表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

キミトボク

作者: 杞憂

雨の中、夜の公園で少女が佇んでいた。


「…どうしたの?」


僕は君に近づいた。


15,6歳くらいで、綺麗と言うよりは可愛い顔立ち。

紺のセーラー服は大きなシミができている。


真っ赤な真っ赤なシミが。


手には包丁を持ち、華奢な体は震えている。


「…どうしたの?」

怖いという感情はなかった。


「私は…人を…人を…」


僕は君を抱き締めた。強く強く。

初対面なのに、なぜか安心した。


そして、優しく口づけた。


血の味がした。


「大丈夫。大丈夫だから。」


僕はもう後戻りできないと悟った。


「僕が守るから。」


君は静かに頷いた。






君が笑ってくれるなら、僕は悪にだってなる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