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異端魔力の召喚勇者 ~魔法の使えない勇者は冒険者の道を歩む~  作者: 水辺 京
第三章 Sランクへの道のり 中編

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086 魔石の謎

 一行は応接室にてグレンと向かい合う。


「さて、まず今回の依頼の件だが……。ゴブリンキングはAランクに指定される魔物だ。まずこいつの出現に伴い依頼ランクはAに格上げされる。そして一体しか存在の確認されてなかったジェネラルが二体、及び想定を越えたゴブリンの数……。依頼ランクはA+に相当するだろう」


 グレンはため息をつきながらも説明を続ける。


「正直いくら偵察の情報に齟齬があるとは言え、これは異状事態だ。それにゴブリンキングの魔石、最近他のパーティからも報告があがるんだが、Aランクの魔物の魔石が同じような状況で見つかることがある。原因は調査中だが、今までこのようなことはなかった」


 グレンの言葉にメリアはゴブリンキングと対峙したときに感じた違和感などを話し始める。


「あのゴブリンキング、たしかに見た目や強さはAランクに指定されるだけの迫力はありました。けど、戦いなれていないというか、動きに無駄や隙も多く、どこか産まれて間もないようなぎこちなさは感じました。それに……」


「それに?」


「い、いえなんでもないです!」


「どんな些細なことでも構わない。教えてくれないか」


 メリアはエルフ特有のマナについて話すのを一度ためらうが、グレンの後押しもあり、話す決意をする。


「あのゴブリンキング、マナの感じが周囲のゴブリンとは全く違うといいますか、とても同じゴブリンとは思えない……と」


「マナか……。エルフ特有の魔力の感覚だったな。つまりどうゆうことなんだ?」


「ゴブリンになにか違う生物のマナの気配を感じました……。なので突然変異というよりは、何者かの手によって魔力を注ぎ込まれ、結果的に短期間での成長を遂げたのかと……」


 やはりマナの話になると感覚みたいなものなのか、すこしふわふわした解答になってしまうが、グレンはその発言に目を丸くする。


「外部からの『魔力変異』か……。たしかにその線もあり得るな。一応頭にいれておこう。ありがとうな」


「いえ、とんでもないです」


 にこっと笑うグレンにメリアは両手を振り、謙遜するかのような素振りをする。


「さて、では報酬の話をするか」


 グレンは再びリーダーであるミナトに向き直り口を開く。


「さっきも話したが依頼ランクはA+相当になる。それに応じてギルドポイントを含めた報酬は追加で用意しよう。あとは今回の依頼は国営依頼になる、Aランクのシスカはもちろん、他のメンバーも内部的には貢献度は加算されるから安心しろ」


 グレンの説明に一行は納得し、了承する。


「はい、それで構いません。Aランクにあがる前でも貢献度は加算されるんですね。嬉しい誤算です」


「ちなみに貢献度はどのくらいこなせばいいのかしら?」


 シスカの問いにグレンは首を傾げながら答える。


「さあな。あっちはあっちで自分達のルールがあるんだろう。だが早いとこSランクにあがりたいのなら難易度に問わず、なるべく国営依頼は積極的に受けた方がいいぞ。まあ大抵がAランク以上の依頼ばかりだから、実際まだ受けられない依頼の方が多いと思うがな」


 グレンのアドバイスを心に留め、今後国営依頼を積極的に受けようと決意する。


「ところでその肩にのってるのは新しい獣魔か?」


 ミナトの肩に乗るリリィに目を向けながら問う。


「はい、カーバンクルのリリィと言います」


「キュッキュッ!」


 リリィはグレンに挨拶をするかのように鳴き声を出す。


「ほう、礼儀がなってるな。……む?その宝石の色、リリィは何属性のカーバンクルなんだ?」


 グレンの疑問はもっともだろう。

 本来カーバンクルの額の宝石は使える属性の色と同じ色になる。

 だが、リリィは一色ではなくまるで虹色のようにさまざまな光が屈折して見える。


「実は光と聖の二属性が使えるんですよね」


「な、二属性だと!?」


 複数の属性が使えるカーバンクルはやはり珍しいようだ。

 だがグレンは驚きつつも冷静に分析する。


「まあミナトの魔力により孵化した、つまり本質は勇者の魔力……。光と聖が使えるのは必然なのかもしれないな」


 グレンの発言にリリィはきょとんとした顔をしているが、ミナト達もまたその可能性が大いにあると思い、大きく頷く。


「おっと、つい長話になっちまった。ひとまず話は以上だ。報酬は後程リビアから銀行に振り込んでおいてもらうから安心しろ。今日はご苦労だったな」


 グレンはそう告げると部屋を退出し、業務へと戻っていく。

 ミナト達も部屋を退出し、昼食を済ませに一度ギルドを出ることにした。

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