すれ違い 前半
第6話「すれ違い」前半
天馬君が変な夢を見ている気がする。
「こ~ら、ダメじゃないか、そんな、誰もいないからって…」と天馬君が寝言を言う。
私は天馬君に凄く、それは凄く殺意を向けた。
天馬君が起きた「夢か、…ん?」
イラッとするのは、私が変人だからでしょうか?
いや、これは、ムカつくー!
「こ~ら、そんなに俺の事が愛しかったのかい?」
と、天馬君が言ったので、私は天馬君に
トドメを刺した。
【私】
「さ~て、出口でも、探しに行こうかな」
私は天馬に「まず、何処に行こっか?」と聞くが、
天馬君は無視する、と言うより、聞こえてない?
私達は出口を探しに、外へ出たが、
実際10年も、私はここに居た訳で、出口なんて、無いと思ってしまう。
そういえば、今日の天馬君、なんか変だったな…
私の声が聞こえて無い様な、無視してる訳ではなさそうだけど。
あれ?天馬君が居ない
私は天馬を探したが、天馬君は何処にも居なかった
やっぱり、こんな世界で暮らすなんて、無理だよね
と思い、家に帰ろうとした時だった。
「天馬、君?」
そこには天馬君が居た
どうやら私には気づいてない様だ。
私は隠れながら天馬君をじっと見ていた。
そして、私の目に映った景色は…
あああ… あああああ…
あああああ…
あああああ…
あああああ
あああ…
あああ…
私は知っている、この叫びを、この叫びは、本当に絶望した事のある人にしか、出せない声だ…
天馬君の手にはナイフがある。
天馬君は自分の心臓の位置を確かめて、
ナイフを自分の心臓に、刺した。
私は声も出なかった…それから1時間程経ち、私は天馬君の元に行った、天馬君は動かない。
が、天馬君の飛び散った血は、いつのまにか消えていて、傷口も、「無い?」確かに、天馬君は私の目の前でナイフを心臓に刺して、大量の血を流し、
死んだ…はず、なのに、なんで?
それにここは?、天馬君の家?
私は中に入る勇気が無かった。
とりあえず、天馬君をうちん家に運ぼう。