間話6 ベッドインをかけての勝負(フィーナの負け)
じゃんけん大会のトーナメント見てたら、書けなかったので間話です。とても短いです。
配信も何軒か梯子して、良い子は寝る時間。
ジャパニーズお布団を敷いて寝ますよ!
「……あの、かなたさん?」
「なんだいベルさん? どうしたんだいベルさん? すごいぞベルさん!」
「その誤魔化しの語彙はなんですか」
ベルさんに出会いを求めるのは間違ってるだろうか? 間違ってるね、うん。
「じゃなくて、どうして2人で同じ布団なんですか?」
「え、だめだった?」
「質問返しはだめです! 適切な距離を保ってください!」
ソーシャルディスタンス……つらいよ。はやく解放されてくれ。
「お布団出してもらったけどさ、どうせならお泊まりっぽく一緒に寝たいの!」
「そんなこと言われても……ダメなものはダメなので」
「ぶー! ケチ!」
ほんとケチだよ! いいじゃないか、女の子同士でイチャイチャするくらい!
「なんでそんなに近いんですか」
「え、友達とお泊まりしたらこれくらいの距離じゃない? 頬と頬がくっつくくらいの」
「それは絶対違いますよ!」
「えぇ、そうかなぁ?」
まあ、私も世間一般の友達付き合いなんてわからないけどね!
漫画とかアニメだと、こんな感じじゃなかった? ほのぼの系だと、こんな感じでは?
「それなら私はどこで寝ればいいの? 雑魚寝? ソファ?」
「違いますよ! お布団敷きますって!」
え、敷かなくていいよいいよ。ぐへへ、一緒に寝ないかい、ベルさんや?
「距離そんなに変わらなくない? 私、寄るよ?」
「寄らなくていいんですが!」
と、言いながらさっさとお布団をもう1つ敷いてしまうベルさん。しかも、人1人分空いてるくらいの隙間があるのは……ぐぬぬ。
「もう、早く寝ますよ。皆さんの配信を見て、夜も遅くなってきましたし」
あ、まずい、このままだと寝る流れだ! 私もっと遊びたいのに! 起死回生の一手を打たねば!
「えぇ、ふぃーな、よたた〜、ほぇぇ〜、ほにゅ〜?」
「そこで 寝な?」
そ こ で ね な ??
「え」
「そこで寝てください?」
「あい……」
え、そんな圧力かけられることある?
私もしたけどさ……えぇ?
しかたがないので、そそくさとベッドインしました。機会を伺おうと思います。対戦よろしくお願いします。




