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クリスマス特別編④ 【#しなクリボイス】みっか組とクリスマスー!【#みっか組/ボイス販促】

クリスマス編の締めです。

「「「メリークリスマース!」」」


 フィーナ、ベル、京での豪華なクリスマスコラボが始まったよん!

 声を揃えてのご挨拶である。


 背景はきっちりクリスマス仕様となっていて、さながら女子クリスマス会の様相を呈している。


『うぉぉぉ』

『始まったな、俺たちのクリスマス』

『寝るまでがクリスマスなんだよなぁ!!』

『どんだけ起きてんだ寝ろwwww』

【¥500 クリスマス!】


 本日もたくさんの人が見に来てくれて、テンション上がるわ! くーりすーますが今年もやってーくるー!


「みんなクリスマスなのに、よくぞ来てくれたね! みんな大好き、フィーナ・アストライアだよー!」


「『しなぷす』所属、バーチャルライバーの伊勢京やで。よろしく」


「メリークリスマス、ベル・イエリスですわ。今日は私が進行していきますわね。どうぞごゆっくりお楽しみください」


『おいフィーナ、言っていいことと悪いことがあるんだぞ!!』

【¥1,000 血涙】

『いいんだよ、俺たちのクリスマスはここで!』

『ベルの進行、従者としてはたまりませんなぁ!』


 高価な血涙流しとる人、大丈夫か!?

 それは置いといて、今回の司会はベルさんである! オバンです!


「今回はベルさんに色々お願いしてたからね、最後まで全うしてもらおうかと!」


「本当はフィーナに司会を丸投げしようかと思っていたんですけれど、ゴリ押しされてしまって」


 え、ちょっと待ってよ! そんな魂胆だったの!? 袖を置き去りにしてシンガーソングドリーマーになるつもりかい!?


「いやいや……ベルさんがやりたいって言ってましたー! 私からおすすめしたわけじゃないですー!」


「いや、フィーナやん言い出したの。『ベルさんが司会した方が、絶対良いって!』って言ってたやん」


「いやー、ソウダッタカナー? あれれー?」


 およよよー、はわわわー?

 デバフかけちゃうもんねぇ!


『誤魔化し方下手くそなんよw』

『相変わらずで何よりw』


 私の作戦は、あんまり効果なかったみたい。どりぁぁぁぁ!


「うるさいなー! はいはい、それじゃ、進行お願いしまーす! 私は()()ライバーだからね!」


「それを言うなら()()やろ」


「……そうともゆー!」


『そうとしか言わないねぇ』

『苦し紛れww』

【¥517 草】


 うっかりしちゃっただけじゃん!! 見逃してよ!! 台パンするぞ!? ドコドコ・ヤッタゼ!


「はいはい、それでは私が進行しますからね。事前にクリスマスボイスについてのましゅまろ、質問などを受け取っておりますので、これを見ながら答えてもらいます」


「りょーかい!」


「わかった」


 ベルさんの説明に、私と京ちゃんは相槌を打つ。


「では、まず最初のましゅまろからいきますわ」


 と、ベルさんは画面に送られてきたましゅまろを貼り付ける。


《みっか組の皆様、こんばんは! 今回、クリスマスボイスを販売するということで、楽しみにしております。今回、このボイスを販売することになった経緯を教えていただきたく思います。無論、私は買いました!》


「買ってくれたんな。ありがたいけど、恥ずかしい気もしてくるな」


「そうだねぇ、私も流石に恥ずかしかったー」


 さしもの私でもボイスを収録するのは、恥ずかしい気持ちがあったよね! なんか私が言わなそうな言葉とかもあり、フィーナってこうなんかなぁってのがあったし!


「フィーナは結構ノリノリじゃなかったですか?」


「いやいや、これでも相当照れたんだが!?」


『照れフィーナ』

『フィーナが照れておる。かわいいのぉ』

【¥5,000 無論、私も買った】


 ボイス代が500円なんだけど、その10倍のスパチャはすごいね! 10個買えますけど、他のライバーさんのボイスもいかがでしょうかー! EXボイスもあるよ!


 と脳内で宣伝しまくっていると、ベルさんが質問についての回答を話し始めている。


「経緯とのことですけれど、私はフィーナ経由でお話をもらったので、フィーナから教えてもらってもいいですか?」


 うおっ、私に話が回ってきた。

 えと、えと、はーい。両手を天に掲げて、ギャ◯ビーごっこしまーす! あなたたちっ!


