表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/31

王城にて

幾日か経ち、エリンシュタイン公爵家の後継について話があると王はエリンシュタイン家、その家門、高位貴族を呼び出した。



王城の謁見の間にて


「グリーズよ、マリーゴールドも行方不明になりエリンシュタイン家の後継ををどうするつもりだ?」



「陛下、エリンシュタイン家はギルガルド公爵家の次男ラモン様に継いでもらうつもりです。これは我が家門の総意でございます」


グリーズが平伏する


「ふむ、家門の総意というのか、だがエリンシュタイン家の血が薄すぎよう。それはどうする?」


そういう王に


「恐れながら、私はラモン・ギルガルドと申します。血の方は王家からシャーロット王女が嫁いできていただければ解決するかと思います」


ビキ!


空気が凍った。


ランティス王の表情が消えた



「私は優秀なので、エリンシュタイン家をますます反映されせることでしょう。」



空気の読めないラモン



「ほうほう、その方に王家から嫁を出せというのか?その方、ラモンと申したな、優秀とは?学院から優秀者の報告はあるがラモン・ギルガルドの名は見たことないのだが」



ランティス王が静かな怒りを込めてラモンを見る



「勉学では測れない方面で優秀だと自負しております」


王はもうラモンを見ない


「ギルガルド侯爵、公爵家を継げるほどこいつは優秀なのか?」


ギルガルド侯爵はバツが悪そうに


「王女殿下と共になら」



「そもそもマリーゴールドは行方不明のままこのようなことをするとは」



王が苦虫を噛み潰したような顔をするが一息ついて皆の方を見て



「グリーズ、ラモン、二人には死罪を言い渡す」



「え?」


「な??」


「横暴です!我等が何をしたと!」


グリーズが叫ぶ



「闇の亡霊」


王妃が冷たい顔をしながら


「一週間前の夕刻、闇の亡霊、これは何かしら?」


そう言って王妃が取り出したのはマリーゴールドの殺害依頼書


「グリーズ、貴方の印も押してあるわ、なにか言い訳はあるの?」


「それは!私を嵌めるための捏造です!」



「グリーズ、貴方本当に馬鹿ね、前から馬鹿だと思ってたけど、どうしょうもないくらい馬鹿」 


「いくら王妃様といえど口が過ぎます!」


グリーズを憐れみの目で見た王妃は


「入りなさい」



そう言うとスッと人が現れた



「闇ギルドの頭目よ」


グリーズが目をみはるが慌てて叫ぶ


「そのような犯罪者がなぜここに!」


「あらあら、そんなに慌てなくても、なにか後ろ暗いことあるのかしら?」


王妃は嬲るように微笑む



「さぁ、マスクを取って頂戴」



闇ギルドの頭目はマスクを取ると



「マリーゴールド!!」


グリーズが驚愕する


「グリーズ、お前はマリーゴールドの殺害依頼を本人にしていたのよ。父親から殺害依頼されたと知った娘はどれほど傷ついたことか、お前は人でなしだわ!」



「マリーゴールドが私を陥れたのです!私を恨んで!このような書類まで用意するなんて!」



「黙れ!!!」


見苦しく言い訳するグリーズを一喝した王妃は


バタフライマスクを取り出した。


あれは?まさか!



「あっぁあ」


グリーズが呻きながら膝をつく


「あの場に私もいたのよ、こんな男が貴族とは!毒杯でなく公開処刑にしなさい!そして、ラモンとやら、お前もマリーゴールド殺害依頼してたのね、罪状は公爵令嬢を殺害し自分が公爵家を継ぐ、公爵家の乗っ取り、見苦しい言い訳をするなら毒杯でなくお前も公開処刑よ!!」


ラモンは真っ青になり震えている


「ギルガルド侯爵も関与しているだろう、取り調べの上関わっているなら家は取り潰しだ、死罪にせよリリーナ婦人は死罪と言いたいがマリーゴールドと、リリーシャから減刑してほしいとのことだから、北の修道院へ、そこで問題を起こせば強制労働とする」


ランティス王が告げると、グリーズ、リリーナ、ラモン、ギルガルド公爵が衛兵に引きずられていった。


「私が公爵家を継いでよろしいでしょうか?」


マリーゴールドが言うと


「正統な公爵家の令嬢だ、もちろんそなたが継ぐがいい」


ランティス王が告げる



「陛下ありがとうございます。では公爵となっての初めての命です、我が家門は解体します。」


エリンシュタイン家の家門達は


「なぜそのようなことを!これからエリンシュタイン家をもり立てていきますのに!」


「横暴だ!」


「主家が危なくなったときに助けるどころか寝首をかくような家門などいりますか?」


そう言ってマリーゴールドは高位貴族を見る


「いらんな」「いらん」「不用だな」



「家門なくしてエリンシュタイン家も立ち行かないのでは・・・」


それでもすがりついてくる



「エリンシュタイン家以外の傘下に入ればよろしいのです。入れてくれるところがあればですが」


マリーゴールドが微笑む


高位貴族達にこの失態は見られている。どこも庇護下においてくれないだろう。これから庇護なく生きていかなければならない。これから何をするにも高位貴族の横槍が入るだろう。そもそも家を存続できるのだろうか??


アンネマリーとルルーディアが静かに歩き出し、マリーゴールドの前に来て跪いた。


「我がノワゼット家はエリンシュタイン家の家門に入れていただきたく。」


高位貴族がざわつく


「我がユーティリス家もエリンシュタイン家の庇護を賜りたく」


マリアンヌ様、エドワード様、セフィリア様が跪く


さらに場がざわつく


社交の中心であるのに武力もあるノワゼット家、そして国の最大の戦力を有するユーティリス辺境伯家、その派閥がマリーゴールドの下につくのだ。貴族の勢力図が変わる。



「よろしいのですか?アンネ様、マリアンヌ様」


皆が頷く


「わかりました、私も家門の長としてできうる限りの庇護を与えましょう」


マリーゴールドが言うと



「もう!アンネったらずるいんだから!私もマリーと一緒にいたいのに!」


王妃が羨ましそうにアンネを見る


「何言ってるのステラはマリーを庇護するのよ」


何言ってるの?という目をしたアンネに


王妃は目を輝かせ


「確かに!マリー!私の庇護下という名目でたくさん会いましょう!」



「ステラ様・・・、ありがとうございます」



「先程の闇の亡霊といった闇ギルドはマリーゴールドによって壊滅されている今は普通のギルドとして活動している。これでこの件は終わりにしたいと思う」


ランティスがそう言うと


「お待ち下さい!」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