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蒼緋伝〜蒼と緋色の忘却  作者: Shing
蒼と緋色の忘却
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35/50

Oblivion Episode 35 飛来

【ヴィシュヌ平原】。

ウルノ帝国の帝都【カーラネミ】へと続く街道に位置する、ただ広大な平野。

月のない夜空を見上げると、満点の星が地上を彩らせる。

だが今宵はきっと、星に魅入られる獣達ではなく、志半ばに散る英霊達の墓場となるやもしれない。

先遣隊の白銀の翼と合流したアリエル連合軍は、その雄大な平原でウルノ帝国の大軍と遭遇した。

半刻程前のことである。

ジラールとナモが敵の規模と陣形の確認のため、偵察に出た。


蒼の公子『ジラールさん、ナモ、帝国軍の数は?』

ジラール『およそ3万。かなりの兵を集結させている。対照的に敵将は七星の【虚空の探求者】、ただ一人。7人いる中で最も情報が少ない男。』

ナモ『気になるのは、間隔を空けながら小隊ごとに分かれ隊列を組んでいるところ。幅広く陣形は取っているけど、何というか…戦況に応じて隊を小出しする、みたいな?』

蒼の公子『小出し…?』


敵の陣形は、高台や丘に登らない限り実際に空を飛んだ者にしかわからないところがある。

ナモの印象は無碍にできるものでもなく、蒼の公子の疑問を察知した緋色の少女が颯爽と飛び上がった。


レティシア『___様、弓には注意ですよ、いつ始まってもおかしくないんですから!』


レティシアの忠告は尤もであり、慎重に偵察する。

広々とした平原に無数の帝国軍、しかしナモの言うように確かに間隔を空けて待機していた。

いやこれはむしろ、「小出し」と言う表現がしっくり来るのも頷ける。

地上に降りてきて、自身も見たままの印象を共有した。


シャール『何かありますね、殿下?』

蒼の公子『ない方がおかしい。いくらこちらが連合軍の本隊と合流したといえど、数ではまだあちらが上。より大隊を組んで、物量で圧倒した方が勝利につながるはず。』


ナモとシャール、緋色の少女が把握した敵の陣形を、白銀の翼と連合軍の部隊長とで推察する。

ふと隣で緋色の少女が何かに気付きそうだったが、それよりも先に意見を出した者がいた。


サロモン『これは…おそらく敵は魔法主体だ。それも大規模の代物。』

ライノルト『だな。大型となると敵味方が混在していては巻き添えを食らう。限りなく被害を最小限にして、俺達を叩くために。』

フロリマール『だから小出し、なんですね。大型の魔法で崩れたところを一気に…』

レティシア『そんな規模の魔法を撃てる魔道士なんてそうは…あ…』


魔道大国エクノアに縁のある者がいち早く敵の狙いに気付き、見解を述べる。

そしてそれを可能とする洗練された域で、しかも全容が未だ掴めていない難敵と、既に戦場で邂逅している。


緋色の少女『【虚空の…探求者】…』


この平原で帝国軍を率いる、星の力を操る七星が一人、【虚空の探究者】。

あの【ファルタザードの戦い】でも、直接的な戦闘こそ蒼の公子と緋色の少女はなかったが、突如巨岩を落とし地形規模で圧倒した。

一対一において無敵を誇るのが【鳳翼の剣】であるならば、間違いなく彼は乱戦において最強格とも言える。


蒼の公子『皆が気付いてくれて助かった。無策に突っ込んでは危うく壊滅するところだった。』