「えーっと、まずはあれだね。クリスマスボイスの主催であるノエル先輩から、私のところにお話が来たところからだ!」


『あー、ノエルうっかり事件ね』

『あれは楽しい事件だったね……』

『しょうがないよ、いつものことさ』


 ノエル先輩のは事件ってよりは、事故……いや、そんなでもなくない? うっかりノエルさんだからね! blossom fairlyだからね!


「あのー、あれだから! そこがノエル先輩のいいところだから! でね、たぶんマネージャーさんにはお話を通してあったんだと思うんだけど、その後連絡があってね。『クリスマスボイス出してください』って、圧力たっぷりに言われたんだよね」


「あー言いそうやね」


「そうですか? 優しい方だと思いますけど」


「優しいけどね、でも笑顔で押し切られる感じよ! 逆らえない身体になってる気がする……」


 ぶるり。このまま改造されて、バッタみたいな跳躍力を手に入れてしまうんだ……イーッ!


『どんな身体にされたんですかねぇ』

『しっかり躾けられてて草』

『なかなかのやり手ですね』

【¥200 kwsk】


 あーん、いやーん、うふーん!

 ギュッと身体を抱いて、身体を揺らす。これで私もセンシティブ!


 ……無理ですな。異界の扉開けないわ。契約者になれないわ。あーい! おじゃー!


「くねくねすな。気持ち悪い」


「ストレートに言われると傷付きますね!?」


 しかもなんでクネクネしてるのバレた!? 身体を横に揺らしてただけじゃん! どこかで見てる? ゴースティングされてる!? たわけが!


「はいはい、それでフィーナがボイスを出すことになったんですけれど、その後で私達にもお話が回ってきたんですわよね?」


 ゴリゴリスルーされたんだけど、これ以上は対象年齢的にアウトなんで、しゃーなし! 紅姫先生にはなれないのよ!


「そーだね、2人のリスナーもボイス聞きたいかなーって思って」


「本音は?」


 ベルさんが聞いてくるので、私は全身全霊で答える。


「どうせなら巻き込んでやろうと思いまして!」


「素直やなぁ」


『巻き込んだんだww』

『いいぞ、その調子!』

 ◇ノエル:『ノエもありがたかったのです!』

『ノエル!?』

『主催がきたぞ!?』


「あ、ノエル先輩! ようこそおいでくださいました! うぇーい!」


 でませいでませい! テンションも上がって、体育会系のノリを披露してしまう。


「うぇーいて……」


「さすがフィーナ、陽キャですわね」


『パリピなんよね』

『コミュ力高いんよなフィナ男』

『男!?』


「いやーそれほどでもー、あるけど!」


 コミュ力はそれなりだけど、陽キャではないです! 陰の王者だからね! そこんとこ、よろしくぅ!


「少しは謙遜せい!」


「はい、そんなわけで次のましゅまろに行きたいと思いますわ」


 なんなんだぁ、いまのはぁ? すごくスルーされてるんだけど、ベルさんがそのスキル身につけたら、手に負えないんよね。そんな子に育てた覚えはありません!


『ぶち切って草』

『褒めてるけど、褒めてないんよなぁ(?)』

『グダリそうだから、その切りはナイス』


《今回、それぞれのボイスはどんな内容なのでしょうか? ネタバレにならない範囲内で知りたいです》


「ネタバレにならない範囲が難しいですが、そうですね、私は『現実世界に来たベルが過ごすクリスマスの日』がテーマでしょうか?」


「あー、確かにね! ベルさんの静かでまったりって感じで、お家デートみたいで良かった!」


 想像するに、ベルさんと男性の2人で過ごすクリスマスって感じがね、しましたけども! あの後あったかいスープなんかを一緒に飲んだりしてね、「暖まりますわね」なんて言ってね、ベルさんが微笑んだりしたらもう優勝! 僕のこと、好き?


 妄想逞しいな私!

 しかし、そんな夢小説ばりの妄想に対しての反論が、京ちゃんから投げられる。


「お家デートってか、ウチは友達と一緒に過ごすみたいなイメージやったけど?」


「え、恋人ボイスじゃ無いの?」


『意見が分かれたww』

『これは戦争か??』

【¥1,750 ふぁいっ!】

『では、ベルさん、正解は?』


 ドキドキ、ワクワク。


「そうですね……えーっと、実は今回のボイスはどちらの関係性でもいいように設定してまして……」


 ちょっとベルさんも混乱してるじゃないか! ごめんよう!


