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ネコと僕

作者: 平凡太郎

人は何のために生きるのだろう

毎日会社に行き、やりたくないもない労働をし帰ってくる。それの繰り返し。嫌になってくる。そんな事を考えながら帰路につく。

いつも通る道、いつもの変わらない風景、デイサービス施設の駐車場、舗装をされておらず砂利道。何台が車が停まっている。

その側に一匹のネコ。時々ネコがいるなーと思ってはいたが今日もいる。こちらを見つめるネコ、こちらもネコを見つめる。まるでドラマに出てくる恋人達のように……

そんな時間が数秒あったのち、

「ニャー」

という鳴き声と共に一匹が近づいてきた。サバトラ?とかいう柄だろうか、エサでもねだっているのか?ただ都合良くネコのエサなど持ち合わせてはいない。

とりあえずしゃがんでネコを見つめる、するとネコは体をこちらにスリスリ、マーキングだろうか?こうすればエサを貰えると思っているのだろうか?すまんな、何も持ち合わせてはいないんだ。

ふとネコを見ると左耳の上部が三角に切り取られている。確かこれは左だから……避妊手術をしたという証。つまりこのネコはメス。ということは野良ではなく誰かに飼われているのか?

ネコを撫でながら、こんな思いが頭によぎった

このネコはもう子供を作れない。生物として種を残すという本能的なことができない。ただ間違いなく生きている。ネコという人生を謳歌している、いやネコ生を、ネコ生ってなんだ!?

こんな小さな体でも懸命に『生きる』という行動をしている。


勝手ながら、このネコから『生きる』というメッセージを受け取った。生きる意味など深く考えなくていいんだ、など目の前のコトに懸命になるんだ


ネコ先生ありがとう。



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