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作者: ピンどめ


私は怖かった



見たことのない場所、知らない人、今日から私のものとなった白いスペース

置けるものは何もなかった。背負って歩いてきたものもそれを詰め込む鞄すらはじめから持ち合わせてなどいなかったのだから

押し込まれることもそれを望んだことだってなかった。もしかしたら気づかないうちにある型にはめこまれていたのかもしれないけれど、

はじめからその中にきゅうきゅうに入れられて空気を吸い込んできたのかもしれない

私は自由だ。食べることも働くことも走ることもできる。それだけで私は幸福なはずだ

知らない人が泣いている知らない人の手が汚れている。あの人の手もこの人の手だって気づいている私は私のフリをして過ぎ去る

悲しみもないし愛おしさもかんじられない私がわたしを憎むことすらなにも感じない。動けないものは抹殺されるしずかに

そんなことは暗黙のルールだ。誰が決めたものでもなくいつのまにかに私の根っこにふくまれていたのだから理由などない。

生きられるように生きたいなんてそんなあまったれた世迷いごとなのだろう

さまよえるほど歩いていないだろなんて誰かが鋭く言ったのがきこえたきがする。私だって知っているわそんなこと

何も無いからなくすものもないしこわいものだってないいつだってそうでしょう

それにあてがえる何かをみつけられるかなんてわかったらおもしろくもない

わたしの今はわたしだってことわすれちゃだめ

うごけるうちに探そうかなって一個だけもとめてみたいの

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