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ギルドで換金しよう!

というわけで換金しにギルドにやってきた


パスカルはDランクなので手数料は30%取られることになる。



「で、なぜギルド長がここに?」



ギルド長ガラン、スキンヘッドでオーク?ってくらいでかい元伝説のS級冒険者らしい。



「黒騎士さんよぉー、強いんだってな、どれだけ強いか腕試ししてくれ」



メアリーが答える


「ご遠慮します。こちらにメリットありませんし、冒険者登録していないのであなたの言う事を聞く義務もありません」


「確かにな~、なら手数料負けてやる。25パーでどうだ?」



「ちょっと!ギルド長!」


今回の換金は莫大なお金になるから手数料もものすごい。


キラリとメアリーの目が光る



「話になりません。15パーですね」



「おいおい、俺の首が飛ぶぜー、23パーでどうだ?」



「男がみみっちいですね。17パーです」



「ギルド潰す気か?20パーこれ以上は無理だ」



「わかりました。それでやりましょう。」



うちのメアリー交渉もできるんだ。



でも私の意見きいてなくない??



メアリーは小声で


「お嬢様の見せ場楽しみにしてます」



ガランは立ち上がり



「闘技場に案内するぜ」




〜〜~~~~~



結果的に言うとギルド長は大したやつだった、


してやられたっていうのかな?



闘技場、観客いっぱいいた!!




セフィリアが最前列で手を振りながら叫ぶ!



「黒騎士様ー!私は黒騎士様に賭けましたわーー!!」




そりゃみんなみたいよね、スタンピードの魔獣8割を討伐し、オークキングを単独で討伐する謎の剣士



入場料いくら取ってるか知らないけどかなりの金額集まってるだろう。しかも賭けまでしてる。



メアリーがガランと受付けの人と話して帰ってくる。



お辞儀をしながら


「ギルド長やり手ですね。15パーで手をうちました」




マリーゴールドはメアリーに抱きつき



「メアリーもやり手よね、手数料半額じゃない!」




〜~~~~~~~~~


「みんなよく集まってくれた!!、謎の黒騎士、オークキングを単独討伐したってのは本当か??テメーら自身の目で判断しやがれ!この元S級冒険者である俺が見定めてやる!」



ガランが煽る!


「だがなぁ、本当に俺とやりあえるほどの力があるのか?俺にはお前がそんな強者には見えねーなー。だからまず力を見定めさせて貰おう。」



「A級モンスターを用意した。俺と戦う資格を見せてもらおう!なぁに、ピンチになったら俺が助けてやるぜ」



向かいの扉が開く。


ワイルドベア、ストーンゴーレム、デススライム。メイジロード。



それにキラーウルフ6体。



マリーゴールドは叫ぶ!



「メアリー!!」




メアリーが抜き身の剣を6本マリーゴールドに向かって投げる。



6本の剣はマリーゴールドの周りでくるくる回る



「ギルド長、手加減できないぞ。」


性別を誤魔化すためにカタコトで話すマリーゴールド



「魔剣アンサラー!」


ガルシア工房で作ってもらった剣。大きさは普通の剣よりも小さめだが厚みは持たせてもらっている。耐久力重視。それを重力で操る。


戦闘って魔力の使い方上手くなるよね。



「前はあんな武器なかったわ!」


セフィリアが叫ぶ!


魔剣アンサラー、もとい普通の剣は正確にキラーウルフの首を切り落とした。


メイジロードが水魔法を放つが黒騎士は空を飛ぶ


そして砕命剣で一刀両断!



デススライムは物理攻撃は効きにくい。



なら重力で押しつぶす!



デススライムがペッタンコになった



そして、最後はワイルドベア



かなり距離あるけど、試してみたい事あるんだよねー。


体当たり!これこそロマン!


目にも止まらぬ速さでワイルドベアに突っ込む



ワイルドベアは体当たりの衝撃で霧散した。



さすがガルシア工房自慢の鎧。なんともないわー。



私も壁にめり込んだけど大丈夫。




観客は呆然としている。



呆けていた観客が我に返り叫ぶ!




「「「うぉおおおおーーーー!!!」」」



ガランは呆然とする。予想以上だ。



俺、今からこれと戦うの??



「ギルド長いざ勝負。手加減はできない。死んでも恨むな」


性別バレしないようちょっとカタコトのマリーゴールド。



「ふむ、流石だな。だが知能ある人間相手に魔獣と同じ戦いが通用すると思うなよ」



ガランも闘技場に降り立つ。




黒騎士はアンサラーと砕命剣を地面に置いた。



そしてガランに殴りかかった!


ガランは激昂する!



「舐めるな!」



そこでガランの意識は途切れた。




〜~~~~~~~



ガランが意識を取り戻したのはベッドの上だった。



「治癒魔法師がいて良かったですよね。」



一撃でやられたのか。



「ざまぁねぇな、油断してないつもりだが相手にならなかったか。無様晒してギルド長なんてやってられねぇな」



「ギルド長。あの後なんですが、黒騎士様は・・・。」



ギルド長が気を失った後


「ギルド長ガランは強い。私が手加減できないほどの男だ。先程の私の戦いを見ても挑む勇気。まさにギルド長にふさわしいと思わないか?ギルド長を弱いとか言うやつがいれば今ここで私が相手になろう!さあ!何人でもいいかかってこい!!」


マリーゴールドがそう叫ぶと



「その通り!私も手加減なしの黒騎士様とは戦う勇気はありませんわ!辺境伯家でも黒騎士様に敵うものはいないと思います。黒騎士様を見極めるため死をも恐れぬ勇気。まことに流石はギルド長ですわ!」



セフィリアも叫ぶと



観客から盛大な拍手とギルド長を称える声が上がった。



「ギルド長の男気見せてもらったぜ!」


「立ち向かうだけですごいよな!」



ギルド長が担架で運ばれるあいだ拍手は鳴り止まなかった。




その後


受付嬢が黒騎士のところにやってきてお辞儀をしながら契約書を渡してきた。



内容は


黒騎士を冒険者ランクSSと認定する


討伐依頼の強制参加は免除。


素材の買い取り手数料10%


連絡先だけ教えてくれれば能力や個人情報の詮索、開示はしない。


SSランクが存在するだけで抑止力になるから冒険者達のためにも受けてくれるとありがたい。


できの悪いや奴らもいるがお前さんがいてくれたら死なずにすむ命もあたくさんあるだろう、皆の仲間になってくれねーか?


そう添えられていた。


「やっぱりギルド長にしてやられたね、自分の敗戦も利用するんだから。」



そしてこのギルドに初めてSSランク冒険者が誕生したのだった。








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