『なるほど』

『ほう?』

『女の私からすると、友達視点で見れるから助かる』


 うぇ、珍しい女性リスナーさんだ!? 囲め囲め!! これはチャンスだ、絶対に逃すなぁッ!!


「ですね。今回、私が台本というか、脚本を担当させてもらったんですけど。あ、フィーナと京ちゃんの分も含めて3人分、ですね」


『あ、そうだったの!?』

 ◇ノエル:『才能バリバリで、嫉妬するレベルですです』

『ノエルが嫉妬ってことは相当だな……』


 そうなんよなぁ、才能に溢れてるんよなぁベルさん。


「ベルさんの書く私達って、すごくかわいいよね。それも手伝ってノリノリでやっちゃったんだけど!」


 不覚にもドキドキしてしまうくらいには、シチュエーションが素敵だなぁって思ってた。

 フィーナはショッピング、ベルさんはお家でまったり、京ちゃんは部屋で作曲という特色もあって、差別化もされてておもしろいなぁって感じです!


「それな。ウチらって、ベルからはあんな風に見えてんのかなぁって思ったりした」


「え、やー、あくまでシチュエーションボイスですので、それぞれに合いそうな雰囲気にはなったとは思っていますよ」


【¥500 雰囲気バッチリだった】

『フィーナのアレはちょっと意外だったけど、ラストのアレ』

『あー、わかる! フィーナがそんなことするかなぁってなった』


 意外とはなんぞや?

 あ、ぶちゅってするとこ? フィーナここ! ベルひ⤵︎よ⤴︎こ⤵︎! はい!


「え、私? ラストって……あーはいはい。アレについては、レッスン受けたからね! バッチリでしょ!」


『バッチリだったけど、アレぼかしたよね?』

『恥じらいがないんだよなぁww』

【¥6,050 レッスンて】

『アレは立派な技術よな、あんな音綺麗に出せんもんな』


 そうなんよね、あの音、案外綺麗に鳴らないのよ。リップ音は難しくて、何度も何度も録り直したので、自然になっているんじゃないかと思っている。


「恥ずかしかったらボイス出してないからね! ……あれ、京ちゃん?」


 なにやら目をつぶってビクビクしている京ちゃん。どしたの? オシャロンされたの? 京虐かな?


「……ウチは恥ずかしかったし、できれば聞いて欲しくないんよ……」


「私もフィーナも聞いてしまいましたけどね、すごく自然体で、京ちゃんらしさが詰まってたと思いますよ?」


 そう、私もベルさんも京ちゃんのクリスマスボイス聴いてますんでね! ぐへへ!

 恥ずかしがってる京ちゃん、かわええね。なでなでしちゃる! よーしよしよし!


「……や、確かにウチのボイスって演技というより、ウチのままって感じやな。演技なんてしたことないし、できそうもなかったから助かったわ」


「うんうん、すっごく可愛かったよ!!」


「そういうことが聞きたいんとちゃうわ!」


 どういうことが聞きたかったのかな、私わからないなぁ〜?


『フィーナゴリ押すなぁw』

『いいぞもっとやれ!』

『京はかわいいなぁ』


「あぁぁ、もう! ええから話を進めんかい!」


 えー、もういい? もっと擦れるよ?

 仕方がないので、変な顔をして遊んでいると、ベルがその流れを遮るように話を進めてくれる。計画通り……っ!


「うーん……またフィーナの話になってしまうのですけど、フィーナのは冬衣装があるので、それを絡めた話にしようとは思ってまして、聴いていただいた方ならわかると思うんですけれど、どうでしょう?」


『わかりました!!』

『あの衣装は僕が選んだんだよ……!』

『バッカ、俺に決まってんだろ!』

『私よ!』


「み、みんな喧嘩腰だね!? 落ち着いて!?」


「フィーナも落ち着き!」


「……あい」


「ふふっ、フィーナまで慌てたら余計に、ですよ」


「デスヨネー」


『ほんとそれ』

【¥3,000 お洋服代】


 お洋服代は助かります! 新衣装また作れるね! 次は夏衣装かな? お正月衣装でもいいね!


