早速動こう
新連載です、ハッピーエンド保証します。
よろしくお願いします
朝早くに起き、廊下を掃除をしていると。
「あら、汚い使用人がいるかと思えばお姉様じゃない?」
朝から嫌味言いに来るなんて暇なんだなーと思って異母妹、リリーシャを見つめた。
「なによ!」
「いや、こんな朝早くに嫌味を言いにわざわざ来るなんて暇なんだなって思って」
「なんですって!」
「淑女たるもの大きな声だすものではありません。早くしないと学校に遅れるわよ」
「うるさいわよ!あなたなんか学校にも行けないくせに!」
「朝から何を騒いでいるの!」
そこに継母、リリーナが登場。
なんかケバケバしくて下品だなぁ
「お姉様が朝から嫌味を言うの!」
すがりつくリリーシャ。
「まぁ!なんて性格の悪い!さっさと掃除してなさい!」
なんか本当ドン引きだわ。アホと関わるのは最小限にしよう。ここを出ていくためもう少しの我慢だ。
マーガレットはその場を後にした。
〜〜~~~~~~~
うるさい妹は学校へ、継母は茶会へ行ったのでようやく行動するチャンスだ
まずは公爵邸での味方を探さなくては。
母が生きていたときからいてる侍女を味方につけるために目当ての侍女を探す。
いた!一人になるのを待ってそっと近づく
「メアリー話があるの」
メアリーが振り向いて目を見開き、そしてお辞儀をする
「マーガレットお嬢さま。」
「10分後に私の部屋に来て」
そう言って返事も聞かずに私は部屋に向かう。
〜~~~~~~~
「お嬢様話とはなんでしょうか?」
私はメアリーを見つめて
「ねぇ、メアリー私につかえない?」
「えっ?」
この屋敷は継母が実権を握っている。マーガレットに味方するとクビになるだろう
「昨日までの私とは違うの、このまま虐げられているのも飽きたのよ」
「あなたに教えてあげる。お父様は入り婿だからこの家の継承権はないの、私が成人するまでのつなぎなの。もちろん異母妹にはそもそも公爵家の血が入ってないのでこの家を継ぐことはないわ」
メアリーも貧乏男爵の長女だからそれは知っている
「そして私は私を虐げたものを許さないわ、次期公爵を侮った罪は一族郎党巻き込んで断罪する予定なの。」
考えるメアリーに
「この屋敷で私の右腕になるなら、先に報酬を渡してもいいと思っているの」
そう言って宝石を机に置く。これは私が隠し持っている数少ない宝石だ
「これを売ってお金に変えて弟さんを病院に連れていきなさい」
メアリーの顔がくしゃりと歪む、泣きそうな顔で
「お嬢様、お金で動くような侍女を信用なさるのですか?」
「ええ、お金のためにこの仕事を辞めれない貴女を見込んでよ、異母妹や継母の言うことを聞かないと紹介状もなく解雇されるものね」
メアリーは弟や妹を養うためにお金がいる、領民と共に畑を耕し、懸命に頑張るお人好しなお父さんを助けたいと思っている。
「弟さんの病状ってどんな感じなの?教えてくれたら力になれるかも」
まぁ前世の記憶でも看護師でも医者でもないのでまず役に立たないけどね
「弟は死病なのです。食欲不振、体のだるさ、最近では寝込むことも多く。動悸もおかしいみたいなんです。」
死病!!これは無理よね。
でもなんか聞いたことのある症状だわ??私は前世でブラックス職場でお酒ばかり飲んでろくに食べなかったときになった病気に似てる?
前世でも昔なら死病って聞いたことあるかも。
「弟さんの病気を見に行くわ」
立ち上がる私に
「え!今からですか??」
「期待しないで、私は医者ではないから」
「しかしリリーナ様に知れたらお嬢様が怒られてしまいます」
「貴方は私の庇護下に入って貰う予定なの、その家族はすべて私の庇護下になるのよ。救えないかもしれないけどやれることはやりたいの」
「マーガレット様!!」
「他の使用人達には重い荷物を買うから私を連れて行くと言いなさい!すぐ向かうわよ!」