間話3 第2回4期生作戦会議【グループ名編】
間話です。
3人のグループの名前なににするんですかってましゅまろが来たので、それについて話し合ってもらいました。
例によってほぼ会話で地の文少ないです。
「それじゃあ、第2回4期生作戦会議を始めまーす!」
「いつのまに2回目になっとるんや……」
「え、京ちゃん何言ってるの? 初配信前にみんなでしたでしょ!」
『あれ第1回だったわけですか……』
京ちゃんとマネさんが若干呆れてるような気がする。
「そんなことより、議題があるんだよ今回も!」
「議題……? あ、もしかして」
「フィーナの配信で話題になってたアレですよね? 私の方にもましゅまろで届いてました、早く決めてくれ〜って」
「あらま、ベルさんの方にも来てたか。……そんなわけなので、私達3人のグループ名を決めてしまおうかと思いまして!」
「なるほどな……それでマネージャーさんには、最終的な判断をお願いしたい、とそういうことやね?」
「いぐざくとりー! アウトなものだったら、ストップかけてくださいね」
『わかりました。それで、案はあるんですか?』
「なんもないです!」
「堂々たる様やね! ……もーちょい絞り出して欲しいけど?」
「いやー私ってネーミングセンスないらしくってさ。妹にも『お姉ちゃん、それはないと思う』ってよく言われるから!」
フィーナちゃんの名前もしずくがつけてくれたものだしね! 私にあんな可愛らしい名前は錬金できぬ!
「なんというか……フィーナってフィーナなんですね……」
「蔑称のように使われてる!?」
『フィーナさんらしいと思いますよ、社内でもフィーナさんの話題で持ちきりですよ』
「え、なんで!? 怖いんだけど!?」
「フィーナ、"よいではないか〜"やで」
「ふふっ、"良いではないか〜"ですわね」
「あぁー! 仕返しされてる!?」
京ちゃんに揶揄われたり、ベルさんに追撃を喰らったりして、散々騒いだ後。
「……それで、名前、どうする?」
「息絶え絶えやな……、うーん、ベルいい案ある?」
「……私に妙案ありけり、ですわね」
「おぉ? なになに?」
「私達3人の名前からインスピレーションをもらいました。……少し恥ずかしいのですが、イエリスの"イエリ"には昨日という意味があります。ベルの物語は過去に起こったことを中心に話していくので、そういう意味で昨日という単語がベストではないかと考えて名付けたんです」
「ほうほう」
「はぁ、そういう理由があったんやな」
「はい、そしてフィーナ・アストライアから"明日"を。京ちゃんからは"今日"をもらって、私の"昨日"と組み合わせて、3日間。ですので──」
──みっか組、というのはどうでしょうか。
「「……」」
『ふむ……』
「あ、あの……どうでしょう……?」
ベルさんのちょっと焦り声が聞こえてくる。
どうって? 決まってる!
「最高だよ!! ナイスネーミングセンス!! それにしよ!!」
「ウチも大賛成! みっか組、口に馴染むからリスナーさんも言いやすいと思うわ」
『そうですね、覚えてもらいやすくもある、いい名前だと思います』
「ほっ……よかったです」
安心した声。
それにしても……
「ベルさん、しっかり私達のチームの名前考えてあったんだね?」
「え、あー、そう、ですね。質問があった時にどんなのがいいかなーと考えてはいたので」
「ベル、かわええなぁ」
「んなっ!? ……こほん、たまたま時間があったので考えてただけですよ。はい、それだけなのです」
『初配信も、その後も、ベルさんは忙しそうにしてらっしゃったと思いますが』
「んん……マネージャーさん、余計なことは言わなくていいです!」
『申し訳ありません』
「ふーん、ふーんそうなんだー?」
「なるほどなぁ、忙しいのに考えてくれたんやなぁ?」
「な、なんですかぁ?」
「「なーんにも!」」
なんて終始賑やかに、会議は回る。
こうして4期生の私達──みっか組は少しずつ始動していったのだった。
本編でやってもいいけど、長くなりそうだったので間話にしました。
次は、マネージャーさんに呼び出されます。




