双子が忌避される世界に、聖職者の家系に双子の片割れとして生まれてしまった。虐げられる未来しか見えないけど、妹を守るために頑張ります。
学校帰り、クラスメイトの女の子と一緒に帰っていた時のことだった。
突然、女の子が俺の手を引っ張り、横断歩道へ投げ捨てようとしてきた。
反射的に俺はその手を振りほどき、殺す気か!と叫ぼうとした。
次の瞬間、トラックが俺に向かって突っ込んできた。
女の子は俺を助けようとしてくれていたのだ。
そう気づいた時にはもう遅い。
サイレンの音が聞こえる。
俺の意識はそこで途絶えた。
誰かが俺の名前を読んでいる気がする。
ーーーーーーさん。ーーーーーー兄さん。
じゃなかった。誰かが俺を兄さんと呼んでいる。俺は一人っ子なんだが、、、。
そう思いながら目を開く。意識が浮上した。
「起きて、兄さん。」
そこには、金髪碧眼の超絶可愛い美少女がいた。
俺は、その美少女に膝枕されている所だった。
ちなみに寝ているところがござの上だったせいか、身体中がすごく痛い。
ていうか、ここどこだ?俺は確かトラックに轢かれて死んだはずでは?
「どちら様ですか?ここはどこ?」
とにかくびっくりして現状確認のため、美少女に尋ねる。
「兄さん、私のこと思い出せないの?」
美少女は今にも涙を流さんとばかりに目をウルウルさせてしまっていた。
とその目を見た瞬間。頭の中にどっと記憶が押し寄せてきた。
金髪碧眼の美少女の名前は、アン・クラーク。俺の可愛い妹だ。
俺の名前は、ルイ・クラーク。今年6歳の金髪碧眼のナイスガイだ。
思い出した瞬間は頭痛くなったりするというのがセオリーだけど、
俺の体感では、ど忘れしていた事を思い出した瞬間の感覚が一番近い。
「アン、大丈夫。頭殴られて前後不覚になってたみたいだ。」
心配ないアピールとして片手を振りながらそう答える。
「良かった。ジョナソンにこっぴどくやられていたから、無事で安心したよ」
アンはウルウルさせていた瞳をキラキラさせてそう答えた。というか、俺の妹メチャクチャ可愛い。
初めて短編書こうと思ったんですけど、難しかったです。(小並感)
もしよろしければ、アドバイスをくださると嬉しいです。