闇雲に正面から切ると、あの巨岩の格好の的になってしまう。

この情報一つだけを取っても、後にこの戦いを優位に進める最大の要因となった。


蒼の公子『もう間もなくして、帝国軍大連隊と激突する。今から作戦を立案する。あまり時間がないから、手短かに、そして至急に各部隊に伝えてくれ。』


僅かな時間で、蒼の公子は指揮官として白銀の翼及び部隊長と作戦を共有する。

そうして全軍に行き渡らせて程なくして、【ヴィシュヌ平原】で帝国軍と相対した。

最前線に立つ蒼の公子と緋色の少女は、遠くに陣取る強敵【虚空の探求者】の姿を捉える。

その手前には、精鋭とも思わしき部隊が配置されている。

会敵こそ果たしたが、敵は動かない。

こちらの出方を伺っているのか。

ならばと戦端の火蓋を、蒼の公子自らが切って落とす。


蒼の公子「この平原を…越える!!作戦開始!!騎馬隊、右翼と左翼に展開!!」


号令と共に、アリエル連合軍が勇ましく雄叫びを上げウルノ帝国軍大連隊に突撃する。

手筈通り、両端に配置したキルリス・イリアス両部族を中心に構成された騎馬隊から攻めていく。

読み通りに、敵が魔法主体で攻めてくるのならば中央での戦闘は避けるべきだ。

正面を切るよりも、被害は大幅に避けられるはずだからである。


虚空「来るか…しかし、機動力に優れる隊を左右に展開するとは、こちらの狙いに気付いたというのか?やはりあの男、侮れん。だが…」


両翼から攻めてくる連合軍の騎馬隊は、そのまま帝国の小隊が連隊を組んで迎撃する。

【虚空の探求者】は残った中央の連合軍に視線を移す。

その表情は、多少の計画のズレがあったにせよ不敵なままだった。


虚空「読みは良い。しかしそれなら、お前達も小隊毎にばらけるべきだったのだ。」


言うや否や、【虚空の探求者】が奇異な紋様の巨大な魔法陣を地面に描き出した。

大型魔法であるがために彼を以てしても時間を要する。

しかしその威力は、開戦直後に起動するにはあまりにも絶大なものであると既に物語っていた。


虚空「飛来せし流星の驟雨…【メテオスウォーム】!!」


詠唱と共に、足元の魔法陣が妖しく輝く。

この魔法は発動者の手元や足元から繰り出されるのではない。

アリエル連合軍の中央の部隊を照準に、上空から無数の隕石が降り注ぐ。


ナモ「そんな…!?いくらなんでも滅茶苦茶過ぎる…!!」

チャルデット「いやいや待て待て待て…!?こんなの反則だろ…!?」

ダノワ「まずいぞ、ここにいたら直撃する…!!」


味方に動揺が走る。

蒼の公子は敵の作戦を今理解した。

連合軍を中央に引き寄せたところを、この強大な魔法で一掃する。

中央軍が動かない場合、その頭上から落とせば良い。

彼の取った、両翼から攻める作戦は果たして正解だったのか。

今はそれよりも、【虚空の探求者】の罠を最小限に抑えるためにも取るべき行動を指示することこそが先決だ。


蒼の公子「全軍、突撃!!なるべく散らばるんだ!!岩の落下地点に注意を向けつつ、敵の中央を切り開く!!」


陣地を捨て、とにかく巨岩の雨の被害を抑える。

これも間違ってはいない。

だがそこを、待ち構えたとばかりに中央の帝国軍の魔法の格好の的となる。

結局は【虚空の探求者】の【メテオスウォーム】が将兵の汎用魔法に差し代わっただけになり、帝国の最初の思惑通りの作戦に引き摺られてしまう。


蒼の公子(ここまでは見抜けなかった…まさか、正面からではなく上空からの巨岩の雨で攻撃するとは…!)