 私のボイスの話が一区切りし、続いてベルさんのボイスの話に。


「私のボイスは……雪について掘り下げたくらいで、あとは距離感を意識したくらいでしょうか?」


「え、でもさベルさん、『雪』について思わせぶりじゃなかった? すごく気になるんだけど!」


 なんか、「あまりいい思い出がない」って言ってたよね。フィーナ、気になる! 何の木? ヒエラルキー。


「えー、あーそうですね。それについてはまたどこかでお話しできるかなと思います。すぐに、とはいかないですけれど、いずれ形にしたいですわね」


『ということは、あれもストーリーに関わりのあるやつ? まじ?』

『有料のボイスに伏線を入れるんじゃないよ! 買うけど!』

『買わない選択肢あるぅ?』

『まあボイスを聞いた感じだと、知らなくても楽しめるけど、知っていたら少し面白いタイプの伏線だと予想』


「ボイスを買っていただいたリスナーさんには、先の展開のチラ見せ? のような形になるかもという気持ちも込めてみましたので……」


「あーね、なるほど、だいたいわかった!」


「フィーナ、それは分かってない人の言い草なんよ」


 なんのこっちゃ分からないんですよね! 分からなすぎるので、インドでも踊ろうかと思います。ハカでも可。アー! カマテ! マテカ! ウー!


「あとは、ボイスとはありますけど、音に気を遣いましたね。布の擦れる音や機械の作動音とか、雪の音も考えて取り入れましたわね」


「環境音凝ってたね、情景が思い浮かびやすくて、シチュエーションの想像が捗ったよね! あざっす!」


『捗ったww』

『草』

【¥500 わかるけど、やはり草】

『草原』

【¥2,434 環境音すごく良かった】

『どう考えても草』


「大量の草ありがとう! むしゃむしゃ!」


 食べちゃうよーん、タペストリー拝んじゃうよーん!


「食べちゃあかん。ぺってしな、ぺって!」


『扱いが子供のそれww』

『京ってばwww』

『京ママは新たな概念よなぁ』


 京ちゃんのママムーブいいね! 正直ありかなしかで言えば断然ありだし、ギャルママ的な立ち位置として最高だし、おぎゃるのも簡単まである。そしてアー◯ード・コアの新作が出ると、なるほど。あり得るな。


「わーい、ママー!」


「誰がママじゃい!」


「ふふっ、ママー!」


「ベルも真似せんでええ!」


 真似したくなるよこれは! 私はあんまりお母さんとかわかんないけど、記憶の中ではこんな感じだった気がするんよね!


 お婆ちゃんとかなら関わりもあったから、うーん、お母さんってやっぱりよく分からぬ。京ちゃんからお勉強させてもらおうかな!


「はーい。それでは最後のましゅまろですわ」


 ベルさんの声で、最後のましゅまろが展開される。おはクズ……ッ!


《こんばんはー! みっか組の皆さんに質問ですが、他のライバーのクリスマスボイスは買いましたか?》


 やはりクリスマスボイス企画ということで、『しなぷす』の他のライバーさんも多数参加している。1〜4期生の大抵の人がボイスを出しているので、買い時ではある。私も買ったしな!


「ふむ……そういえば、ベルさんはたくさん買ってたよね?」


「はい、そうですわね。ノエルさんやリースさん、めばえさんにシヴィさん、【D'ream】の皆様もそうですし、あとはステラさんにベータさん、さらに……」


「多いなぁ! よう買うわ、さすが貴族」


「あはは、わかるよ。買いたくなるよねボイス、わかるよ!」


『わかり手じゃん』

『貴族はやっぱちげぇわ!』

『ボイスって、ほとんどライバーに還元されるから、推す側としてはありがたいよな』

『ブーストしたらその分ライバーに届くわけだしな』


 普段の配信では聴けないような関係性の、ボイスばかりなので、みんな買うんだよね。画面の向こうにいるライバーさんが、自分の近くにいてくれるような、そんな不思議な感覚を味わえたりする最高なアイテムなのである。


「そういうフィーナは買ったん?」


「もち! 翠様と、リースちゃんとノエル先輩のは買ったよね! 他のライバーさんのも買いたいなーとは思ってるんだけど、まだ買えてないです!」


 ポチッとするだけなんだけど、買い始めると全員分買ってしまいそうで怖い。ボイスの魔力怖いですわ。


『リースちゃん好きだよねフィーナ』

『みどりへの崇拝に笑う』

【¥12,000 これでボイス買ってくれ】

 ◇リース・ピュア・スノウ:『欲しいって言われたら送ったのにぃ』

『リース!?』

『出たわね!』


 リースちゃんきちゃー!


