リリーシャ・エリンシュタイン
最近怒涛の忙しさだったわ
過労死したくないからのんびりしたいのに。のんびりするための準備期間とはいえ忙しすぎる
でも今日はオフにしよう、何もしない。
そんな午後を過ごしていたら
「お嬢様、失礼します。実はタウンハウスの焼け跡に」
「なに?おばけでも出たの?」
めんどくさそうに答えるマリゴールド
「ここ数日リリーシャ様が、泣きながら花を添えに来ています」
「はあぁぁあああ???」
人生ででトップクラスの驚きだ。
淑女の仮面も剥がれるくらいの衝撃。
「お姉さま、なんで、こんな、お姉さま、うぅぅ、私のせいで、うぅぅぐっ、本当は仲良ぐじだがっだあぁあああ!」
「メアリー真似上手いわね・・・」
「メイドなら当然です」
メアリー何目指してるのかしら??
え?もしかしてタウンハウスに追いやることで虐げられている姉を家族から離すためにあえて悪役令嬢の役をしていた????前世の記憶で読んだ小説でよくある展開よね?
いや、リリーシャはそんな高度なことはできない。基本アホの子だ。素直というか単純というか。とにかく残念な子だ
「はぁぁ、面倒臭いけど助けるわ。メアリー、今度リリーシャが来たらここに連れてきて。」
このまま行くとリリーシャは間違いなく公爵家乗っ取りに加担したとして処刑されるだろう。
「今来られてます」
マリーゴールドはため息をついてから気合を入れた。
〜~~~~~~~~~
本当にいた。
「うぅゔぅ、お姉様ぁ。神様お願いじます。私のお姉様を返じでぇぇー。」
後ろからそっと近づき
「汝、姉の命の対価に何を捧げる?」
厳かに話してみる
「神様!お願いします!私の命を持ってってぐだざいー。でもお姉様にもう1度会いだがっだ。うぅぅう。」
「貴女の命なんていらないわ。本当に馬鹿なんだから。こっち向きなさいリリーシャ」
おずおずと振り返るリリーシャ
「お姉様!あぁ!神様が願いを叶えでぐれだの?」
鼻水まみれだわ
「さっきの会話も私よ。貴女、私の事嫌ってたのに、なんでこんなことしてるの?」
「お姉様ぁぁあーー。」
リリーシャが泣きながら抱きついてきた。
ほんと意味わかんないわ
その後メアリーと2人でリリーシャからから話を聞くと
公爵家に来るときは姉ができることがすごく嬉しかった
姉と仲良くしようと思っても母と公爵が許さなかった。
母が意地悪するよう言ってきて、嫌だったけどお姉様と話せる唯一の機会だったから嬉しかった。
公爵と母から監視がついてて怖くて何もできなかった
「監視なんてついてたの?」
メアリーに聞くと
「公爵邸に来たときすぐはついてましたね、監視と言っても変な事をしないように見張るといった感じでついていましたから、いわゆる監視とは違うと思いますけど。」
マリーゴールドはため息をつきながら
「リリーシャ、貴女今自分の状況わかってる?」
「えっ?お姉様どういうこと?」
「グリーズはもう助からない。極刑は免れないわ」
「えっ??」
「このままだと貴女もリリーナも極刑になるわ」
「なっ?なんでそんなことに??」
驚きのリリーシャ。私はそんな貴女に驚きだわ
「まずグリーズは公爵ではないの公爵代理。次の公爵は私なの。」
「えぇ??お父様は代理??」
「私が成人するまでのつなぎなの。私を屋敷に閉じ込めて出来が悪いとして次期公爵として相応しくないと皆に思わせて、爵位を空位にするのが目的なの。」
「お姉様が相応しくないとすると誰が?私??」
「リリーシャは継げないわ、だって正統な公爵家の血が一滴も入ってないもの。」
「で、ではなんのために??」
「公爵家の親戚が後を継ぐためでしょうね、グリーズはお金か地位か知らないけど約束されていると思うわ」
「それでは!お姉様はどうなるのですか??」
「手っ取り早く療養中に病状悪化のため死亡ということになるでしょうね」
「そんなひどいことを!」
「リリーシャ、大事なことを言うわ、今の貴女は公爵家乗っ取りの一味なの。」
「わたし何も知らないわ!本当なの。」
「リリーシャ、貴族が何も知らないっていうのはそれだけで罪なの。知らなければ騙され、利用され、搾取され、領民は飢えて、そして殺されるのよ」
「私はどうすれば・・・。」
「とりあえず、もう公爵家に返せないわ。仕方ないから王妃様を頼りましょう。メアリー使いを出して。」
「かしこまりましたお嬢様」
「貴女はしばらくここに住みなさい。学園も休みよ。」
メアリーが用意してるとコリンがやってきてお辞儀をし
「お嬢様、王宮よりお呼び出しが、至急王宮に来られたしとのことです。偽装された馬車が館の前に待っております」




