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「アイツ遅いわね……、監督ですよ、全く何やってるのかしら」


 ゴリゴリゴリ……――「本当にねぇ、まるっとプンプンだよ、壮君たらぁ」

 あぁ……―。あぁ……こんなに……、お腹にずんっと来るの……大きいよぉ、苦しいよぉ……っ。

 部屋の外にうっすらと聞こえる声、眉根を上げる灯火とマイチ。そしてコンコンっと……。


「はーい、入って良いよぉ、死ぬ準備ができてるならねぇ――」

 返って来たその少女の言葉に、なんのためらいもなく開け放つのだ、すぐにでも確認し――っ!


「何……、何してるのアナタ……?」その眼に映ったのは、壮太の変わり果てた姿だった。

「ねぇほら……ほらぁっ、ねぇ新人くぅぅんっ。人類で一番ね、無駄っぽい動きをさせてるのよ、アナタ拷問器具になってる、その気分はどう……、ねぇどうなのぉおおっ……!?」

 棒を押してグルグル回転させられる、その真ん中の太い支柱の推進力とされる。そんな拷問をさせられてる少女Aと、その押される棒に据えられた壮太は。

 奴隷少女がイキッてるんだ……イキり倒しながら涙の男へと話しかけ。

「はァ……はァ……アナタ今すごく無駄なことさせてる……、こんなの拷問ですらないの、利益なさ過ぎで奴隷にすらさせなかったのぉっ。今君の棒が無駄に私を殺しかけてるよ、ドSの棒になったのよぉ――」


 ガラガラガラ……――「ヤメて下さい……ヤメて下さい先輩――っ! あなた本当に目が充血してますっ、もうやめましょう先輩ぃいっ!」

 焦る。焦る。でももう確かにそのイキりながら拷問される少女は限界だろう、少し泡を吹き始めており……。



「はァ……はァ……駄目ぇ……、苦しいの、すごく苦しい……。もう何でも良いよ……暑い……キツイ、その汗で良いから……」ごくっ――♥

レーロレロ「アナタの太いのに苦しめられながら、そのあせ……そのお汁をぉぉ……――」ごくん――♥

 本格的に自分の汗を舐め始めるその少女Aに、壮太が正気じゃないという目をするのだ。可愛い顔がホラーを超えた目で迫る、充血した目。アツく死をまとった息。助けを必死に求めていて……。


「助けて……、助けて下さいっ! 命をむやみやたらに放り投げて……その長さを競ってる感じなんです! トラウマだよ、もう訳が分からないですっ、こんなの嫌だーーーっ!」


 舐めまくられる。舐めまくられる。いや……、元は抜群に小さくて可愛いのだが、その眼は本物でまごう事なき悪鬼羅刹。

 ふとでも汗じゃたりなくなって……、血が欲しいぃ――。


「えーーー……と………、うん、多分その人にこう言われたのね、アナタ世界で一番素敵で強い男にしてあげる。可愛い女の子をいちころよ、転がしましょうよっ! って」

「違うよっ、灯火ぃ! 先輩はそんな下賤な事言いません。ただ単純に新人君をドSにしたかったの、こうやって泣きながら汗を舐められる男子が見たかったんよぉ。トラウマにしたかったんぉおっ!」

 そう最後の力で全力で、非常に嬉し気に突っ込みなされる先輩。

 でもだけども言いながらも倒れ伏し、瀕死の状態でマイチにお水を飲ませてもらっている。悪いが救急車案件だ、その現状にあの灯火ですら頭をかいて言葉を失う。


「あぁーー……、まるっとこの人ねぇ、幽霊部員さんなのぉ。完全に幽霊さんなのねぇ、年に数回しか来ないんよー」「それなのに一番態度が大きくて一番の変人なのよね……。スゴイわ、言ってる私が怖いもの。とにかく恐ろしいんですよ」


 チリンチリーン……、風鈴の音が響く。風が良い――。


 地獄のごとし汗、その言葉にひたすら後悔が押し寄せる壮太。そうして黄色い血を流しながら立ち上がる少女Aは嬉し気に……!