普段は表情を変えない蒼の公子にも、流石に陰りが見てとれた。

情報が一番不足していた相手だっただけに悔やまれる。

考えてみれば、【ファルタザードの戦い】でも白銀の翼を分断したのも、【虚空の探求者】の落とした一つの巨岩であった。

既に戦場へと降り注いでいる。

その殆どは先程まで構えていた陣営に落ちているが、逃げ遅れた味方も少なくない。

そして正面からは、帝国軍の魔法が待ち構えている。


オルランド「しっかりしろ!!」

蒼の公子「!!」


その機敏な変化を見逃さないのが戦友というもの。

隕石の雨が降り注ぎ阿鼻叫喚が轟く中、近くにいたオルランドが叱咤する。

既に蒼の公子の指示が行き渡っている中、ここで立ち止まっているわけにもいかない。


オルランド「ここは敵地なんだぞ!敵が有利な地形で陣を構えるのは当然だろう!?」

蒼の公子「…!」


オルランドの激励が、脳内に響く。

もっと良い作戦があったのではなかったのか。

今こうしていても巨岩の雨に押し潰され消滅する声が聞こえてくる。

過ぎた後悔ばかりが頭の中を占めていたが、他にどんな手が打てたのか。


緋色の少女「他に作戦はなかった…」

蒼の公子・オルランド「「…」」


すぐそこで蒼の公子の身を案じていた緋色の少女が呟く。

慰めではない。

自分も頭を捻り出したし、その上でレティシア達の考案した作戦に乗っかったし、その先を見切れなかった。

さらにオルランドの言うように、ここは敵地である。

なら、今はできることをするしかないのだ。


緋色の少女「モージさん、お願いします。」

モージ「うむ?」


一度後退し戦況を見据えていたモージに、緋色の少女はある依頼をする。

内容が内容だけに彼は少し間を置くも、快諾してくれた。

それはモージにできて、彼女にできないこと。

すぐさま準備に取り掛かる。


緋色の少女(この戦況を覆す…!)

モージ「英傑の御影となれ!」

緋色の少女「火の化身の加護!」

緋色の少女・モージ「「【リインフォース】!!」」


アリエル王国でも指折りの補助魔法の使い手でもあるモージをベースに、緋色の少女が膨大な火属性の魔力を付与することで効果を広範囲に広げ、なおかつ士気を高揚させる。

それまで隕石の雨に萎縮していた恐怖を、神秘の焔が打ち消す。


フォアストル(流石は___様だなぁ。さっきまでの恐怖が嘘みたいだ。)

ジラール(浮き足立ったのが嘘のようだ…これならば…!)


漲る力が戦意へと直結する。

巨岩の雨は止んだ。

強大な魔法だけに、流石に永続とまではいかないらしい。

前方からは変わらず汎用的な魔法が連合軍を襲う。

両翼では中央の隕石の雨に気を取られたせいもあり押され気味だったが、ここからは巻き返す。

緋色の少女が不意に、天空へと飛翔する。


緋色の少女「私こそは、アリエルに仕えるフィーニクス家の子女、___・ルジュ・フィーニクス!!帝国軍よ、私が相手です!!」


この大平原の中だった一人の声なんて掻き消されそうなものだが、不思議と響く感じがする。

空中で滞空する、敵味方問わず神々しさすら覚えるその姿に、全軍が注目する。


緋色の少女「灰と消えたい人から、かかってきなさい!!」


凛とした名乗りと共に、緋色の少女が滑空し敵陣へと突っ込んでいく。

当然これまでの戦いで名を上げた、敵軍の実質ナンバー2と謳われる程の要警戒人物を前に、帝国軍も黙ってはいない。

中央の部隊は魔道士で固めていたため、集中砲火を浴びせる。

立て続けに命中…その筈だった。


帝国兵1「向かってくるぞ!!」

帝国兵2「傷一つない…!?」

緋色の少女「はぁぁぁ!!」


敵陣の真ん中で、緋色の少女が剣を手に次々と斬り伏せていく。

殆どが魔道士で構成されていたのが災いして、接近戦に持ち込むと陣形が大きく崩れ始めた。

中央の部隊から浴びせられる魔法のせいで進軍を阻まれていた局面を、彼女が変えたのだ。


レティシア「凄い…」

フロリマール「感心している場合じゃないですよ、レティシア様!早く助けなきゃ!」

蒼の公子「いや、待ってくれ。」

フロリマール「!?」


レティシアとフロリマールが加勢に向かおうとしていたところを、あろうことか蒼の公子が制止する。

もちろん、彼なりの考えがあった。


レティシア「___様!?貴方の半身が単独で戦っているんですよ!?」

蒼の公子「ああ…そうだね。」

フロリマール「!?…っ!?」


蒼の公子のあまりの妙な落ち着きに、レティシアとフロリマールも言葉を失っている。

緋色の少女を見捨てる…いや、彼に限ってそんなはずはない。

今や中央からの魔法による集中砲火が、緋色の少女の決死の単騎無双によりパタリと止み混乱している。

救出なら今が絶好の機会、しかし敵陣のど真ん中に身を投げることに変わりはない。

その状況下を、蒼の公子は忘れていない。

そんな危険な真似を2人にはさせられない。


蒼の公子(___…君は、俺なんかより…)


