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仁義なきコテ雑  作者: 鈴木喜三郎
2/2

第2話

(この作品はフィクションである、実在する人物、団体とは無関係です)

『さすらい組組員・ヨーグルガイジ射殺される』

その日の新聞の見出しにはこう書いてあった。


さすらい組の若頭であるTimeはその新聞を読み終わると、ため息を吐きながらこう言った。


「まったく、しりか組のやつらはホンマにくだらん事をしよって。」


さすらい組の幹部であるまともな桃色マンボウとダイナモは、ヨーグルガイジを射殺したしりか組にご立腹だった。


二人ともしりか組に反撃したいようで、こんな事を言っていた。


「これじゃヨーグルが可哀想ですわ、しりか組に反撃せなあかんのとちゃう?ワイはそう考えるで。」


「あんな雑魚組すぐ潰せるわ、ケッ。」


しかし、Timeは反撃を拒んだ。


反撃を拒むTimeに、ダイナモとマンボウは非難の声を浴びせた。


「反撃しないとか、お前それでも暴力団の若頭か!」


「カシラ!ここはコテハンど根性でやったらなあきまへんで!ワイはそう考えるで。」


Timeは二人に何故反撃を拒むのか説明した。


「しりか組は傘下組が多いやろ、今反撃したらしりか組系暴力団に報復を受けて逆にこっちがボロボロにされるからや。」


説明を聞いても二人は納得いかないらしく、まだ反撃するとか言っている。


事務所内はダイナモ、マンボウとTimeの論争で大荒れになってしまった。


そんな中、さすらい組幹部のうどんがひょっこり現れた。


「カシラ、ワテにええ考えあんねん」


Timeはダイナモとマンボウとの論争を止め、うどんの話に食いついた。


「なんや?うどん、ええ考えって。」


「まあ悪いようにはならへん、だけどひとつ条件があるさかい。イライラしてるダイナモとマンボウを抑えといてくれや」


ダイナモとマンボウを事務所から一旦追っ払い、うどんは話の続きを言い出す。


「ヨーグルをやりおった単発君を破門させる、そうすりゃ抗争が少しおさまるんとちゃうか?」


早速、うどんはしりか組系列であるanarchy会を訪ねた。


しりかに向かって「単発君を破門しろ」と言ってもらうようanarchyに頼むのだ。


anarchyは単発君破門作戦に同意し、しりか組に直行した。


しりか組に入ろうとした瞬間、しりか組内から銃声が聞こえた。


驚いたanarchyはひっくり返った。


事務所の中ではしりかが激怒していた。


「わしゃもうさすらい組を許さんぞ!さすらい組!覚悟!!」


しりか組組員のジオウは大人しく引き返せとanarchyに告げた。


anarchyは呆れ顔を見せた。


一方、抗争悪化の火種でもあるしりか組組員・単発君はさすらい組系列である顔文字連合の若衆・りるの自宅にかくまってもらっていた。


敵対してる事務所の組員をかくまってはいけないのだが、りるは情でかくまってやっていた。


その頃飲み屋に居たダイナモとマンボウは酔っ払っているのもあり、物凄く荒れていた。


「ホンマ悔しいねん、ヨーグルの仇も取れんとこうしてグダグダやっとんのが」


ダイナモはとうとうやってはいけないアレを実行しようとした。


「おいマンボウ!ワイ今からしりか組行ってしりかやってきたるわ!」


「ワイもついてくで!ワイはそう考えるで」


ダイナモとマンボウは怒りをこみ上げながらしりか組へと向かっていった

第3話に続く

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