本当に座るだけの腰掛けもない組み立て式山岳チェアです。ルクセンブルク製です(強調)
「山登りでもしに来てるスタイルですねパールアイさん…」
「本当の山登りならもっと簡素なんじゃないですかねー?重量無視出来る入れ物持っているなら話が違ってきますが。一人旅が多いので睡眠には重量使ってるんですよ。」
あ、そうだ、鍋の材料を提供しておこう。日持ちする野菜とパンなどを取り出して、さすがにテーブルと専用ナイフまでだすのははばかれるので、ハンティングナイフで切りながら投入。今日もハンティングナイフは超高周波震動をしております。
冒険譚によくある寸胴鍋とか持ってるはずがないので、小ぶりの2~3人分の鍋に入れていくスタイル。6人パーティに臨時2人だから、ぴったりの鍋を使ってるんだなあ。
野菜は提供出来たけど生肉を提供するわけにも行かず。時間停止を持ってる分干し肉とかの乾物とかは持ち合わせがないのでそういうのは断念。今度持ち歩くようにしよう。キャンプは良い物だ。
「本当準備が良いわね…」
魔法組は後半に寝ることになってるので、リーダーに呆れられつつ最初の4時間は経過していきました。「沸く」ダンジョンではないためそんなに危険は無いですね。この間にまだ燃えてるコンロでフラヌー極貧時代に買っておいた堅焼きパンとかをナノ鍋に放り込んで食べてました。調味料今度仕入れとこう。
無事に前半が過ぎ、我々が眠る後半になりました。
「このお茶は凄いな、しっかりと眠ったわけでもないのに体が軽いぜ。」
「はい、フラヌリアのお茶なので。」さすがは生成ちゃんのお茶です。
コンロはすでに冷えてるので仕舞ってありました、だからメインの焚き火でお茶を作成して分配。低温抽出になりましたので、苦いです。うげぇ。まあこれで寝る準備は整いました。
ヤカンをもどしてから毛布をとりだして仮眠です。ぐう。便利すぎたから狙われないかちょっと心配。
何事もなく眠れました。ただ引き抜きの話し合いが行われていたようですね、狐耳センサーからは諸君らの声なんぞ真横で聞いているようなもんです。
「おはようございまーす、十分な仮眠が出来ました。これで蟻なんて余裕ですよ。」
「そうね、凄いお茶ね。愛斗魔力量が全快してるしてる感覚があるわ。」
「よし、じゃあ蟻と対面しに行こうじゃねえか。」おや、ここで引き抜きじゃないんで寸、ベテラン風味を感じます。
さてさて、虫が嫌いな私がはたして上手く立ち回れるんでしょうか。
前半戦です。