「リースちゃん! ありがたいけど、せっかく貢献できるんだから、買っちゃいますってそれは!」


 いくら権力があるとは言えね、ライバー繋がりで特権なんて許されないんDA☆

 でも、今後はぜひいただいてその場で感想を言おうと思います! くだパイ!


 ◇リース・ピュア・スノウ:『私も3人のボイス買ったよぉ』


「え、まじですか? フィーナのだけやなくて? ……どうしよ、恥ずかしすぎる」


「リースちゃん、京ちゃんのボイスどうでした? めっちゃ良くないですか!?」


「余計なこと言わんでええ! 恥ずかしさで死ぬ!」


 とっっってもかわいいね!


『京ちゃんwww』

『かあいいねぇwww』

【¥5,000 しっかり生きてくれ】

 ◇リース・ピュア・スノウ:『聴きましたよぉ』


「うわぁ、まじか……」


「京ちゃん、感想とか聞いてみる?」


「ほんまにやめろ!」


「あーい」


 ざーんねん。割と強い語調だったので、これ以上やると爆発しそうだから、遠慮しちゃう。顔の主張だけは強くしておきますね! 巨神、フィーナ・ザ・ビッグ!!


 や、私の顔デカくないんだけどね!


「はい、というところで、お時間になってしまいましたので、最後に一言ずつコメントしてくださいね」


『急だなw』

『え、もう終わり!?』

『終わらないでー! 延長希望!』


 そんなシステムはありません! ひゃおーん!


 そして、最後の挨拶は私から。


「そうだなぁ、えーっと、ノエル先輩のクリスマスボイス企画に参加させてもらって、初めてのことで分からないこととかも教えてもらって丹精込めて作ったので、ぜひ買ってください! お金が欲しい! ありがとうございます」


「途中までいい話やったのに……」


『お金、大事』

『ここまであからさまだと、逆に安心するまである』

『スパチャ投げろって言わないあたり良心的』


 鍛えられてんねぇ!?


「ま、まあ、半分くらいは冗談なんだけど、でも気合いを入れて作ったから、ぜひお手元にって感じで!」


 ボイスを買ってもらえると、そりゃ財布は潤うし、しずくちゃんへの負担も減らせるどころか無くすことすら可能だし。


 けれど、それよりも、何というか。頑張って考えて作ったから、ぜひ手に取って欲しいという気持ちが強くあって。せっかく制作したものだから、少しでもリスナーさんに届いて欲しいなって気持ちがあるんだよね。


 だから、この販促配信やってるんだけどね!


「やな、ウチも似たような感じ。ただ、恥ずかしいからこっそり買って欲しいし、なんなら感想報告いらんからな」


「えと、リスナーの皆さん『#京クリスマスボイス感想』でぜひ呟いてね!」


「うぁぁぁぁ、やめろぉぉ!!」


 いや、だって今の前振りだったじゃん!

 言うしかなかったってこれ! やめろと言われてやめるバカはいないんだよ!


「ふふっ、では最後は私から。そうですね、私達のボイスもですが、先輩方とのクリスマスも違った楽しみ方ができますので、おすすめですわね。恋人、友達、曖昧な関係性のボイスと色々ありますけれど、推しのライバーさんのボイスはぜひ買っていただいて、推しと仲良しのライバーさんのボイスも買っていただくと面白いと思いますので、よろしくお願いします」


『販促えらい』

『買います!』

【¥555 買ってます!】

『安心して、全員分買うから』

『シヴィ様のは買うべきだと思ってる』

『熱量がすごいw』


「うんうん、やっぱり先輩方のボイスは聞き応え抜群だからね、私からもおすすめです!」


 たぶん推しのボイスを買って後悔することなんて、ないと思うんよね。

 だから、ぜひともボイスを買って欲しい。


 『しなぷす』という大きな箱を是非とも推して欲しいっていう、強欲な気持ちがなくもないから、そういうのも踏まえて、どんどんとVtuber業界が発展していけばいいなぁって思うところもある。少しでも寄与できればいいなと思ってる。


「ですね。では、本日の配信はここまでです。ボイスのチェック、ぜひお願いしますね」


「おつかれさまー!」


「おつかれ」


『おつ!』

『おつかれさまー!』

『メリークリスマス!』

『おつきょう!』

『おつべる!』

『終わってしまうー!』

『おつふぃな!』



 はーい、お疲れ様でした〜!

 またねー!

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