クソッタレな人生
私ナターシャはザイール帝国のルートリア男爵の次女として産まれ、裕福ではないが両親に愛されて育った
私の人生が壊れたのは10歳の時。
治癒魔法が使えることが判明したため。
あれよあれよといううちに神殿に囲まれた。
神殿では粗末な食事でひたすら治癒魔法を使い、貴族に会うときだけ着飾って対応する。
信者や参拝者からはお金を取り、私には神に仕えるのだからと無料で奉仕させられる。
清貧たれ!と私に言うが
なのに神官たちのなんとも肥え太ったこと!
宝飾で見を飾り清貧とは間逆なのだ
自分たちは贅沢三昧。
奴隷のような生活に疲れ果てた頃に莫大なお布施と引き換えに侯爵家に引き取られた。
侯爵家に元男爵の女が来たことを気に食わない公爵夫人と息子達。
金を回収しようとここでも魔力切れをおこすまで治癒魔法を使わされた。
侯爵家は高位貴族からたくさんのお金をもらい私に治癒させた。私は掘っ立て小屋に粗末な食事。金で買われた奴隷なのだと絶望した。
侯爵家の次男が気持ち悪い目つきで見てくるのでわざと汚い格好をしてやり過ごすことにしたが、その分体罰が増えた。気に食わないとムチで打ってくるのだ。
侯爵家の面々に育ちが悪いと散々嫌味を言われた
魔力が切れると部屋に投げ入れられ放置された、幸い粗末だが食事に困ることはなかったが。
家族に会いたい。
こんなことなら治癒魔法なんていらなかった。
私は素朴なルートリア領で家族と過ごしたかった。
何年か侯爵家で過ごしたが酷使されたので治癒魔法の力は弱くなって体調も崩しがちになった
侯爵は汚いものを見るような目で私を見て
「金も回収したし貴族に恩もうった。もう用無しだ。次は冒険者ギルドで働くがいい」
汚い女が出ていってせいせいする。
下等生物、役立たず、死ね、二度と顔を見せるな
散々言われたあとギルドに引き取られた。
「汚い女だな、高い金払って引き取ったんだからしっかり働けよ」
怖い顔をした男にいきなり凄まれた
神殿の奴隷から侯爵家の奴隷になり次は冒険者ギルドの奴隷になったのだと理解した。
そしていま、恐ろしい殺戮者の隣りにいる
殺戮者はこの冒険者ギルドの冒険者すべての命を討伐依頼してきたのだ。
そして声をかけた冒険者が潰れて死んだ
次の瞬間ギルドにいた冒険者が圧縮されて死んだ。
私は恐ろしさのあまり震えながら緊急スイッチを押した。
2階にいた高位ランクのメンバーとギルド長が降りてきたがギルド長以外殺された。ギルド長も腕と脚を潰され這いつくばった。
そして殺戮者はギルドに入ってくる冒険者を殺し続けた
不意に殺戮者が話しかけてきた。
「退屈だわ、ねぇ貴方のこと聞かせてもらえるかしら?」
「ひぃ!」
変な声が出てしまった。そして涙が溢れた
なんで?なんで?
私が何をしたっていうの!
家族と幸せに暮らしたかっただけなのに!
治癒魔法のせいで奴隷のような人生を送り
そして今から殺戮者に殺される!神なんていないわ!
ずっと人に搾取される人生だった。クソったれな人生。
神殿も貴族も冒険者ギルドも!
次に生まれ変わったら復讐してやる!
そう思うと少し冷静になれた。どうせ何をやっても死ぬのだ
そして今までの人生を語った。奴隷になって初めてまともに話を聞いてもらった気がする
殺戮者は話を聞きながらもギルドにやってきた冒険者を殺していく
「そう、治癒師だったのね」
殺戮者はそうつぶやいた。
「私の人生はここまで、生きていてもいいことないしここで死んでも後悔もないわ」
そう、搾取されるだけの人生だなら生まれ変わって幸せになるか復讐しよう
「貴女名前は?手を出して」
「ナターシャ、ナターシャ・ルートリアよ。」
誰も呼んでくれなくなった名前。お父さんとお母さんがつけてくれた大切な名前。
そう、いい名前ね
そう言って両手を握る殺戮者。
そして殺戮者から魔力が流れてきて体の中を魔力が満たしていく
少し驚いたがどうせ死ぬんだからどうでもいいわ
「私はマリーゴールド・エリンシュタインって言うの。」
殺戮者はマリーゴールドというらしい。
「貴女の魔力をいじったわ、治癒魔法も以前のように使えると思うわ。それと水属性もあったので使えるようにしといたわ」