「そう……っ、私は変人という事にされるのを肯定しつつも、それがこの頃の風潮に流されっ……、まるで個性で栄誉であるかのよう思われる事にも、非常にイラ立つ女っ! それがこの浅多木あさだぎ 葉遮ようしゃぁッ!」


 それは実害をもたらす蜃気楼。


 曰く、ビールを酔わなくする粉を開発して見せ、それは確かにアルコール度数ゼロだったのに、何故か完璧に泥酔。

 学校中が騒ぎになる中、技術を盗まれるコレは奴らに追われる――、と言って消えたが、ずっと校長先生として登校してたとか。

 曰く、極度の人見知りの先生に、他人をカボチャにしてあげる、等と言って眼球に直接彫刻を実施。

 見事眼に写す者全てをカボチャにしたが、彼氏もカボチャなので適切なエロ同人風呂に沈めた、だとか。

 曰く、その空いてる席に座って~……、と言われる転校生の運命を必ず中央にする配置にしてみたり。囲碁なら詰んでるぜって……―。


 その被害、俺も受けてるよ……。


「でもねぇ、まるっと一番は、その人をなんでかあの子が忘れないのねぇ――。いや、本当に、すさまじい変人さんですよ」

オィでもこのヒト師匠だ……、師匠じゃねえか……――。

 戸北 壮太、その電撃で衝撃の出会いに目を丸くし、そしてすり寄るのだ。その眼に漬け込んでくる気まんまんの目をする幽霊部員、浅多木あさだぎ 葉遮ようしゃ


ぁぁぁ……、すごぃぃぃっ、しゅきな匂いーーっ♥「浅多木先輩来てるよねぇっ、絶対来てるのっ、なんで教えてくれないのおオオッ!?」

「ほーら……、見なさい。臭いに釣られてあの子が来たわよ、よっしっ、少年君……っ、今から私についてきなさいよ! もっともっと爪痕を残すわよぉっ!?」

「それで……こうなったと……――」

「えぇ~? もう、そういうの良くないよぉ~~……」


「アハハハ……、あーーーはっはっ、見なさいよ愚民どもぉっ。いいねするたび世間が脱ぐのなら私は着るわっ……、この真夏に一枚ずつ着ていくのよーーーっ!」

 ずんずんとその、マイクロビキニを着てエッチぃ姿の浅多木 葉遮と、それを神輿のように担がされて山へと進まされる壮太の姿は。

 まだ全然マイクロビキニでエッチぃのだが、その姿にいいねする度に服が被せられる、ドンドン雪ダルマにされる。

 Maxド田舎、田んぼでマイクロビキニが見られ。お尻も前もほぼ線で丸出し。おっぱいもピンクが見えて、田んぼ。


「でも私に服を着せないとドエライことになるわよぉ……っ。この少年と一緒に山に登る、この良いねがアナタ達に未知を見せるの、さぁ力を私に寄こすのよーーっ!」

「あのぉ……っ、本気で山頂まで行くつもりですかね、こんなのしてなんの意味があるって言うんです、はぁ……はぁ……、また命を投げるんですか先輩ぃっ……」ぐぅ……うぅ。

「そうよ命懸けだヨ。だって山の頂上だもの、この民衆の思いを持って戦うのは山の神よ、その戦いに赴くに決まってるじゃないのぉ!」

 その言葉に止まり、そして、徐々にいいねが加速する。


「いいねとは思いよ……私は今霊装を着ていってるのよ――。思いをもって防壁をかいくぐるわ、そして最終的には全て脱ぐ用意もできてる、いざ、山の神との合っ戦ッ!」

「あの、それ……、生き残れるんですか?」

「見てなさい……っ。今から山頂、山の神との対決時のポロリには謎の光が入るかどうかよ、そこが大事ヨっ、それを確かめるのだからぁっ! さぁ、神が認める物は人民が認めるの、さすればモザイクは廃止よーーーっっ!」


あの……、だからそれ、生き残れ「あぁぁ、先輩ぃーーっ!? 葉遮先輩っ、可愛いですぅぅーーーっ! きゃああっ♥」かしゃかしゃかしゃかしゃかしゃかしゃ――――!


 ただひたすらに、輪廻のあえぎ声を響かせ昇って行く……。ひたすらに侵入していくのだ、その思いが。



「今どんなお顔なされてるのかしら、山の神様は。あぁ……―、え?  うそですよ――。この時期にヒグラシが鳴く……、ですって――!?」

 あまりの衝撃に灯火が膝を屈し、マイチが真顔でりゅーちゃんさんをセットする。田舎で木霊するヒグラシ、まだ7月だというに……。


 あぁ……、ん? 今何か……、重い重い、地から響く悲鳴が聞こえた気がしたが、気のせいだろう。そうだ……、政府が悪いんだ、モザイクなんてかける政府が悪い。この村の掟をないがしろにした政府が――。


「あぁァすっごく満足した――。男の子ってスゴイんだ、激しいんだ……」じゅるる――♥



 結果。幸せそうな顔の浅多木先輩に4人は直感する、絶対なんか、回数増えるって……。

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