ここまで戦ってきて、しっかり隣でサポートしてくれて、強大な力を身に付けて…そんなことはとっくにわかっている。

それよりも前の再会直後の決闘では、蒼の公子が僅差で勝利を手にしたようで内心では負けた。

その後は緋色の少女と最前線で戦ってきたわけだが、ここにきて初めて気付かされたことがある。


蒼の公子(遥かに、勇敢だよ…)


もちろん軍を率いる身として、兵のことを第一に考える立場にはある。

だからこそ、緋色の少女が先行して道を作ろうとしているのだ。

それが本来どれだけ無謀であり、勇気がいることか。

今敵陣のど真ん中に突っ込めるのは…


蒼の公子「レティシア、フロリマール…いや、白銀の翼並びに中央と左右の各部隊に告げよ。両翼はそのまま交戦、俺達は上空からの巨岩に気を配りつつ、敵を正面突破する…!」


その言葉を待っていた。

初めに構えていた陣地が蹂躙された以上、中央は彼女が無双し崩れている今となっては中央へと前進しても良い頃合いだ。

あの巨岩の雨もそうそう連発できないはず。

締めに、蒼の公子が高らかに鼓舞する。


蒼の公子「いざ、進軍!!!!」

連合軍「「「「「オオオオオオオオオオッッッ!!!!」」」」」


最高潮の士気と共に、アリエル連合軍が敵の中央へと突撃する。

白銀の翼並びに味方には、正面から敵を切り崩してもらう。

そして自分は…


蒼の公子「オルランド、シャール殿、ここをお願いします。アイリ、君もな。」

オルランド「は!?…あー、なるほどな。」

シャール「ここは我らが。道中、お気を付けて。」

アイリ「!」


早々に指揮権を放棄するかのような蒼の公子の通達にオルランドは奇声を上げるも、彼の向ける視線の先の正体に気付きシャール共々承諾する。

アイリも、逆に任せたと言わんばかりの表情を向け、持ち場へと急ぐ。

頼もしい仲間に見送られた蒼の公子は、すぐさま行動に移す。


蒼の公子「水龍の咆哮、【アクアドラゴン】!!」


水状の竜を具現化させ、敵を呑み込む…かと思いきや、術者である蒼の公子そのものがその竜の背中に乗るとんでもない離れ技を見せ、遠方で孤軍奮闘する最大の理解者の元へと急ぐ。

