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クロノスタシス   作者: メア
5/6

第5話「逆」


「私は天馬君の事が好き、て~ん~ま~く~ん?」

彼女は、天使の様に微笑んでいる

【俺】

「こ~ら、ダメじゃないか、そんな、誰もいないからって…」

ぐひひ、ぐひひひひ、ハッ…


「夢か、 …ん?」

なんだか隣から、ものすごい殺意を感じるぞ?


隣を向くと、海風ちゃんが、今すぐ俺を刺してきそうな勢いで、顔を赤くしながら飛びかかって来た

【俺】

「こ~ら、そんなに俺の事が愛しかったのかい?」


そして俺は、顔をぶん殴られ続けた。


女の子と世界で2人きりか、アダムとイヴになって、一から世界でも作れってか?


俺は昨日、この世界に来たばかりで、まだ何も分からず、寂しさも、海風ちゃんが居るから、今は大丈夫だ。


俺は小声で呟く

「あの子は、10年も、1人で…」


それでもこの世界から出られないんだ、もう出口なんて、ないんじゃないか?


そんなくだらない事を考えながら、俺と海風ちゃんは、出口を探しに外へ出る。


4時間後…

「もう、限界…疲れた、ちょっと休憩。」

俺は、全てを甘く見てた様だ… 予想よりもきつい。


【海風ちゃん】

「…」


「あれ?ここって、俺の家じゃん」

俺はいつのまにか、自分の家の前に来ていた

とりあえず、入ってみるか…「ただいま~…」


そして、俺の目の前に写っていた光景は…


「え? …なんだよ、これ?」


父さんが、ナイフを持って、妹を、刺そうとしてる


「ハッ、母さん…」


もう手遅れだ、母さんは…


父親は元々うつ病で、よくナイフを持って暴れたが、まさか…そんな…


俺は思いっきり、ナイフを持っている手を、動かそうとする…が、動かない、妹の体も動かず、でも俺は、諦めきれずに、ただ、もがいてた。


そして、日が暮れ、何も見えなくなり、俺は諦めた。


もし、世界が、時間が動いたら、妹は… そんな。

そういえば、今日は海風ちゃん、やけに無口だったな…


「もう、いいや」


俺は、家にあったナイフで、心臓を、刺した。



「おはよう、天馬君」


あれ?朝か、目の前に可愛い天使がいる。

「おはよう、海風ちゃん」


俺は、何か大切な事を忘れてる、まぁ、いいか。


海風ちゃんの後ろには、

血がびっしりついた、俺の服が畳んであった。

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