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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ただの物語、時々新作

ただの日常、特別なご飯

作者: morigan

この物語は令和6年能登半島地震を基にしております。なるべく表現は軽めにしておりますが、気分を害される方や見たくない方はすぐに引き返して下さい。


登場人物

・楠結花:今作では主人公。石川県の金沢出身で、能登半島には親戚や友人がいるらしかったが、お察しください。

・倉田真音:今作では一番影の薄いキャラ。新潟県の某所出身で、実は友人が被災したらしい。

・能登路縁:今作の裏主人公。石川県の七尾出身で、この震災で親族や友人をなくした。


「どうしましょうか…正月からこの騒ぎ…いてもたってもいられませんわ!」


 転生したはずの天使、楠結花はひどく衝撃を受けていた。それもそのはず、生まれ故郷の石川県で正月の午後から最大震度7の地震があったというニュースを見れば、当然だろう。しかし、この世界に石川はおろか北陸三県の出身者は未だ見たことがない。しかし、なぜか家のチャイムが鳴り、扉を開けると声がした。


「ねぇ、結花さんいる?私、真音だけど。」


 来たのは隣のアパートに住む吸血鬼、倉田真音だ。そういえば彼女は新潟県の某所出身だそうだ。さらに後ろにもう一人…人なのかわからない人がいた。


「お初にお目にかかります。私能登路縁と申します。どうぞお好きに呼んでください。」


 能登路縁…彼女はどこかの神社の狛犬だ。彼女は幼いころに引っ越して以来転生するまで七尾市に住んでいたそうだ。彼女は地元を救いたいからまずは魔王様に許可をもらいに行くそうだ。


「いや許可なんていらないですわ。もう取りましたもの。」


 今の時代はインターネットで審査ができる。そして3人で能登半島に行くことになった。転生して最初に着いたのは輪島市の朝市…があるはずの場所だった。


「本当に燃えてしまったのですね。」

「まだ…捜索が…」

「私たちは…なぜ救えると思ったのでしょうか。」

「縁さん、まだそれを言うのは早いですわ。次の場所に行きましょう。」


 今回の旅行では、魔王様が瞬間移動ができるように手配しておいたそうだ。審査の結果のメールには、このようなことが書いてあった。


 “…まさか被災地に行くとは…まだ被災したばかりだし、瞬間移動システムを無料でつけておいたぞ。それと、もし無理だと思ったら、旅の途中でもこっちに帰ってきなさい。いつでもこっちで待ってるから”


 次に来たのは七尾市の中心街。縁の青春がすべてここにある…しかし建物は崩れ、鉄路は断たれた。さらに追い打ちをかけるように…縁の両親が…


「…私の全てが…亡くなった…」

「そんな…もう戻ってもいいよね?」

「…気持ちは心中お察し致しますわ…最後に、わたくしはあの場所に行きますわ。二人は戻っても大丈夫ですわ。」


 魔王様に別々で帰っていいかを尋ねた。すぐに返信があった。魔王はその提案に許可を出した。真音と縁は戻ったが、結花は最後にある場所に行った。


「見附島…変わってしまいましたわね…昔は結構立派だったのに…色々あってこんななってしまって…この地震では多くの方が被災されたのでしょう…一日も早い復興を祈ります。」


 静かに祈ると、目を開ければ元の世界にいた。ありのままを見てしまった三人はしばらく魔王様直々にカウンセリングをしたという。

ご覧いただきありがとうございました。能登半島へは以前から行きたかった場所だったので、この地震には衝撃を受けた。住んでいる場所もこの地震では震度3を観測していることからも、震度7は想像できない。


今回はかなり推測で書いてしまった部分があります。しかし、僕ができることは募金以外だとこれしかないと思い書かせていただきました。

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