瞬く間に到着し、着床と共に凄まじい水飛沫が上がる。


帝国軍1「くっ、何者だ!?」

帝国軍2「敵の増援です!!しかも、単騎…!?」

帝国軍3「れ、連合の総大将だーーー!!」


その着地の衝撃に、帝国軍だけでなく緋色の少女からも注意が向けられた。

舞い上がった水飛沫と土埃が晴れたそこには、全てを投げ打ってでも守るべき人が、佇んでいた。


緋色の少女「___さん!?ここは最前線です!貴方に何かあっては…!」

蒼の公子「最前線、ね…その最前線に、単独で切り込むよう指示した覚えはないよ。」

緋色の少女「っ…ですが!」


緋色の少女に追い付き、無事を確認し、なおも敵を斬り伏せていく。

その危機迫る剣捌きで、次々と包囲を崩していく。

そして背中越しの彼から雰囲気で伝わるが、蒼の公子は憤っていた。


蒼の公子「この戦争、俺達は常に共に戦い、今日まで生きてきた。一番危険が伴う最前線での戦いばかりだったけど、君が隣にいる限り、俺達に負けはない。この先も、必ず。」

緋色の少女「…」

蒼の公子「けど、独断で俺の手の届かないような先を行くことは看過できない。例え、君であってもだ。そこはもう最前線ではないから。俺が立つこの場所が、最前線だ!!」

緋色の少女「っ…ごめんなさい…!」


緋色の少女に負けず劣らずの孤軍奮闘ぶりで、その最中真剣な眼差しで蒼の公子は戒めた。

何をどうしたらこの戦況を打開できるか。

その答えを導き出し、しかし危険が伴うから単独で斬り込んだ。

何より彼は、疲れている。

負担を減らすべく、己の命を顧みない行動が逆に彼を苦しめていたと知り、涙した。


蒼の公子「けど…ありがとう。」


わかっている。

全て自分を考えたが故の行動だということを。

単身で敵陣に突っ込んだあの豪胆さは、正直目を奪われもした。

事実、攻めあぐねていた中央の攻略にも繋がった。

その糸口にもなった彼女に対する感謝も、忘れなかった。


蒼の公子「後続が正面から立ち向かっている!俺達は更にその先を行く!まだ行ける!?」

緋色の少女「…はい!!」


背中合わせに並び立つ、比翼の蒼緋。

先程まで単騎の緋色の少女にも攻めあぐねていたところに、敵陣の最高戦力までもが合わさった。

たった2人のはずが、まるで倒せる気配がしない。

浮き足だった敵はもはや敵ではなく、その華麗な連携で突き進む。

その戦況の悪化ぶりを、丘の上から傍観する【虚空の探求者】も見過ごせない段階まできていた。


虚空「虚空より襲来せし流星…【メテオストライク】!!」


流石に単発しか打てず、しかし【メテオスウォーム】より落下速度を上げて比翼の蒼緋を狙う。

多少の味方の損害も覚悟の上。

敵の最高戦力諸共この場で葬り去る。

巨岩の落下を捉えた2人は、対処に動く。


蒼の公子「清流の水刃、【アクアエッジ】!!」

緋色の少女「貫け風刃、【ウインドランス】!!」


落ちてくる岩に、鋭利な魔法で亀裂を入れる。

そして、緋色の少女が飛び上がり、蒼の公子も地上で迎撃体制を取る。


緋色の少女「___さん!!」

蒼の公子「こっちは任せて!!」


2人の持つ、燃え盛る焔と蒼く轟く水の剣が空中と地上とで待ち構える。

こういう時、身体の構造からどうしても緋色の少女の方が先行してしまうところが歯痒いが、今はもう、一人にはさせていない。


緋色の少女「やあああああっっっ!!」

蒼の公子「せええええいっっっ!!」


落ちてきた岩を、まず緋色の少女が、その後蒼の公子とが斬撃を入れ細切れにして無力化する。

落下による被害は最小限に収まり、もはや隕石では彼らの障害には足り得ないと、【虚空の探求者】は身を以て知る。


帝国兵4「岩が、爆散…!?」

虚空「やりおるわ…!」


隕石如きでは比翼の蒼緋には効き目がない。

ならば、後方の中央の部隊へと照準を変えようと視線を移すも、既に2人が近くまで迫っている。

あまりの前線の崩壊に、楔を打ち込もうと進軍を阻む影が一つ。


??「この先は行かせん!!」

緋色の少女「!?」

蒼の公子「【烈風の神槍】…!」


一本の風の槍が、地面に突き刺さる。

【烈風の神槍】。

負傷で出撃できない【樹海の番人】と【時の魔女】に代わり、【虚空の探求者】の副官として配備された【七星】の一角が、2人の前に現れた。


蒼の公子「望むところだ!!」


【烈風の神槍】との再戦。

【ヴィシュヌの会戦】は、一つの山場を迎える。

・白銀の翼

緋色の少女…戦乙女 Lv45+

蒼の公子…ノーブルロード Lv45+

アイリ…上忍 Lv36

ユーリ…勇者 Lv36

レティシア…ミスティックナイト Lv40

オルランド…ソードマスター Lv40

オリヴェイラ…グレートナイト Lv39

フォアストル…スナイパー Lv38

モージ…ビショップ Lv39

シャール…パラディン Lv40

テュルバー…ウォーリアー Lv39

チャルデット…遊牧騎士 Lv38

ダノワ…槍戦将 Lv38

ジラール…ドラゴンマスター Lv39

ライノルト…賢者 Lv39

サロモン…ソーサラー Lv39

フロリマール…ホーリーナイト Lv36

ナモ…ファルコンナイト Lv35


・七星

【虚空の探求者】…ソーサラー Lv48

【烈風の神槍】…槍戦将 Lv44

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