059 メリアとの依頼
ミナトがメリアとテーブルで話し込んでいると、ギルドの扉が開き、シスカとセイラが一緒に入ってきた。その姿に気付き、ミナトは声をかける。
「シスカ!セイラ!」
ミナトがテーブルから手を振ると、二人はそれに気づき、ミナトのもとに向かう。
「おはよう、ミナト」
「おはようございます、ミナトさん。あれ?お隣の方は?」
ミナトの隣にいる女性に疑問をいだいてるようだ。
「おはよう、二人とも。紹介するね、こちらはメリアさん。パーティーを探してるみたいで、少し話をしてみたいとのことだ」
ミナトの言葉にメリアはお辞儀をする。
「はじめまして!メリア=アルストアと申します。ランクはBに上がったばかりです。よろしくお願いします」
メリアの自己紹介に続き、シスカとセイラもそれぞれ軽く自己紹介をする。
「あと一人、仲間がいるんだ。多分もう来ると思うんだけど……」
すると間もなくしてクレイグがやってきた。
「おはようございます、皆さん。お一人、見かけない方がいらっしゃいますが……?」
クレイグの言葉に、先ほどと同様に説明し、自己紹介を済ませる。
「じゃあ、みんな集まったことだし、本題に入るね。メリアさんは、今パーティーを探しているらしくて、今朝声をかけられたんだ。それで、ランクも同じくらいだし、もし良ければうちのパーティーの皆と話してみないかってことになったんだ」
ミナトは先ほどの出来事を簡潔に説明する。そこにメリアが付け足すように説明を続けた。
「急な申し出で申し訳ありません!依頼に行き詰まったといいますか……ソロでの限界を感じまして……」
その言葉にシスカが反応する。
「わかるわ。私もBランクに上がるまではソロでの活動が基本だったけど、Bに上がった途端、限界を感じたわ。タイミングよくミナトたちと出会えて、とんとん拍子でパーティー結成できたけど、それもつい最近のことよ」
「シスカさんも同じような境遇だったんですね。なんだか安心しました!自分が肩書きだけのBランクなのではと、少し不安を抱いていたので」
シスカの言葉に、メリアは少し安堵したようだ。次にセイラが口を開く。
「私とクレイグさんは、ソロでの活動期間が実質無いようなものなので、ソロでBランクまでいけたなんてすごいと思います!」
セイラの言葉に、クレイグは苦笑いを浮かべる。
「わたしに関しては、冒険者登録自体がつい最近の出来事なので……」
「ありがとう!最初から頼れる仲間がいるっていうのも、素晴らしいことだと思います!それに冒険者の歴と実力なんて、必ずしも比例する訳じゃないですし、気にすることじゃ無いですよ」
それぞれ会話をし、メリアはパーティメンバーとも打ち解けることができたようだ。
「よし!じゃあ、みんな打ち解けたみたいだし、どうだろう?試しに一つ、一緒に依頼を受けてみないか?」
ミナトの提案に、シスカ、セイラ、クレイグは頷く。メリアもまたその提案に賛成のようだ。
「はい!私が役に立てるなら、ぜひパーティーへの加入もお願いしたいところです!」
「ああ、こっちとしても歓迎だ。けど、戦闘スタイルが合わないとかあれば、気にしないで辞退してもらっても構わないからね」
ミナトの気遣いに、メリアは感謝をする。いくら打ち解けたとしても、戦いかたが自身と合わないと、戦闘において戦いづらさを感じてしまい、ポテンシャルも低下してしまう。
そこら辺を考慮し、すぐにパーティー加入よりも、一度合同で依頼を受けたのちに判断するというのが賢明である。
「じゃあ、そうと決まれば依頼を探しにいこうか!」
ミナトの言葉とともに、一行は掲示板を見に行くのであった。
「お試し期間ってことなら、あまり日数のかからない依頼がいいよな」
「とはいえ、Bランクだと時間はある程度覚悟は必要よ。それに簡単すぎる依頼だと、メリアの判断材料が足りないだろうから、そこも考慮しないとね」
シスカの言葉に頷きながら、ミナトは掲示板を眺め、程度のいい依頼書を探すのであった。




