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異端魔力の召喚勇者 ~魔法の使えない勇者は冒険者の道を歩む~  作者: 水辺 京
第三章 Sランクへの道のり 中編

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092 カースドナイト討伐依頼3

 ミナトがシスカ達と合流する頃には、すっかり霧も晴れ、スケルトンやグールも居なくなっていた。


「わるい、色々試してたら思ったより時間かかった」


 ミナトは魔力を使いきり、疲れた顔をするリリィを肩にのせながら、謝った。


「別に大丈夫よ。こっちは下級魔物ばかりで、肩慣らしにもならなかったわ」


 シスカはつまらなそうな顔をする。


「リリィさんの魔法の確認が目的ですからね。時間がかかるのは仕方ないですよ。それよりこちらからも、浄化の光のようなものが見えましたけど、リリィさんの魔法ですか?」


 クレイグの言葉にミナトは頷き、先程の戦闘で放ったリリィの魔法を説明する。


「まず下級のアンデッドは問題なく、リリィの魔法で対処可能だ。それと呪術に関しても、複合魔法による範囲魔法によって、一帯の霧は晴れ、草木ももとの姿を取り戻していたことから、呪いによる影響も、治癒できるということだと思う」


「なるほどですね……。現状私達のパーティーで、呪いを含めた、状態異常に対応できる方が居ないので、リリィさんに、その一端を担ってもらえる、という事ならとても助かります」


「だな。あと、俺の魔力は外部からの干渉(呪いや状態異常)を弾くみたいだ。その代償として、強化魔法の類いも効かないけどな」


 ミナトは苦笑いを浮かべながらも、今回の成果を話した。


「まあ、ミナトさんは、強化魔法なんて無くても、十分すぎるくらい強いですしね!」


「今さらですけど、強化魔法なしに、単に魔力纏いだけで、あの身体能力を出せるミナトさんって、とんでもないですね!もし、ミナトさんの魔力と反発をおこさない方法で、強化魔法がかけれたとしたら……」


 セイラとメリアはミナトの能力を称賛する一方、そこに、更なる強化魔法が可能になったとしたら……と想像を掻き立てる。

 おそらくそこには、王都最強を誇るに相応しい、冒険者の姿があるのだろう。


「もし、可能性があるとしたら、リリィさんの魔法ですよね。でも他人への強化は中々難しいともいいますし……」


 考え込みながら話すメリアに、ミナトはもうひとつの可能性を示唆する。


「ああ、リリィにはまだまだ期待だな。あとは同じ勇者として、コウキの魔法も、可能性はあるな」


 今回の討伐依頼は、新たな戦力を確認できた上、自身の強くなるための兆しも、感じることができた。


「さあ、じゃあ依頼も完了したことだし、夜があけるまで、休憩して、明朝ここを発ちましょうか」


 シスカの言葉に一行は頷く。

 カースドナイトが居なくなったことにより、霧も晴れ、ここら一帯の魔物の気配は無くなったため、ここで、一晩明かすことにした。


 晩飯を済ませ、見張りを交代で行い、睡眠をとる。

 その後、夜が明け、丘陵地帯のなだらかな地平線から朝日が昇る。

 その日差しとともにミナトは目を覚ます。


「おはようクレイグ。見張りありがとうな」


 ミナトは見張りをしていたクレイグの元に向かう。


「おはようございますミナトさん、リリィさん。いえ、皆さんで交代してやっていることなので大丈夫ですよ。今朝食の準備しますね」


 その後続々と皆が目を覚ましてくる。

 セイラはいつも眠そうな目を擦りながら、ボサボサの髪で起きてくる辺り、朝が弱いタイプなのだろう。


 対してシスカとメリアは、起きるなりすぐに身支度を済ませてしまう。

 これも、長年ソロでやってきた彼女達ならではの、夜営の対応力なのかもしれない。


「もう、セイラ、寝癖がひどいわよ。こっち来て、直してあげるわ」


 シスカがそう言うと、セイラは変わらずに眠そうな顔で、シスカのもとへ歩み寄る。

 シスカがセイラの髪を櫛でといでいる姿を見ると、どこか姉と妹のようにも見えてくる。


「相変わらずセイラは朝が苦手なのね」


「逆になんで皆さんは、そんな目覚めがいいんですかあ。昨日もあんなに疲れたのに……」


「うーん、冒険者を長く続けていれば、自然と慣れてくると思いますよ」


 三人は会話をしながらも、身支度を済ませ、こちらにやってくる。

 その間にクレイグは朝食準備を済ませ、ミナトともに配膳を終えたところだった。


「おはよう。朝食の準備任せて悪いわね」


「女性は身支度に時間がかかるものですよ。朝食の準備くらい、私とミナトさんに任せてもらって構いません」


 ミナトも笑顔で頷くと、女性陣は改めて礼を言う。


「ありがとう、クレイグ。助かるわ」


「さあ、冷めないうちに召し上がってください」


 一行は朝食を楽しみ、帰路に向けた体力をしっかりとつける。

 その後、食事を終え、片付けを済ませると、一行は馬車に乗り込み帰路へと着くのであった。

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